23/12/6

起きて支度。Aも早起きの予定だったので「出るとき起こして!」と言ったら起こしてくれた。優しい。ちゃんと髪の毛をセットし、化粧もキメて支度。

タクシーを呼ぶ。マタニティタクシーというのを登録したので、「せっかくだし、使ってみようかな~」と電話してみるが「近くに車両がいないので手配できません」とのこと。残念。仕方なくアプリで呼び出し。「もう来る!」と思って焦って出たのに、別の人に乗られてしまったか、全然違うとこに向かってしまったので、1回キャンセルになり10分のロス。なんとかそのあとすぐタクシーが捕まった。もう車に乗るだけでドキドキだよ……。

で、無事に市ヶ谷に到着。絶賛炎上中の日大で授賞式。ようやく!日大文芸賞の!ブロンズと!副賞がもらえるよ!!!やっとだよ!!!
受賞者の遅刻があったものの、授賞式開始。日大新聞の人から応募総数などの話があり、学長からアメフト部のお詫び(ええんやで)と作品への感想がある。ありがとうやで。
そのあとはスピーチというか、受賞者の言葉。短くてよいとくらな氏に言われたけど、「せっかく大賞なら話したくね?」と思って、「大学一年生の講評のときに褒められて、小説書けと言われたけど、まともに書いてこなかった。でも、こうして書くようになったのは、友人(くらな氏)が周りの人が書かなくなってきた、というのを聞いて、あんなにうまい人たちがもう書かなくなっているならば、曲りなりにも小説以外は書き続けていたわたしなら、何かに引っかかるんじゃないか?と淡い期待をして書きはじめたらこうして選んでいただけてうれしかった。支え続けてくれた先生の言葉、友人たちには感謝しているし、選んでくださった審査員には感謝している」という内容を話した。良くね?(自画自賛)
そしたら受賞者それぞれ思いのたけを話していて結構よかった。「あざっした」で終わるのも切ないもんね。
審査員からの講評。わたしはまあ、大賞だからっていうのもあるけど、めちゃ褒められた。「レズビアンの話なんですね、と言っても、レズビアンの話は今までもいろんな作品がある。でもこれはレズビアンというものがこの世に当たり前になってしまったが故の話なんですね。主人公は前は男と暮らしていた、でも男っていうのはズボラで暮らしにくいんですね。それで女の子と暮らし始める。それでレズビアンというものを意識しすぎてぎくしゃくしてしまうという話なんですが、その日常の書き方がよかった」的な感じで褒められてうれしい。やっぴ~!!!「この賞はね、優秀賞を何度か取るのがいいんですが、最優秀賞を取ってしまうと卒業ということになるのでね。次は芥川賞を取るしかないんですね。芥川賞を取るには、この作品からさらにひねりを加えて、ジャーナリズムの視点を加える。といっても、ジャーナリズムというのは流行りそうなものを先行して取り上げて、これだというので、それよりも先に、若い人の身近にあるものを取り上げる目がないといけない」という話をしていて、「なるほど~」と思いました。が、次芥川賞なの!?!?どっかの新人賞とかにならん!?
そんな感じで授賞式は終了。懇談会へ。授賞式の間中、ずーーっと赤子が見たことないくらいバンバカ動いてたw緊張してたのかしらね。
お昼は隣の会議室で今半のお弁当!二段弁当!嬉しかった〜。くらな氏の時代はコース料理だったらしいけど。今半でよかった。くらな氏から「大体大賞の人に話しかけるよ!!」と言ってたのでビビってたけど、優秀賞の子(人間六度くん)がめっちゃしゃべってくれてたおかげで何も話さず済んだ。ありがとう……。妊娠中なのもあって、みんな気を使ってくれて優しかった。ありがとう……。世界は優しい。
終了して、偉いおじさんたちは帰り、受賞者と日大の職員たちで撮影したり、ブロンズ持ち帰りの準備をしたり。人間六度くんが「せっかくだからお茶しましょうよ!」と言ってくれてみんなでカフェへ。マジでいてくれてありがとう。

カフェで会話。自己紹介しつつ、雑談。結局2時間くらい話したかな?やはりここでも人間六度くんがよくしゃべってくれて、それがまあ、人からしたらしゃらくさいというか、生意気かもしれないがめちゃくちゃ真っ当で、「ほうほう、それはどうして?」と聞いていたくなるので不思議だ。面白い。一人だけ日芸じゃない人(経済学部出身の50代の人)がいたけど、その人の人生経験もあり、いろいろ面白い話を聞けたし、今の学生のリアルな話も面白かった。知らん人と話すの楽しいし、やっぱ日芸生と話すと落ち着きますね……。日芸にしかない栄養がある……。

みんな電車で帰るっぽいし、わたしもタクシー呼ぶより電車のが楽だし……と思い、電車で家に帰る。家に帰りおやつ。疲れたけど、脳が覚醒していて全然休む気にならないので家事。洗濯とかしちゃう。ごはんも作っちゃう。

白米とブリとネギの炒めたやつと、レトルト味噌汁、はんぺん焼いたの作って食べる。が、食べてる途中でめまい。食べてられないくらいクラクラしてしまい、横になる。

Aが帰ってくるので、起きて会話しつつ、チーズ、ホットミルク、ラムネ、水、OS-1を摂取し、なんとかマシに……。そのあとも少し横になるけど、逆に眠れず気持ち悪いし、汗かいてかゆいので、意地でお風呂入ったらめまいがおさまった。よかった……。寒かったのかな?水分不足か?全部か……?
赤子はわたしの体調が悪い時ほどよく動く……。「めまいつらい」とか言ってるときはすんごい動いてたのに、お風呂出てめまいおさまったら落ち着いて、しゃっくりしてた。よく眠れ、子よ。

ってことで、ようやく日大文芸賞の授賞式だった!ウェイ!お疲れ!3月に書いて7月に発表になって、10月に掲載されて、12月に授賞式。もはや書いたことなど忘却の彼方へいっているが、ようやく「うおお受賞したんだ」と実感した。つか、出すの3回目で、2回くらいクソつまんない小説書いたのに3回目で大賞とったの意味わからんな。

これからもお金ほしいし、「日大文芸賞の大賞取ってから書いてないやw」みたいなの嫌なので、書いて応募し続けよう~とは思っているよ。とはいえ、今は赤子がいるので、もうちょっと落ち着いてからかな。産休入って本読めるようになったら、ざっくり書いておいて3月締め切りの長編出しておきたいけど……。どうなるかしらね。そのときまで生きているといいけど、赤子もわたしも(すぐ不吉なこと言いがち)。

応援があると人は強くなる。例外なくわたしもそのはずです。