見出し画像

在宅の時間を楽しく充実させる! おすすめの漫画9作品を選んでみました

在宅の時間が長くなって、なんとなく持て余している人もいるかもしれません。そこで、Kindle(電子書籍)でおすすめの漫画を選んでみました。

選んだのは「単行本5巻」以内の作品

今回は、おすすめを選ぶ際に2020年4月上旬の時点で、発行済みの単行本が5巻以内の作品という縛りを設定してみました。理由は、まとめ買いしてもそれほど高額にならないから。すでに30巻も出ている作品とかだと、いくらおすすめとはいえ、一括購入はちょっとためらいますよね。

そういう意味で、ここに選んだ作品はさっと手を出しやすいと思います。すでに完結している作品も、連載継続中の作品も含まれています。思いついたものから挙げているので、紹介の順番に意味はありません。

ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~(瀬野反人)

怪我をした教授に代わり、魔界でモンスターとの言語的&非言語的コミュニケーションの調査を任されたハカバ君。ガイドのススキと共に魔界を旅をする、新人研究者の苦悩と日常を描いたモンスター研究コメディ!

魔界、モンスターというファンタジーのオハナシでありながら、実は言語学とか比較文化論とか、深いテーマを感じさせる。同時に、面白い。人間同士の現実の世界でも、異文化の人とのコミュニケーションでは、この作品で描かれるような行動をしているよな、と。ちゃんと評価されてほしい作品。

夜ヲ東ニ(アンギャマン)

【デジタル着色によるフルカラー版!】この永遠の暗闇を人は“夜”と呼んでいる。遥か遥か昔には、“夜”とは対の存在があったという…。ランプよりも明るく、人類にとっての希望の光。男は独り探し求める。忘れ去られた<朝>を――。

少年ジャンプ+で連載中。暗闇の中で灯がともる風景とか、登場人物が着ている服の色使いとか、全話フルカラーの特徴がうまく活かされている。ストーリーもこれぞ!という王道の冒険漫画で、今後の展開が楽しみ。

立石だらり呑み(麦原だいだい)

東京都葛飾区に位置し、戦後は闇市を擁した街・立石。そこには「センベロ」と呼ばれる安くて人情溢れる昭和レトロな酒場が立ち並ぶ。再開発の波が迫るなか、その魅力に惹かれた漫画家・麦原が、体を張って酒場を放浪。立石のディープな魅力を余すところ無く紹介!

せんべろの聖地にもなっている立石の酒場を巡るレポート漫画。といっても、店名は明かされないので、ガイドブック的な使い方はできないかも。決して上手な絵ではないが、なんだか癖になる絵ではある。読むと、猛烈に飲みに行きたくなる。ああ、立石じゃなくていいから、飲みに行きたい!

オリンピア・キュクロス(ヤマザキマリ)

古代ギリシャの青年デメトリオスは、壺絵師見習いの“草食系オタク”。ある日、村の争いに巻き込まれ、思い悩むうち、なぜか”1964年オリンピックに沸く東京”に漂着…!? 時空を超えた奇跡の喜劇、ここに開幕――!!!

テルマエ・ロマエでおなじみ、作者お得意のタイムスリップがいい感じに炸裂してストーリーが展開。オリンピックとかスポーツ(運動)をテーマにしてはいるのだけれど、作者はもっと大きな何かを描こうとしている印象もある。近代、あるいは昭和の日本を総括するという壮大な挑戦なのかも。

坊っちゃんの時代(谷口ジロー、関川夏央)

<明治>という時間軸に交錯する群像を、関川夏央の気鋭の原作を得て、名手・谷口ジローが渾身の力で描いた話題作。歴史上の人物たちの同時代的邂逅が意表を突く!!

これは、渋い作品。ストーリーを追うよりも、気になるひとコマ、セリフをじっくり噛みしめながら読みたい。教科書に出てくるような、いわゆる文豪とか偉人が登場しますが、彼らだって、おれのような凡人と同じ、人間臭い悩みを抱えていたんだなあ、と。関川夏央氏の原作もおすすめです。

魔法のリノベ(星崎真紀)

リノベーションとは、住宅において間取りの変更など大規模な改築工事のことをいう。それを請け負うまるふく工務店は男ばかりの家族経営。父である社長の判断で大手工務店に勤務していた小梅が入社してきた。女性に甘く弱気な長男・玄之介とコンビを組むが――――!?和室を広いLDKにリノベしたい夫と改築したくない妻、若夫婦に立ちはだかる壊せない壁とつぶせない庭……など様々な難問がふりかかる!!

家を新築・改築した経験を持つ人なら、間違いなくこう思うはず。「うちも、こんな担当者のいる工務店に任せたかった!」と。住居は人間の生活の基本。こだわりもしがらみもあるし、制約もあるし、夢や希望もある。そのへんがうまく漫画に落とし込まれていて、読みやすい。続きも出てほしい!

地底旅行(倉薗紀彦)

さあ、行こう、地球の中心へ! 東京ディズニーシーのアトラクション「センター・オブ・ジ・アース」の原作としても名高い、ジュール・ヴェルヌの歴史的名作冒険ロマンを、真っ向から本格コミカライズ!

ジュール・ヴェルヌの有名な小説のコミカライズ。冒険と聞いて心躍る人なら、ストーリーは間違いない。そして、画力がすごい。独特なテンションで話が進むので、ぐいぐい引き込まれる感じもありつつ、読み進むのにちょっと緊張感も必要だったり。全4巻で完結してちょうどよいボリュームかな。

あそこではたらくムスブさん(モリタイシ)

気になるあの娘は…コンドームの研究者!? 湘南ゴム工業株式会社で営業担当として働く砂上吾郎くん。彼が密かに想いを寄せるのは、総合開発部のムスブさん。そして、可憐な理系女子・ムスブさんが日夜研究しているのは、なんとあの…「コンドーム」なんです!!

なかなかユニークなところに目を付けたなーというのが最初の感想。コンドームのメーカーがどうやって研究開発してるかなんて、全然知らないことなので、そのへんの知識が出てくるのが面白い。ラブコメも王道で、続きが気になる。サンデーうぇぶりで連載中。

ルサンチマン(花沢健吾)

2015年。印刷工場に勤める坂本拓郎は、今までずっとパッとしない人生を送ってきた。そんなある日、旧友の越後からギャルゲー(美少女ゲーム)を勧められるが、「現実の女が大事」と言って一度は踏みとどまる。だが、その後も彼が女に相手にされることは全くなく、30歳の誕生日、ついに大金をはたいてギャルゲー道具一式を購入する。

ビッグコミックスピリッツで連載中に読んでいましたが、今調べたら、2004年~2005年に描かれた作品なんですね。その時代に仮想空間やオンラインゲームを題材にし、今の時代でも面白いのはすごい。「処女作にはその作家のすべてがある」なんて言われますが、この作品もそうかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?