森崎都

夜に考えたことを綴る

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最近の記事

最近劇的なことありました?

最近劇的な事を求めている自分がいる。 そして劇的という字並びを見てなんじゃこの字面は思う自分が、いまいる。 要は日々に刺激や感動が欲しいというような文章を書こうとnoteを開いたのだが、それよりも劇的という言葉にいま引っ張られてしまったので劇的について書こうと思う。 げき-てき【劇的】《形動》 演劇らしい要素のあるさま。 演劇を見て緊張したり感動したり印象づけられたりするのに似た状態。 私自身演劇に携わる一役者であるが、俳優仲間以外で演劇を見たことがある或いは演劇鑑賞

    • 東京百景ー又吉直樹

      知ってる人は多分いないと思うが、 私の最も尊敬する文豪の名は又吉直樹です。 はじめて彼の文章と出会ったのはいつだったか、2021年頃かと思う。 『東京百景』 火花やら劇場やら、 代表作といえる小説は他にもあったのだが なぜかエッセイを手に取った。 まだ田無(ーだれもが一度は田町?と聞き返してくる東京の端ー)に住んでいた頃なので、そこの本屋のおすすめの一冊だったかもしれない。 又吉直樹エッセイあるんだ そんな軽いノリで手に取った一冊をこのあと3冊買い足すことになる

      • 平日の総武線、

        太陽が1番高いところから見下ろして数時間、新宿から西船橋まで電車に乗る。 混んでもないし空いてもない。 座席と、対になる2箇所の出入り口の隅にどうやら空きはなく、座りながらスマホをいじる人を下目に吊り革を掴む人は3、4人と言ったところだろうか。 誰かが僅かに下ろした窓から吹き込む風が心地いい。 この、昼と夜の真ん中の時間がすきだ。 行き先を決めずに乗り込んだ総武線の電車の中で思う。 傾いた太陽は、だらだらと沈むのに抵抗しながらゆっくり落ちていく。 昼頃とは打って変

        • 向き合う夜

          ただの私であればいい。 たまの背伸びと少しの優しさと前に進む勇気があればいい。

        最近劇的なことありました?

          冬へ

          寒さを自分の体温で紛らわす冬が嫌いです。 両手が不自由になるのでポケットで手の暖を取らないといけない冬が嫌いです。 身をすくませて足早に去る人ばかりなので冬が嫌いです。 一日中灰色の空が太陽を隠すので冬が嫌いです。 イベントごとに街だけが浮かれているような冬が嫌いです。 取り残された私より

          ある夜

          自分のやりたいことの先に人が幸せになったらおまけで嬉しい。 でも今隣にいる人を幸せにするために生きることはできない。 私ってわがままなのだろうか 教えて先生。

          個人経営のカフェで

          入れたついでとお茶を出してくれるお母さん。 おしゃべり好きのお父さん。 常連が入れ替わり立ち代わりで店内は賑やかである。 家庭的なポークステーキと甘さ控えめな珈琲ゼリーが美味しかった。 久しぶりに人の温かさを感じた。 まだ人に温かさがあるという希望をもらった。 ここで本を読んでいられる日があるうちは生きていられると思った。

          個人経営のカフェで

          春雨の夕

          夕方からの雨に酷く心が落ち込むのは私だけなのだろうか。 まだ外は仄かに明るさを宿しているのに、 もう家に帰れと言わんばかりの豪雨。 同じ雨でも梅雨の雨はいい。 あいつらはときどき見せる晴れ間をもっとも美しく見せてくれるし、夏を運んできてくれる。 昼過ぎに起きたわたしが1時間前にやっと身支度を整え、お気に入りのカフェで本を読み始めてからまだ30分しかたっていない。 雨が好きだという人の気がしれない。 太陽の下できらきら光る青葉や、 青空に白の絵の具を垂らしたような濁り

          春雨の夕

          出られない夜

          どこにも行けないゴールデンウィークに考える。 太陽は日ごとに沈む速度を緩めているのに、 夜はいつもより暮れるのが早い。 会えないと思うと人に会いたくなる。 散歩に出たりして孤独を紛らわす。 いつもどうやってこの時間を過ごしていたのか思い出せないくらい1日が長い。 ゆったりとした大切な時間なはずなのに、 ほしいと思っていた時間なのに、 手にした途端に手に余る。 きっとわたしもあなたもひとりでは生きていけないのね

          出られない夜

          タイトル無し

          毎日生きるので精一杯です。 朝起きるので精一杯です。 最寄りの駅まで歩くので精一杯です。 電車は吊り革を掴むので精一杯です。 毎日の当たり前なこと、精一杯に生きててえらい。

          タイトル無し

          2人で歩く夜

          夜中のコンビニは2人で行くから楽しい。 夜中まで生き残った麺類たちを吟味する時間が楽しい。 この時間にそんなに重たいものを食べるのか。 いやいや、この時間に食べるからいいんですよ。 そうですか。では私も同じものを、 では私は甘味も頂こうかしら。 夜のコンビニは私たちのもの。

          2人で歩く夜

          幸せな夜

          楽しい日があると、 そうではない日のことを考えて余計に寂しくなります。 楽しいことだけ覚えていればいいのに。 これから起こるかもしれない辛いこと悲しいこと苦しいことを想像してしまいます。 そんな自分に気づいて馬鹿だなぁとちょっと笑う。 最近はこんなちょっと暗めな自分のことも好きになってきました。 明るくいなきゃいけないと思う呪いと、 暗い女と公表したからには暗く居なきゃいけないと思う呪いの存在に気づき、 どっちでもいいなと思ったら結構楽になりました。 つまり、どっち

          幸せな夜

          人として眠る夜

          自分以外の人間全てが羨ましく思える瞬間がある。 私が感じられないささやかな幸せを感じている人。 私が無関心な物事に興味を持ってる人。 私が素通りした道端の綺麗な花を見つけられた人。 みんな羨ましい。 私という人間は、 強欲なので、小さい幸せを見落としがち。 自分にストイックになりすぎて、 自分で自分の首を絞めがち。 周りに期待しなさすぎ。 正解の道などないのだけど、 私の正解を探し続けている。 私の好きな私になる道を。 毎日心をあけっぴろげて、 好きな時に泣いて、

          人として眠る夜

          白文鳥をお迎えしました

          生後1ヶ月半の雛と暮らしています。 お迎え初日は餌を全く食べてくれなくて ものすごく心配しましたが、3日目にはたくさん食べてくれるようになりました。 とってもえらい。天才。 こんなに小さいのにあったかくて、心臓の鼓動も伝わってくる。 昨日できなかったことが今日はできるようになってる。 手のひらで安心して寝る。 生きてるんだなぁ。 と、少し泣いたりしました。 お家にきたその日から可愛くて、可愛くて。 一生大切にするね。長生きしようね。 これからもたまに成長日記つ

          白文鳥をお迎えしました

          孤独な夜

          自分の大切なものとはなんだろうと思って寝れなくなった。 今はただ孤独から解放されたい。 足先からじわじわ登ってくる冷たい闇が怖い。

          孤独な夜

          ハンバーグの夜

          ハンバーグを作っていた。 ハンバーグのみじん切りした玉ねぎを炒めた後、 粗熱をとる時間に普通はどう過ごすのだろう。 私はこれを書いている。 玉ねぎは飴色よりは乳白色くらいで炒めるのをやめるし、卵も牛乳もどっちも使う。 どっちでも良いのかもしれないが、 なんとなくそちらの方が美味しいのではないかと思ってしまうのだ。 というかそもそもハンバーグに普通の作り方なんてものがあるのだろうか。 そんな無駄なことを考えているうちに粗熱が取れた。 今日は煮込みハンバーグにしよう。

          ハンバーグの夜