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自分を許すこと①

もっと自分に優しくしてあげてねと言われることがある。優しくするとは、どういうことだろう。自分に甘い、なまけと何がちがうのだろう。

「自分に優しく」のやり方がわからない、とメンターSに尋ねた。師いわくそのためにはまず自分を許すことが先なのだそうだ。許し、受け入れることができて初めて優しくできるとのこと。

これは難しい。なぜなら、私は毎晩眠っている間、頭の中で日中にあった出来事をなぞっていき、そこに不安やダメ出しをみつけ、やっぱり自分はだめな人間だということを確認する作業を無意識にしている。そして24時間体のどこかが緊張している。肩に力が入っている。歯を食いしばっている。マッサージを受けてもどうしてもへそ下のこわばりが取れないと首を傾げられる。頭皮が固く、動かなくなっている。疲れが取れないはずだ。

光野桃さんの著書『感じるからだ』は仕事や介護でボロボロになった自身の心と体を再生していく話だ。

「ゆるむことは許すこと」という章にこのような一節がある。「もの心ついてから緊張の連続だった。弱くて臆病なわたしを、からだは固めて守ってくれたのだ。けれど、そのからだに感情をぶつけて、怒りや悲しみの捨て場にしてきた。よくここまで持ちこててきたものだ。」

この文章を読むと、自覚していない本音を光野さんが代弁してくれたようで胸がいっぱいになる。

明日に続く


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