オフラインがオンラインを越えた日

こんにちは。
久しぶりにTSUTAYAにCDを借りにいきました。
最近では音楽サブスクにお世話になっているので本当に久しぶりでしたが、CDがずらっと並んでいるところから気になったものを手に取る感じがやっぱりいいなと思った木下です。

さて、今日のテーマは「オフラインがオンラインを越えた日」です。
#意図せず冒頭からオフラインの話をしてしまった
#つまりはそういうことです

時事的な要素もありますが、多分この先も普遍的なものだと思います。ではいってみましょう。

ZOOM飲み会が浸透しなかったのはなぜか

みなさんご存知、新型コロナウィルスの感染拡大により様々なことが制限されましたが、その中でも大きな話題になったのは会食の制限です。
向かい合って話をしながら飲食すると感染拡大しちゃいますよってことで飲み会は自粛しましょうということになりましたよね。

どうでしょうか。この記事をご覧のあなたも少なからずは飲食の場面は気を付けたり、しばらく居酒屋に行ってなかったりするのではないでしょうか。
私も今年はお店でお酒を飲むことはしていません。もうすぐ2020年が終わるので飲み会のなかった一年だったなと振り返ります。

しかし、やっぱり人と人との繋がりはつないでいたい。ということで、生まれたのがいわゆる「ZOOM飲み会」ですね。
リモート会議ならぬ、リモート飲み会です。画面越しにお酒を飲みながらお話しましょうってやつですね。

なるほど!ナイスアイディア!と思って皆さんもやってみた人は少なくないはずです。もれなく私もやりました。

でも、このZOOM飲み会、浸透していかなかったんです。浸透していかなかったというのは、定着しなかったということですね。
繰り返し繰り返しやろうと思わなかったし、なんか違うって感じがしたのです。なぜか。

ZOOM飲み会にはないもの

このZOOM飲み会をするまでは気付かなかったんですが、私たちは(最低限私は)飲み会に様々な価値を感じていたのです。

例えば、料理の美味しい匂いの中に、タバコの匂いが混ざっているような、あの匂いだとか。
いろんなところで話をしていたり、厨房で料理をしていたりする落ち着かない音だとか。こんなことを友達や恋人と共有することもそうですね。
さらに、居酒屋に向かうまでのバス停で、今日はどんな話をしようかと考えるあの時間だとか。
帰り道、あぁ楽しかったなあとか思いながらスキップするあの時間もそう。

ただ顔を見てお酒を飲んで話すという点だけでなく、もっと様々な点に価値を感じ取っているから、リモート飲み会では物足りないというわけです。

オフラインの話は飲み会だけじゃない

さて、話を膨らませます。

今のこのご時世なのでアーティストのライブもできません。
そこで打たれた手立ては「オンラインライブ」です。

しかしこのオンラインライブも世の中の声を聞くとどうも物足りないそう。
「あのライブハウスの独特な匂いがないとなあ」、「やっぱりライブはアーティストを立って待っている時間に気持ちがあがっていくんだよなあ」などという声が聞こえてきたのです。

どうも、アーティストの演奏を聴ければ良いというだけではないみたいです。

オフラインの価値、オンラインの限界

インターネットとはとても便利なものでなんでもできるというイメージを植え付けてくれました。

しかし、オフラインが制限された環境になると実はそうでないことに気が付きます。
オフラインの価値というのが明確に存在していて、私はこれがすごく大切だなと感じます。

私の友人がこんなことを言っていました。
「リモート飲みって、思い出に残らないよね」

オンラインの学校って・・・

これまでのことを自分の仕事に転用して考えてみましょう。
コロナウィルスが猛威を振るっていたとき、オンラインでの授業が行われてきました。しかし、やっぱりあれでは情報の伝達にとどまってしまい、到底教育活動とはいえないと私は考えます。

朝、寒さを感じながら今日はどんな授業があったんだっけと思いながら登校する。休み時間、ドッジボールで喧嘩をして、後で謝って仲直りをする。今日はあんなことあったねなんて話しながら下校する。

こういった日々の小さなピースが一つ一つ組み合わせられることで心に残る毎日が送れるのかなと思います。


ということで、今日はここまで。
またお付き合いください。

※もちろん、緊急事態宣言下ではあれが精一杯でありそれ自体を否定するものではありません。
あくまで、オンラインとオフラインの価値について比較するという視点で考えていただけると幸いです。

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