パデルビジネスの可能性

佐々木 恵太さんが毎日、パデルの投稿をしているので私も書いてみようと思います。

パデルってビジネスとして成立するの?

私は協会でのパデルの普及活動とともに株式会社PadelAsiaという事業会社で実際に施設運営や経営をしているので、365日24時間、パデルのことを、ビジネスの可能性を考え活動をしています。

答えから言うと、

パデルはビジネスとして成立します。マーケット拡大が見込まれ魅力的なスポーツビジネスになる可能性が高い。

と考えています。

なぜ、パデルがビジネスとして成立し、今後、魅力的なマーケットになるのか順を追ってご説明させていただきますね。

まず、日本国内のコート数は22コート、11施設。(熊本の施設はプライベート利用で営業はしていません。)

海外に目を向けてみると、スペインでは12,000コート。やはり発祥の国はずば抜けてます。

他の国のパデルコート数推移は下の図通りです。イタリアやフランス、北欧でもここ数年でコート数が増加しています。各国共通しているのが国内50コートを超えると翌年以降、爆発的にコート数が増加するる傾向が顕著にあらわれています。この理由は国にって事情が異なるので、詳しくは説明を省きますが、経済環境や国土、気候、国民性が違う国で50コートを越すと爆発的にコート数が増えるという動きは興味深いデータです。

日本では2020年に国内で50コートを超す見込みなので、この50コートの法則を当てはめると2021年には100コートに達することが見込まれています。国内で施設数が前年比で倍増するようなスポーツがあるでしょうか?

実はこのパデルの前に日本で、急成長したスポーツがあるのをご存知ですか?

それはフットサルです。

日本のパデルコート推移ととても似た曲線を描いています。

パデルコートが予定通り増えたと仮定しましょう。パデルのビジネスの魅力はなんでしょう?

パデル事業の魅力のひとつ。

省スペースで効率的な土地活用ができるスポーツであること。

パデルコート1面のサイズは縦20M×横10Mです。60坪の土地があればコートを設置することが可能です。テニスコート1面作るには150坪程度の土地が必要になるので、テニスコート1面にパデルコート2面が入る計算になります。

時間貸し駐車場、フットサルコート、テニスコートと比べてもパデルの1坪あたりの収益性が高いことがわかるかと思います。スポル品川大井町のような都心の駅チカ施設だと、収益性は更にあがります。

では、コートを作るにはいくらかかるのか?

ざくっと1面のコート費用+輸送費+設置工事で700万円程度。

基礎工事の有無やコートを建てる立地にも大きく影響するので、あくまで目安として捉えてください。この初期投資コストを私達の会社では4年間で初期回収できる計画を立てて、出店計画や予算編成をして運営をしています。

ただし、ここで気をつけないといけないのがパデル単独施設をオープンしようとすると投資額がぐーーーんと上がるので、現時点でパデル施設をオープンするには既存施設への併設がもっとも現実的な出店方法となります。

その他にも鉄道の高架下やビルの屋上といった遊休地を活用するモデルもありですね。

受付、シャワー、更衣室、ラウンジがある簡易的なクラブハウスを作るだけでも、2,000万円程度の投資は必要となり損益分岐点が先になるので、BBQや他スポーツなどパデル以外の収益を考える必要があります。

なんだか、数字の話しが多くなってしまったんですが、パデルを日本のスポーツ文化として定着させるためには、トリプルミッションの好循環をまわし続けることが必要です。パデルに限らず全てのスポーツにおいてビジネスなきスポーツに未来はないと考えています。

日本のスポーツは元々、企業スポンサーのもとで運営されてきた歴史が長く、多少の赤字でも親会社の広告宣伝費として、、という時代がわりと長く続いてきました。

「スポーツビジネス」という言葉ができたのも1992年のサッカーJリーグが発足した頃からです。日本のスポーツビジネスの歴史はまだ四半世紀程度です。

そんな日本ですが、最近はスポーツビジネスとしての成果が多様なスポーツで出てきています。例えばソフトバンクホークスは年間売上が320億円でイタリアの強豪クラブACミランの売上をも凌ぎます。もちろんですが、ソフトバンクホークスは単体でしっかりと黒字を出しているんですね。

という事で、パデルにおいてもしっかりとしたビジネスモデルをつくり、それを全国に広め、パデルプレーヤーを増やし、パデルのビジネスに関わる方を増やし、パデルで笑顔を創っていきたいと思ってます。

かなーり端折って書いたので、もっと詳しく情報を知りたい方はコメント頂けば必要な情報をできる限りになりますがお渡しさせていただきます。

共著した書籍「アーバンスポーツ施設の事業化計画資料集」でパデル事業について書いて

いますので、興味のある方はどぞ。

最後になりますが、毎日、記事を書くって大変なことですねー

パデルに関わる方にも自分の得意分野で何か書いてもらえると幅も広がって面白くなると思います😊





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