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9月に読んだ本

8月はあまり本を読まなくて読了もしなかったのでスキップして9月に突入という体たらく。マイペースが一番。

ファシリテーションの教科書

会議を進行させるファシリテーターなるものは、みんないったいどこで学んだのだろう。ファシリテーションや会議へ主体的に参加するには?といったことが話題になっていて、本書が参考になりそうということだったので手を出してみた次第。

読了した感想としては、議論の中では常に「論点」に気を配っておくということが一番大切そうに感じた。

「ファシリテーターが参加者の納得を得ながら、集団として正しい意思決定を行い、効率的に合意形成に至るためには、「意見」以上に「論点」を強く意識し、メンバーが重要な論点について考え、意見を述べ、結論に向かって進めるように議論の状態を適切に保ち、適切な方向に参加者の思考を誘導することが必要です。」
—『ファシリテーションの教科書―組織を活性化させるコミュニケーションとリーダーシップ』グロービス, 吉田 素文著
https://a.co/3VkebA4

(自分も含む)人が意見を言うときには「ここが論点だ」ということがハッキリわからないことが多い。という中で議論しているので「論点が違う」ことで意見が噛み合わないことや、「論点がずれている」ことで大事じゃない方向に話が飛んでしまうといったことが容易に発生する。

「「論点」とは、意見や主張そのものではなく、「その意見や主張は、どういった問いに答えているのか?」もしくは「その意見や主張が、どのようなポイントについて考えた結果、導かれているのか?」ということです。」
—『ファシリテーションの教科書―組織を活性化させるコミュニケーションとリーダーシップ』グロービス, 吉田 素文著

もちろん論点以外にも、ファシリテーターが気にするべきことは何なのか、しないほうがいいことは何なのか、どんな準備をしておくといいのか、どうやったら意見を引き出せるのか、どういった場合に意見の対立が起きるのか、無駄な対立を避けるにはどうすればいいのか、などなど、ひとつひとつ実例でまとまっていて読みやすかったです。


読書をする子は○○がすごい

「子供と一緒に本屋で物理本を購入し、親がリビングでその本を読んでる姿を見せる」というタスクを遂行するために選んだのが本書。新書くらいならサクッと読めると思って選択。子供が選んだ本も良かったので後述します。

〇〇が何なのか気になったけど、いまいちよくわからなかった。読書量(本書は文芸書のことを指していそう)が多い人と少ない人で二極化が激しく分断が起きているという話と、読書習慣をつけるには幼少期から親と一緒に読書を楽しむことが大事、ということが繰り返し語られていた。

子供のコミュニケーション力を養うためには、読書や親との対話のなかで読解力や語彙力を鍛えていくしかないという感じで、親の役割はかなり大きい。次のような一文には、かなりドキッとさせられる。

なんでも「ヤバい」とか「エモい」とかですませていると、微妙なニュアンスを伝えるための言葉が頭の中に蓄積されず、自己表現がうまくできない
P.34

子供は親の真似をする。こうした表現は意識的に避けていかなくてはいけないなと改めて感じた。

スマホやゲームなんかのデジタル機器による弊害の話題もあったが「スマホ脳」と結構被ってるかなという印象。自分はゲームは結構好きだから、一方的に悪とされてるような内容だとどうしてもモヤっと感が残ってしまいますね…。

ま、それは置いといてですね、読書習慣をつけさせるために「読書をしたらご褒美をあげる」というやり方は逆効果だという話があり、アンダーマイニング効果というらしいんだけど、これは知らなかったので参考になった。

報酬を与えるなどの外発的動機づけを行うことによって、モチベーション(やる気)が低減する現象である。例えば、好きでプレイしていたゲームに金銭的な報酬を与えられると、やる気がなくなってしまうなど。抑制効果ともいう。


ふたごのプリンセスときらきら星のバレリーナ

上で書いた本屋に行った時に子供が選んだ書籍。いわゆる児童書。思ったよりしっかりした物語で、結構長いけどちゃんと読んだらおもしろい。

途中でクイズとか迷路といったゲームが出てきて、飽きさせない工夫もすばらしい。たぶんまだあんまりちゃんと読めてはなさそうだけど、夢中になってページをめくっていてなかなか良い買い物をした。すごい気に入ってるようだ。

シリーズらしくて何冊かでているようだから、しばらくしたらまた買ってあげたい。


銀河英雄伝説〈6〉飛翔篇

ヤン・ウェンリーの束の間の休息。あれよあれよという間にまわりが動いていく急展開。しっかし、帝国は現場の偉い人がことごとくヘマをするな!

今回なかなか良いところで終わってしまった。次の展開が気になりすぎる!伏線もちょいちょいあってこれもどう発展するのか興味深い。

カーテローゼ・フォン・クロイツェル
エルフリーデ・フォン・コールラウシュ
エルウィン・ヨーゼフの行方
地球教
ラインハルトの体調や結婚

あいかわらずロイエンタールの動向は気になるし、オーベルシュタインもどうでるのか…。別行動中のユリアンはいつ帰還するんだろうかなどなど。


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