見出し画像

5月に読んだ本

5月中に三体読み終わらなかった。長い。

プリンシプル オブ プログラミング 3年目までに身につけたい 一生役立つ101の原理原則

「リーダブルコードの次に読む本ってなんだろう? コードコンプリートは、少し古い本だしどうなんだろうね」といった会話をしてる中で、プリンシプルオブプログラミングという本が取り上げられました。読んだことなかったので、確認がてら読んでみることに。

コードそのものは1ミリもでてこない。シニアな人がそれまでの経験で学んできたソフトウェアエンジニアにとって当たり前とされている思想や習慣というものがまとまっていて「こんなのあったなあ」と懐かしい気持ちになる場面も多かったです。一例をあげると「TMTOWTDI = There's more than one way to do it」とか。Perl のラクダ本とかいったい何年前のことなんだ。

業界経験長い人が、普段どういうことを気にしながらコードを書いたり仕事に取り組んでいるのかが垣間見れるので、レビューなんかの場面で「なぜこの人はこういうことを気にしてるんだろうか?」といった疑問に思うようなことの答えが見つかるかもしれません。

「他の人はこのコードを見てどう感じるだろうか?」と考えるようにします。すると、問題と解決策について、新たな視点から見直すことができます。」
—『プリンシプル オブ プログラミング 3年目までに身につけたい 一生役立つ101の原理原則』上田勲著
https://a.co/cacv8Jk

「他の人はどう感じるだろうか」という視点は、コードだけに関わらず、プロダクト作りや事務作業など、多くの仕事で大事なことだと思っているので常に気にしたいですね。


ユニコーン企業のひみつ
――Spotifyで学んだソフトウェアづくりと働き方

評判良かったので購入。組織作りとかチーム運営とかの話題が多めかな。

繰り返し語られているのは「信頼して権限を与える」こと。それによって責任感が増し、当事者意識が芽生え、モチベーションもあがりパフォーマンスが最大化するというようなことを、Spotify での事例をもとに解説してくれている。

経営トップやマネージャーが「なにをするか」を決めてしまうと、言われた相手は単に指示に従うだけになってしまって主体的な行動ができない。「最終的に達成したいミッション」だけ伝えて「どうやるか」は任せるというあたりは、ボトムアップでやっていきたいなと思った時によくでてくる話でもある。

理想ではあるが、とはいえどうしても個々の能力に依存する面は大きいのかな〜とは感じてしまう。はじめからこうした組織文化にマッチする人を採用していくことや、適応できてる人・できそうな人含めて、どんどん任せていくことが大事なんだろうな。


突破するデザイン あふれるビジョンから最高のヒットをつくる

ざざっと読んだ。

なにかアイディアなりを考える時に、最初に「課題」を置いた上でそれを解決するソリューションを考える、というやり方は想像しやすいしやりやすい。でもそれってユーザーのことが置き去りになりがちだと感じる。

なにかプロダクトを作ったり機能を作ったりするときに「最終的にユーザーはどういう状態になっているといいのか」という点は忘れてはいけないと思っている。

「他のソフトウェアが一様に「会計がしたい? では私たちのソフトウェアを使ってください」とうたっていたのに対し、クイックブックスは「会計がしたくない?  それなら私たちのソフトウェアにお任せください」と逆の提案をしたのである。」
—『突破するデザイン』ロベルト・ベルガンティ著
https://a.co/cacv8Jk

課題に真っ正直に向き合うと、単純に問題を解決するだけの提案しか生まれてこない。それは本当にユーザーが望んでいることなのか、そもそもから考えていくことが大事だと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?