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君を愛したひとりの僕へ・僕が愛したすべての君へ、どっちから先に読むのか

小説「君を愛したひとりの僕へ」と「僕が愛したすべての君へ」を読みました。

この作品は結構変わっていて、どちらも主役の男の子は同じなんだけど、平行世界の別々の人生を扱っている感じになっているんで、2つの人生が楽しめるという。さらに特徴的なのが、どちらの作品を先に読むかで読後感が変わるよって言っているところ。なんだか面白そう!と思って手を出しました。

実際、2冊目の最後のほうに出てくるセリフを読んだときに「うわ、これこの順番で読んだからこそ意味が倍増してるわ…」ってなかなか鳥肌モンの感覚を味あわせてもらいました。これは恐らくどっちから先に読んでも同じ感じになると思う。

2冊もあって読むの大変そうに感じるかもだけど、結構内容軽いしあんま長くもないのですぐ読めちゃいました。普通に記憶を消して今回読んだのとは違う順番で読んでみたくなるような作品でした。

あんまりSF要素は強くないのかな。SF的な要素が絡んだ恋愛モノと言えばいいだろうか。平行世界にまつわる倫理観や法的な見解とかは面白かった。

しかし、どっちから読むのかを最初に考えないといけないというのは謎に面倒ではある。自分が軽く調べた感じだと、インターネットでは「僕が愛したすべての君へ」を推してる人が多かった印象。

公式では「切ない物語が好きな人」は「僕が愛した」のほうで、「幸せな物語が好きな人」は「君を愛した」のほうから読むといいと薦められてます。たしかに納得の分類だから、純粋にこの点で決めれば良いと思う。

いまはスピンオフの別の作品を読み始めています。これも別の世界線の話っぽい。


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