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20新卒のエンジニアが、チームに支えられて一年間で成長できた話

はじめに


こんにちは。『マネーフォワード クラウド勤怠』の開発をしている山崎です。今年新卒入社された方は研修などが終わり、部署に配属され本格的に仕事をされているころだと思います。かくいう私も約1年前に新卒としてマネーフォワードに入社しました。そこで今回は、20新卒として入社し、約1年間の中で一番大きかったタスクである打刻モードのリニューアルで何を学んだのか、まとめられたらと思います。よろしくお願いします。

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打刻モードのリニューアル

クラウド勤怠チームで初めての中規模開発タスクとして打刻モードのリニューアルを行うことになりました。打刻モードのリニューアルはこちらのnoteに開発の簡単な経緯が掲載されていますのでよろしければどうぞ。打刻モードのリニューアルを行う中で様々な躓きと学びがあったのでいくつか紹介したいと思います。


学び壱: 質問


リニューアルということでデザインを一新することになるのですが、完成されたデザインがあるとはいえ、新卒が1からページを作成していくことは非常に大変でした。どうやってページを作っていくかを質問しないといけない状況の中、とにかく質問が苦手な私はメンターの力を借りて質問し、ページの作成を行いました。

この頃は特に何を聞けばいいのか、やればいいのかわからず、また質問の仕方がわからない状態でもあったので、質問ができず作業が止まっていました。この状況を打開するためにしたことは「詳細に質問しない」でした。これは会社やチームなどの環境に依存するかもしれません。自分ができないことを自分で分解、分析できているならそれに越したことはないのですが、それができるまで待っていても埒が明かなかったというのが正直なところです。なのでとりあえず、”今のooという機能を作ろうと思っているのですがどこから初めていいかわからないので相談させていただきたいです🙇”などとslackで聞いてみました。その後zoomやdiscordなどで、実装しようとしてるのはどんな機能なのか、またもし浮かんでいたらどのような挙動なのかなどチームメンバーに質問していただきながら導いてもらうことで何をすればいいのか道が見えてきました。一回の質問で完璧に理解するつもりでいても、そうは問屋が卸さないので、せっかく回答をもらっても忘れてしまったり、メモを読んでも何だっけこれ🤔となることはしばしばあります。この様な状況は決して悪いことではなく、頭の片隅やメモとして残っているなら次の質問には繋がっていきます。”ooという機能について”から”ooという機能について以前教えていただいたxxようにしたいのですがもう一度教えてほしいです”に変わり、1から10聞くのではなく2から10や6だけ聞くのように質問に肉付けがされていく形になり、質問を受ける側も何を答えればいいのか、質問者の理解度はこれ位だろうと目安が立てられるわけです。

わかったつもりでもいざ触ってみたらやっぱりわからない、わからないけどもう一回同じことを聞くのはなぁとためらって放置しておくと、質問しようとしていた箇所が実はすごい重要だったことなどがあったりするので、同じ質問でも聞いてみるのもいいと思います。何度も同じ質問をされるのは人によって嫌だと言う人もいると思いますが、少なくとも勤怠チームはそのようなことはなく、みなさん快く相談に乗ってくれました。逆に、質問をどんどんすることは一人で抱え込んで時間が溶けていくよりもチーム開発としての速度は上がるということも教わりました。

学び弍: スケジュール

中規模開発タスクということで、タスクを細分化してスケジュールを決める必要がありました。その際に用いたのがWBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)です。このWBSを、WBS作成のマスターに色々教わりながら初めて作成したわけですが、結果、想定したスケジュールではほぼリリース不可能なWBSを作成するという大失敗をしました。失敗した原因は以下だと考えられます

- 1日に行うタスクを重複させたナメたスケジュールを組んでいた
- 調査が不十分で想定より1タスクにかかる重さが違いズレが生じた
- 想定外を考慮していない
- 技術力不足でできないことが多く1タスクにかかる時間が違った

スケジュールの決め方は経験が浅く、正直なところまだまだわからないことが多いです。ですが想定しているタスクの工数を3倍で考えて見積もる方法やタスク見積もりを最小と最大からいい塩梅を2段階で見積もる方法を教えていただいたり、振り返りから何が原因でズレが生じたのか、想定外のことが起きても無理せず再度スケジューリングを行うなど多くの学びが得られたので、次に活かせたらと思います。

また、リリース時期が確定している以上は、どんなに後々追加してほしい機能が出てきたり、テストしてみてこっちのほうが、いややっぱりこっちがという意見が出てくる中で、すべてやりきればいいだけではない事も学びました。取捨選択して、本当に今必要なものが何か見極めるのはとても大事です。

学び参: テストの大切さ


打刻モードには、タブレットやpasori(非接触ICカードリーダー/ライター)などの使用が想定されるハードウェアが多く、また「打刻」という勤怠で大切な機能を扱うため、テストは個人的に丁寧に行いました。打刻ができるという点に関しては元のデザインとロジックでは大きな変化はなかったですが、リニューアルを行っているため心配だった点があり、何度も何度も画面クリックやFelicaのタッチを行いました。
テストパターンを洗い出すにあたり、できるだけ想定される操作やハードウェアを洗い出し、レビューを受けるなどをしました。このレビューにより、タブレットの縦表示で崩れることを知ることができました。タブレットの縦表示対応は解像度など気にすることが多くあり、当時の「実装大変ランキング」上位に一瞬で駆け上がってきたニューフェイスでした。テストケースについてレビューを受けていなければ、気づくのが遅れてしまいもっと辛い思いをしていたと思っていて、テストケースを洗い出すこととそれをレビューしていただけたことは、自分は想定できなかったけど案外近くで見落としがちなことに気づけるという、とてもいい経験になった気がします。
勤怠の話ではないですが、人事労務領域でQA(品質保証)組織に関するnoteもあるので是非。(めっちゃ笑顔で青い服を着ている黒沢さんが当時レビューをしてくださいました。)


おわりに

新卒の1年で一番大きなタスクを通して、基本的だけど重要度の高い質問やスケジュール、テストについて学びました。これからも小さな気付き、学びからこつこつやっていければと思ってます。また、この経験は自分だけでやり遂げたわけではなく、すばらしい環境を築いてくださっている勤怠チームの皆さんのおかげだと思っています。こういう環境を自分もできる限り保てるように、もしくはより良くできるようにしていこうと思ってます。少しでも興味があるという人は、インターンも通年募集してますので是非。新卒も募集しています!


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