町内会の役員になった話し01

春、町内会の役員になった。
と言っても改選年となり当番が回ってきただけだったんだけれども
まず初めて、役割を決める最初の会議に出席して驚いた

会長「皆様には2年間町内会の役員をしていただきます、役職役務を決めるまで帰れません、さぁ決めてください」

もしかして俺はデスゲームの主人公になったんだっただろうか?
そんな思いが過ぎる、周りを見渡すと皆ざわざわしている。
そりゃそうだ、どんな仕事があって何をするのかもわからない役務を決めろと言われたのだそりゃ困惑する。

そんな中静かな会議室内で会長が痺れを切らせて発言した

会長「決まらないと帰れませんよ!」

俺以下20名ほどの大人が完全に困惑してる、大人がここまで大勢キョドるのなかなか見ることない。

流石に俺が発言をした。

KTA「ちょっと待ってください、そもそも新任の僕達は何を決めるのか、どんな業務なのかほとんどわかりません、何が何人必要で、業務が平日か土日か、時間帯も分からないのでまずは役務の説明をしてください」

会長「なるほどわかりました。まず事業部は〜 総務部は〜 会計は〜 書記は〜〜〜です、では決めてください」

一応またキョドる

KTA「業務はいくらかわかりましたが、口頭だと思い出せないし、何か資料はないんですか?」

会長「ありません」

KTA「では、用意して後日にしましょう今日このまま時間を割いても決まらないので、皆さんもどうでしょうか?自分のライフスタイルで何が出来るか出来ないか分からないままは決めれないですよね?」

一同「そうですね」

会長「ではせめて総務部長と事業部長だけ決めませんか? 総務部長は司会の進行なんかもするんですがKTAさんどうでしょう?」

KTA「別に良いで
会長「よかった!!!!総務部長誰もやってくれないかもと思ってて」

KTA「会長、そんな反応をされたら今この場にいる一応全員が、役員の仕事は誰もやりたがらない大変な仕事だって認識になるし、今完全に俺におっつけて良かったなってスタンスでしたよね?そんなことやってたら誰も頑張る気にならないです。」

KTA「総務部長はお受けしますが、出来ることしかしませんし出来ないことはみんなでしますよ。良いですね?」


こうして俺の町内会業務が始まったのであった。

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