各リージョンのスタイルについて

 適当に思い浮かんだことを書き込んでみます。だからと言ったら少し変ですが、特に構成考えず適当に呟く感じの文章になると思いますのでご了承ください。

1.リーグのスタイル

 サッカーではフィジカル重視のEPL、テクニック重視のラ・リーガ、守備面の戦術を極めたセリエAって感じでチーム毎に少しずつ差はあるが、リーグ全体の共通したスタイルを持ってる。
 LoLでもそういう傾向がみられていて、各リーグ毎に特有のプレイスタイルってのがあって、主にWorldsで少しでもいい成績を残したチームを、そのチームと同じ地域のチームが見習い初めてそれがリーグ特有のプレイスタイルに定着していくことが多い。代表例としては14年世界1位となったSSWとそのプレイスタイルを中心としてマクロを極めたLCK。もう一つの例はベトナムで、Gigabyte Marines(GAM)の活躍を見習って殆どのチームが攻撃性を武器としているVCSがある。

2.各メジャーリージョンのプレイスタイル

 僕が最も多く見ているLCKの場合、14年SamSung White(SSW)が披露した、ワードを利用した視界の有利と相手陣形の裏に刺されたワードへのTPを最大限活用してオブジェクトの獲得をしつつ、相手の行動を全て把握して動きを取るプレイスタイルを殆どのチームが真似し始めて、その傾向が極大化した時期が緑スマイトの時期と言える。今はそのようなマクロは全てレーン主導権を握ってこそ可能であるとの考えに至ったのか、BPでもプレイでも、チームバランスよりレーン主導権を重視するチームがいるくらい。
 一方、LPLは、最初はマクロ面で劣っている部分をフィジカルで補うために小規模戦闘を起こすプレイスタイルであったが、マクロがリーグ全体的に発展した今では、特定レーンを中心とした視界取りで小規模戦闘をこまめに起こして、その戦闘での勝利からどんどん有利を持ってくることが多い。そこを最大限に極めて世界を制覇したのがinvictus Gaming(iG)と言える。そのお陰か、今LPLでは小規模戦闘を指揮する優秀なJGが多い。
 もう一つのメジャーリージョンであるLECは、プレイヤーの国籍からも多様性を感じて、その影響なのか、独特のピックをするプレイヤーが多く、そこから新しいメタを作ることも多いイメージ。そもそも、現在LoLの基本システムとも言えるTop1名、JG1名、Mid1名、Bot2名のシステムを構築して最初披露したのもEUである。そのEUの代表リーグとなるLECは、とにかくトレードを有利に持っていくリーグのイメージで、有利なレーンが一つでもあればそこを中心に集まって人数差を作り、オブジェクトや集団戦でのトレードを上手く持っていこうとする。

3.マイナーリージョンが生き残るために必要なもの:プレイスタイル

 あくまでも僕個人の考えではあるが、Worldsでそれなりにいい成績を出したマイナーリージョンはそれなりのプレイスタイルを上手く定着させたリージョンだと思う。Worlds制覇はシーズン2のTaipei Assassins(TPA)による一回のみのPCSだが、そのPCSの前身であるLMSは、Flash Wolves(FW)を中心として、オブジェクト前のタイミングで鋭いキャッチ能力を活かしたプレイスタイルは、長年Worldsで底力のあるリーグとの評価を得ることが出来た。その経験があってからか、今でもPCS優勝チームは無視できないチームと評価される。
 上記したベトナムのVCSもリーグ全体で特有のスタイルを上手く定着した事例と言えるだろう。GAMがWorldsに出場して見せてくれた、JGを要とした突発なエンゲージと、それに合わせるチーム全体の積極性、あとのことは考えない攻撃的な動きは、今はVCS全体の特徴となった。諸刃の剣とは言え、それがどれほど強いのかはSaigon Buffaloを見たLJLファンたちもよくわかってることだと思う。
 このようにそれなりのスタイルを定着して上手く行ったリージョンがあれば、そういかなかったチームも当然ある。ブラジルのCBLOLが代表例と言える。シーズン4で頭角を現せたのはKaBumで、当時地域リーグでは4位でそこまで活躍出来なかったが、Worlds出場権がかかったRegional大会からポテンシャルを発揮、Worlds出場権を獲得した上に、今のPlay-inステージに相当するWildcardトーナメントでも連勝を続けた。その勢いがグループでは5連敗で途切れたが、最後の試合で当時のEU王者であったAlliance(現Schalke 04)を撃破し、マイナーリージョン初のグループステージ勝利を達成した。しかし、その後、KaBumの強いMid主導権を活かした4~5人で動き回るロームプレイはリーグ全体には定着できず、毎年ブラジルは一つの弱点が目立ちすぎるチームが出場する傾向となり、Worldsではあまり成績を残せず衰退して行った。
 Albus Nox Lunaが登場したLCLもあるが、国による特別な事情もあってここでは評価が難しいと思い言及しないことにした。
 LJLは、コアなファン層が厚いリーグで、それ以上にユーザーが集まりローカルの選手が増えると言う前提で資本が集まる可能性もあるが、まずその前提が成立せず、今のところはKR傭兵の依存度が一つのスタイルとなってしまった感じ。そのKR選手の活躍によって重要なレーンが変わり、そのレーナーの活躍で国際大会での成果も決まってしまうところ、形は違うけれども弱点がはっきりして年毎に起伏が激しい点からCBLOLと似た傾向を示している。

4.まとめ

 いつも通り呟く内容が適当過ぎてまとまりのない文章になってしまったが、一つだけ言いたいのはマイナーリージョンが生き残るためにはそれなりのスタイルを定着させることが重要であること。欲を言えば、資金面、人材プール面で厳しいことではあるが、LJLでもプレイスタイルや強いローカル選手の育成などが大事であることに注目して、各チームでもいい選手を育成できる場が整って欲しい。

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