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僕が一番好きなプロゲーマーの話

*2019年に一度書いたことのある内容ですが、何回か再アップの要請があったため、それを少し編集してアップいたします。ご了承ください。


それは2008年、KT(当時KTF MagicNs)を応援して5年目の時。
ずっとKTを応援してきた僕は、元々一番好きだった選手たちが引退や、軍隊などであまり見れなくなり、チームに対する愛情が冷め始めようとした時でした。
チームの2軍で、新しく入ってから2軍リーグで連勝してる彼の名前を見ました。
彼を知った最初の切っ掛けです。

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何故その実力をプロリーグでは発揮出来ないんだろう…と思いながらも、
小学生のころから応援してきたチームで、久しぶりに見かけた実力のある有望な選手で、ワクワクしながら応援しました。
地方に住んでいたので、あまり現場観戦には行けなかったんですが…
何時もネット上で応援しながら、その選手に関する小さな記事でも熟読して、印刷した者をスクラップしたり、
ファンサイトに加入して応援したりしましたね。


そして迎えた2009年、どんどんプロリーグに姿を見せるようになって、
毎回挫折した個人リーグの予選も、堂々と突破していく彼のプレイを見ました。
リーグでも、相手チームエースとの連戦にも拘わらず、連勝。いつの間にかチームのエースになって、チームも順調。
他のファンたちに「僕があの選手のファンです!」と胸を張って言えるような存在になってくれました。
その時の嬉しさは今でも上手く表現できません。

 遂にその選手の全盛期が来た、と思い、これからずっと楽しく応援出来る選手だと思ってました。
途中、スランプもありましたが、すぐ乗り越えて良い成績も出してくれる、そんな選手でした。
2011年1月、彼が急性白血病に掛かったという記事を見るまではそう思ってました。
そのような状況の中で、僕もファンとして他のファンたちと共に、彼のために献血して、それを彼に渡すための献血書を書いて届けたり、完治を祈る手紙を書いたりして応援を続けました。
2012年は必ず復帰すると、明るく言ってくれたので、その言葉を信じて僕も彼の復帰を待ちながら応援を送りました。

だが、2012年8月23日、彼は自分の夢を最後まで披露できず、亡くなってしまいました。
残念ながら、ファンとの約束も守れず、当時24歳の若いプロが…
充分実力があっても、それを最後まで発揮できず、やめていくプロが何人もいるでしょう。
ただ、まだプレイ出来る実力があれば、その姿を待っていた、最後まで応援し続けたいファンのためにも、その実力を悔いなく思う存分披露してください。
もし今辛い状況にあっても、あなたのプレイそのものが誰かには幸せかも知りません。
上手く行かない時があっても、あなたのそばで応援してる人は離れないってことを忘れないでください。
活躍している、活躍を夢見る全ての選手たちをこれからも応援します。

最後に、
2010年の夏、ライバルSKTとの決勝戦。
毎年開かれる地元での決勝戦で、1setに出場して勝利、そしてKT SCチーム初の優勝を達成した時は、没後9年が経った今でも忘れられません。
今でもファンとして応援する原動力と、その時の忘れられない幸せをくれたあなたに感謝を。

Never Forget KT Violet (1988.09.30~2012.08.23)

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