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アマチュアオケマンの所感 ブラームス交響曲第4番

少し前になるが、12月2日が今年最後の演奏会でした。今回は、EGKさんの定期演奏会でブラームス交響曲第4番のコントラファゴットを担当しました。

前回お邪魔したのは10年以上も前なので、久しぶりにお邪魔しました。


今年は不思議とこの曲に縁があった。
それぞれ全く違う指揮者、団体、それぞれ特色があり、僕の様にエキストラで参加させて頂くことが多いと、引き出しを増やせる良い経験になります。

基本的に、EGKさんは上手い。
弦楽器は皆さん、よくまとまっているうえ、低弦の皆さんはよく鳴らされる方が多い。これは低音を担当する管楽器奏者としては、とても有難い。

コントラファゴットを担当する時は必ずコントラバス奏者の人数を確認するのですが、今回は人数以上の音量を出されていたので、僕も音量の上限を上げられて、表現の幅を広げられます。これは本当に助かります。

さて、ブラームスの4番は1、2楽章はお休み、3、4楽章が出番となります。従って、暫くはゆっくり特等席で音楽を楽しめます。

持ち替えがある時は右手にファゴットがあります

殆どの場合、譜面台向かって左側に楽器をスタンドに預けて置いておくのですが、2楽章後半でタイミングを見計らって、リードの状態チェックを行い、その後、楽器に息を吹き込んでボーカルを温めます。
その際、不意な音を出さないよう、木管陣が強奏するタイミングを見計らって動かします。

因みに、ステージの上では、あまり行儀は良くないのですが、必ずスタンドは左脚で踏んで動かない様にします。(演奏以外の音を出さないため)

準備が整うと3楽章冒頭から出番です。
3楽章は冒頭からffなので、演奏前の手間は比較的少なくて済みます。比較的、この楽章は楽。
隣の木管陣が一所懸命に指を回すのを眺めてます😊

問題は4楽章の冒頭、このタイミング取りは、かなり気を使います。殆どの場合は真後ろに居るトロンボーンの気配を背後に感じて吹き始めるのですが、今回は事前練習の際にオーボエの1stの方に合図をお願いして、それに合わせます。

通常、トロンボーンに合わせるのは、トロンボーン主体の和音構成である事に加えて、同じく音の鳴り出しに少しだけタイムラグが出てくれる楽器である事なのですが、コントラファゴットにしては音が高いので、今回はタイムラグより全員のタイミングを重視してオーボエにお願いしました。(中間にある再現部も同様)

もう一つ、今回、指揮者からブレスのタイミングを見えにくくする様に、との事でしたので、いつもしっかりブレスを取っていた4-5小節の間、6-7小節の間のブレスを極小にして、出来るだけ平坦に鳴らすよう気をつけます。

さて、この交響曲は、重くしっかり吹く様に常に気を付けるのですが、後半序盤は、一旦少し弱めにして、"出したいのに出せない"、もしくは"我慢している"、イメージから始まり、徐々に上げて吹くようにしてます。後半は、とにかく一つ一つの音に重みを持って、丁寧に吹く事。でも一番大事なのは熱くなり過ぎないこと!
(我を忘れると走る!)

最も高いGの音も最近、苦にならなくなったので、今回も最後まで気持ち良く演奏出来た。
うん、良い演奏会でした♪
今回も関係の皆さんに感謝でした。

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