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10月に読んだ本の話




①希望が死んだ夜に(天祢涼)
②自転しながら公転する(山本文緒)
③夜に星を放つ(窪美澄)
④シティ・マラソンズ(アンソロジー)
⑤永遠(村山由佳)
⑥誰も知らない小さな国(佐藤さとる)
⑦しゃぼん玉(乃南アサ)
⑧ままならないから私とあなた(朝井リョウ)
⑨自画像(朝比奈あすか)
⑩風と共にゆとりぬ(朝井リョウ)
⑪あなたは誰かの大切な人(原田マハ)
⑫アニバーサリー(窪美澄)
⑬ルミネッセンス(窪美澄)
⑭少女は卒業しない(朝井リョウ)
⑮ぼくのメジャースプーン(辻村深月)
⑯スモールワールズ(一穂ミチ)


 ハッピーハロウィン!(ちょっと早い)今月もいつもの如く月末です。ヨガマットの上で布団のように寝転がりながら、今月の読書体験を振り返るのも恒例になってまいりました。ヨガマットは本来の使い方をしろよという野次は受け付けません。今月もゆるりと参りましょう。


 別途noteにまとめた通り今月は念願叶ってBOOK Hotel神保町さんを訪問できて、そこだけでも4冊本を読み、そのあともまた読書熱が冷めやらずいられたので今月も変わらずたくさん読めました。ホテルのほうは思い出しても良かったな〜としみじみ思える空間だったので、また絶対再訪したいところ。このホテル泊時に出会った作品がまた素敵だったので結局帰宅後ちゃんと買い直すまでがセット。


 10月の初読みは天祢涼さんの『希望が死んだ夜に』でした。中学生の主人公が同級生の女の子を殺した?主人公は殺害を認めるも理由については黙秘を貫く。背景になっている貧困に苦しむ中学生たちの前にある現実があまりにも苦しいし結末があまりにも切ない。主人公の女の子がこの先どうにか幸せな人生を送ってほしいなあと願うことしかできなかった、、


 今月読んだ窪美澄さん作品の中でも『夜に星を放つ』『ルミネッセンス』は短編で読みやすさもあった。人生の暗闇の中で、星のようなわずかな光しかなくてもそれさえあれば生きていける…と思える『夜に星を放つ』と対照的に、『ルミネッセンス』は少し棚がずれた瞬間ズブズブと沼に入り込むような苦しさがあった。いずれにしても窪さんの作品は苦しいし辛いししんどいけど読んでしまう、ついついページをめくってしまうのが不思議なところ。語弊があるかもしれないけど、どの作品もとても面白かった。


 朝井リョウさんの作品は初手に読んだ『スター』がもはやビジネス書読んでいるような感覚にさせられてしまいなんとなく手が進まずにいたけれど、朝井さんのエッセイの面白さからズブズブとはまりこんでしまいました。時に『ままならないから私とあなた』のように世の中の二律背反は事柄を言葉でバッタバタと切っていったかと思えば、『少女は卒業しない』ではあまりの瑞々しさと切なさと眩しさに枕を濡らした。朝井さんのエッセイ第二弾『風と共にゆとりぬ』では声をあげて笑った。こんなに和洋中全部旨い‼️みたいなことあります?是非他の作品にも今後とも手をつけたい。


 『ぼくのメジャースプーン』再読体験は先日別記事でも書いたので割愛しますがとてもいい時間だった。他にももっと再読もしていこう〜と思いますが、辻村作品は物によってついつい涙を誘われてしまうので読む時間と場所を選ぶのが困りどころです。

 10月はこんな感じかな。あいもかわらず自分用メモ程度のことしか書けず、なんの販促にもなりませんが、実際読んでる本はとても素敵な作品たちばかりですので皆様にはぜひお手に取られたい(なに様)ヨガマット妖怪から脱出し、布団に潜ったら勝手に瞼が落ちてきて、ついでにスマホも落ちてきて顔面を殴打したので流石に寝ることとします。おやすみ、明日は今月ラスト1日乗り越えて、また来月。

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