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氷結界デッキ構築について


はじめに

みなさんこんにちは、Kすけです。早速ですが、みなさまは氷結界というテーマを覚えていますでしょうか。氷結界は2008年より稼働したDUEL TERMINAL第1弾となるDUEL TERMINALーシンクロ覚醒!!-にて新規登場したテーマであり、シンクロテーマでシンクロモンスターをエースに据えながらもシンクロ召喚を積極的に行っていけるほどの展開力に乏しくメインデッキの氷結界は上級モンスターを展開に絡めたロックが主戦術という、当初は一族の中でも対立が見られたというストーリーのフレーバーを反映したかのようにテーマ内での噛み合いの乏しさが目立つテーマでした。
そんな氷結界に転機が訪れたのは初登場から12年後の2020年。この年に行われたストラクチャーデッキテーマ投票2020によって見事1位に輝き、氷結界をテーマにしたストラクチャーデッキ「凍獄の氷結界」が2020年11月21日に発売されたのです。このストラクチャーデッキの登場によって、今までテーマとしてのまとまりが無くテーマとしてデッキを構築する事が非常に困難であった氷結界を氷結界として構築する事が可能になりました(元々テーマとして成立していたとは言い難いレベルの状態であった為確実に強化はされたものの強さとしては諸説あったが)。
ストラクチャーデッキ登場後の氷結界の戦術としては【水晶機巧ーハリファイバー】を経由して相手ターントリシューラを狙ったり、【ヴァレルロード・S・ドラゴン】や【餅カエル】で妨害を構えつつ横に元々の氷結界の戦術であるロックを添えるといったものが主であったと思います。この時の氷結界は汎用モンスターの助けもあり比較的安定して強い盤面を構えることが可能でした…が。
月日が経ち氷結界に悲劇が訪れます。先行展開において妨害を構えるうえで重要な役目を担っていたハリファイバー・餅カエルが制限改訂によって禁止カードに指定されてしまったのです。これにより氷結界自体には全く規制がかかっていないにも関わらず先行展開において妨害を構える手段が減少してしまったことで著しい弱体化を余儀なくされてしまいました。
規制後の氷結界は妨害を構える手段に乏しい事や氷結界シンクロモンスターが捲り性能に優れた効果のモンスターが多い事、主要な展開手段の1枚である【氷結界の虎将ウェイン】の特殊召喚条件が後攻向きである事等から後手型の構築が多く見受けられ、実際に氷結界で活路を見出すため位には後手型が最も現実的なプランである様に感じ、自分も後手型で試行していた時期がありました。
しかし、後手型を試行していく中で自分の中で懸念点も出てきました。一つ目は、氷結界はウェイン含め展開を広げるためには場に氷結界モンスターが存在していることを条件にしているカードがほとんどで、召喚権潰しに非常に弱い為氷結界全体で見ると後攻から突破していける程妨害に強いわけでは無く先に動かないと厳しいと感じたこと、二つ目は後手型の場合氷結界の特徴の一つであるロック要素を添えるといった戦術がプランに組み込みにくく氷結界を使用する上で個人的に魅力に感じている部分が陰るということ(ここは完全に好みの話ですね)です。二つ目に関してはプレイング上の好みになる部分である為そこまで重要ではないかもしれませんが、一つ目に関しては中々に重大な問題で、召喚権に対して除去を当てられたらそこで何も出来ずに終了といった負け筋が顕著に出ることが多くありました。羽根箒やライスト、結界波や一滴等の捲りカードを併せて引けていれば突破出来る確率は上がりますが、それなら元々後手が強いテーマでそれをした方が間違いなく強力で、氷結界の個性をすり減らしてまで元々後手のスペシャリストの様なデッキの劣化として使用するのもどうなのかな…といった感情が生まれ迷い悩む日々がありました。
その様な葛藤もあった中で、氷結界としての楽しさを出来るだけ残した上でそれなりに戦えるということを目指して試行錯誤をしていった結果現在の構築に至っています(あくまでも自分が楽しく使えてかつ戦える、ということをコンセプトに構築したものになりますので、その点に関してはご了承ください)。
ここまでの話にあったように現在の氷結界の立ち位置は非常に厳しいものとなっており、環境クラスのデッキと戦って安定して勝ちを狙うというのは正直難しい現状ではありますが、フリーで使用する際には勝つことも結構出来ている為、現状の構築についての思考のまとめも兼ねて今回はそんな氷結界のデッキについて紹介させていただきたいと思います(需要無いとかは言わないで)。
拙い文章や内容かもしれませんが、少しでも「氷結界」に興味があられる方は暇つぶしがてらに一読してみていただけると幸いです。

デッキレシピ

デッキ概要

現在の「氷結界」は前述の通り先行展開で妨害を構える為に重要であったカードが禁止カードとなっていることや、展開の起点となる【氷結界の照魔師】の制約によって水属性縛りがかかりやすい事から、妨害を構える盤面を形成する手段が限られている現状があります。その為、現在の構築では決まった展開ルートを定めているわけではなく、最低限妨害として働くEXモンスター+ロック要素を持った氷結界モンスター+妨害カードを手札に応じて構えて墓地リソースを残しながら相手の動きを鈍らせつつ凌ぎ、返しのターンでトリシューラ等のシンクロモンスターで捲る、といった動きを意識したものとなっています。
また、【氷結界の照魔師】を展開に絡めることが多い関係で手札をコストにする必要がある機会が多い為、手札から捨ててもアドバンテージを損なわず墓地リソースとして残すことが出来るカードを多めに採用しています。
以下にそれぞれの採用カードについての採用理由や役割について説明してきたいと思います。

メインデッキの採用カードについて

【氷結界の照魔師】 3枚
自分の場に他の「氷結界」モンスターが存在する限り相手のアドバンス召喚を封じる効果、手札を1枚捨てることでデッキから「氷結界」チューナーを特殊召喚する効果、「氷結界」モンスターの効果を発動する為に手札を墓地に送るor捨てる場合に墓地から除外する事でコストを肩代わりする事が出来る効果を持つ下級モンスター。
基本的にはこのカードの効果で【氷結界の霜精】を特殊召喚し、霜精の効果で墓地リソースを稼ぎつつシンクロやリンクへ繋いでいく動きが初動となります。
アドバンス召喚を封じる効果については刺さる場面が限られておりオマケに近い効果ではありますが、ふわんだりぃず相手に構えることで封殺出来た事もあったのであって損はない効果だと思います。
コストの肩代わり効果についてはシンクロモンスターである【氷結界の龍グングニール】や【氷結界の龍ブリューナク】の効果を使いやすくする他、場の照魔師の効果のコストに墓地の照魔師を使用する事も可能である為、あると助かる場面がある便利な効果です。
氷結界ではほぼ唯一といえる単独での展開効果を持ったモンスターで展開の起点となるカードである為3枚採用しています。

【氷結界の依巫】 3枚
自分の場に他の「氷結界」モンスターが存在する場合に手札から特殊召喚することが出来る効果、自分の場に他の「氷結界」モンスターが存在する限り相手の場の守備表示モンスターの表示形式変更を封じる効果、自分の場に「氷結界」モンスターが存在する場合墓地から除外する事で「氷結界トークン」を特殊召喚する事が出来る効果を持った下級モンスター。
このカードと照魔師で【氷結界の龍トリシューラ】、【氷結界の還零龍トリシューラ】どちらもシンクロ召喚する事が可能です。また、手札からの特殊召喚効果は照魔師の効果に手札誘発等の妨害を打たれた際に貫通してエクシーズやリンクへ繋げることが出来る点も便利です。
氷結界は展開をするにせよロック効果を狙うにせよ場に複数の氷結界モンスターが存在している事が重要である為、手札からの展開効果・トークンを特殊召喚する効果共に有用であり、非常に便利なカードである為3枚採用しています。
表示形式を封じる効果についてはリバースモンスターを封じることが出来たり、【迷宮城の白銀姫】の様な守備表示で特殊召喚する効果を持ったモンスターの攻撃参加を封じることが出来るといった場合はありますが、非常に限定的な効果であり、そもそも依巫は展開の過程で場から離れていることが殆どである為使用する機会に乏しくオマケに近い効果だと思います。

【氷結界の虎将ウェイン】 3枚
相手の場にモンスターが存在し、自分の場に「氷結界」モンスターが存在する場合に手札から特殊召喚できる効果、召喚・特殊召喚時にデッキから「氷結界」魔法・罠カードを手札に加えることが出来る効果、このカードが場に存在する限り、場から相手の墓地に送られる魔法・罠カードは墓地へ行かず除外される効果を持った上級モンスター。
氷結界において貴重なアドバンテージを稼ぐ効果を持ったモンスターであり、現在の構築において最も重要であると考えているカードです。その為、現在の構築については自分の中では勝手にウェイン軸と呼称しています。氷結界においてデッキからアドバンテージを稼ぐことが出来るのはほぼこのカードのみとなる為、このカードを展開に絡める事が出来る時はなるべく絡める様に意識しています。
2ターン目以降や後攻時に特殊召喚出来ている場合は【氷結界の紋章】から照魔師等へアクセスして横展開を広げてトリシューラのシンクロ召喚へ繋げて場を荒らしたり、【氷結界に至る晴嵐】から展開要素を持たないモンスターを照魔師へ入れ替えて展開へ繋げたり場のモンスターをロック要素を持つモンスターと入れ替えてロックを狙ったり、【氷結界】でアドバンテージを残しつつ場の維持を狙ったりと出来ることが多岐に渡ります。
相手の場の魔法・罠カードを墓地に送らず除外する効果も墓地から魔法罠を回収する手段を持つテーマが多く、墓地効果を持つ魔法・罠カードも増えている昨今において中々に強力な効果であり、対面によってはこのカードを場に残すことを意識して立ち回ることもあります。
基本的には2ターン目以降や後攻で真価を発揮するカードですが、先行でも照魔師展開から【氷結界の伝道師】や【氷結界の随身】を絡めることで展開する事ができ、状況に応じたカードをサーチすることで後続へ備えることが可能となる為腐ることは少なく、デッキを回転させるうえで重要なカードである為3枚採用しています。

【氷結界の霜精】 2枚
自分の場に他の「氷結界」モンスターが存在する限り、相手の場のモンスターの攻守を500ダウンさせる効果、自分メインフェイズにデッキからレベル3以下の「氷結界」モンスター1体を墓地に送り、このカードのレベルをターン終了時まで墓地に送ったモンスターと同じにする効果を持った下級チューナーモンスター。
氷結界チューナーである為照魔師から特殊召喚する事が可能で、照魔師からの特殊召喚先で最優先となるカードです。レベル変更効果は非常に便利で、照魔師や依巫との組み合わせでレベル5~7のシンクロを選択する事が出来る他、レベル調節によってトリシューラのシンクロ召喚を行いやすくなります。また、更に重要なのがおろ埋効果で、【海晶乙女コーラルアネモネ】や【氷結界の晶壁】を絡めることで随身や伝道師を経由して展開に繋げたり、破術師に繋げることでロックを狙ったりといったことが出来る為展開において重要な効果となります。
攻守ダウン効果については依巫と同じくこのカードが場に残る場面があまり無い為使用する機会は少ないですが、ロックの維持や盤面の突破の際に役に立つ時もあるので覚えておいた方がいい効果だと思います。
基本的には素引きはしたくないカードで最低1枚あれば展開は行える為1枚に抑える選択肢もありますが、1枚の場合素引きしてしまうと照魔師からの展開が出来なくなる事や1試合に複数回照魔師の効果を使いたいという場面が結構ある為2枚の採用としています。

【氷結界の伝道師】 1枚
自分の場に「氷結界」モンスターが存在する場合に手札から特殊召喚出来る効果、このカードをリリースする事で墓地の「氷結界」モンスターを特殊召喚する効果を持った下級モンスター。
手札から特殊召喚する効果を使用するターンはレベル5以上のモンスターを特殊召喚出来ないという制約はハリファイバーや餅カエルが無い現在の構築においては非常に重く、手札からの展開効果を使用する事は手札の組み合わせ上やむを得ない場合を除きほとんどありません。運用として重要となるのは自身と墓地の氷結界モンスターを入れ替えることが出来る効果で、霜精からアクセスしておいてこのカードを経由して墓地の氷結界モンスターを蘇生するというのが主な役割となります。
このカードがある事でコーラルアネモネや晶壁から実質全ての氷結界を蘇生する事が出来ることになる為便利です。
現在は特殊召喚効果はほぼ使用する事が無く、霜精からアクセスして1枚墓地に存在していれば役割として機能するカードなので1枚の採用としています。

【氷結界の随身】 1枚
自身をリリースして手札からレベル5以上の「氷結界」モンスターを特殊召喚する効果と、自分の場のレベル3以上の水属性モンスターを対象にそのモンスターのレベルを2つ下げて自身を特殊召喚する効果を持った下級モンスター。
主に霜精から墓地に送った後コーラルアネモネを経由して蘇生し、手札のウェインや後述するライホウを特殊召喚する為に使用します。伝道師が墓地からの蘇生を行うのに対しこちらは手札から出力する役割といった感じです。
墓地からの蘇生効果も墓地リソースとして次ターン以降の手数とすることが出来る為霜精で送る余裕がある時には送っておきたいモンスターです。レベルを2つ下げて特殊召喚するというのも3体の素材を要するトリシューラをシンクロ召喚する際のレベル調整として役に立つことがあります。墓地に送ったターンにも蘇生出来れば尚良かったのですが…
伝道師と同様に霜精からアクセスして1枚墓地に存在していれば役割として機能するカードなので1枚の採用としています。

【氷結界の守護陣】 1枚
自分の場に他の「氷結界」モンスターが存在する限りこのカードの守備力以上の攻撃力を持つ相手モンスターの攻撃宣言を封じる効果を持つ下級チューナーモンスター。
同じチューナーの霜精と比較し、レベル調整が出来ない分柔軟性に欠ける為優先度としては低めではありますが、氷結界は横展開して盤面を維持する事が重要となる為、ロック含む盤面の維持を行いやすくする為に照魔師や晴嵐でアクセスする先の選択肢の1枚として1枚採用しています。

【氷結界の破術師】 1枚
自分の場に他の「氷結界」モンスターが存在する限りお互いに魔法カードはセットしなければ発動できず、セットしたプレイヤーから見て次の自分のターンが来るまで発動できない制約をかける効果を持った下級モンスター。
モンスター版の【魔封じの芳香】効果であり、対面や状況によっては強い制約を強いることが出来る為氷結界のロック戦術の中でも重要なカード。
実際に展開する中でも守護陣や氷結界(罠)、後述する【神の氷結】等このカードを守る手段を構える事が出来る状況であればこのカードを立てることを優先することも結構あります。
氷結界の中には【氷結界の封魔団】という魔法の発動そのものを封じる効果を持ちステータスもこのカードより優れているモンスターが存在しますが、封魔団はレベル4であるのに対しこのカードはレベル3である為霜精からアクセス出来るという点で、アクセスのしやすさ故に戦術の中に組み込みやすいという点を重視してこのカードを採用しています。また、魔封じ効果の方が状況によっては優れている点もあります。魔法の発動を封じるという効果の場合は使用できない魔法カードは手札に温存されることになる為、封魔団がどこかのタイミングで突破された場合にその温存していた魔法カードを爆発されてしまうというリスクがありますが、魔封じの場合はほぼ使用したい魔法カードは一旦伏せられることになる為、伏せた魔法カードをトリシューラで除外出来ればアドバンテージを大幅に削ることが出来ます。実際にそういったプランを取って勝った試合も多くあった為、トリシューラといった複数枚の相手カードを奪うことの出来るエースモンスターとの噛み合いもあると考え破術師を採用しています。

【氷結界の虎将ライホウ】 1枚
このカードが場に存在する限り、場で発動した相手モンスターの効果は手札を1枚捨てなかったら無効化されるといった制約をかける効果を持った上級モンスター。
古には「ライホウビート」といったデッキタイプが存在していた位には状況によっては高い制圧力を発揮する効果を持ったモンスターで異質な効果もあり以前から好きなカード。
このカードは効果の性質上先行で立てたくなるような効果ですが、実際に使用してみると比較的手札が潤沢な1ターン目ではそこまで制圧力は発揮できず、干渉できるのは場の効果のみということもありすり抜けられることが多いです。どちらかというとこのカードが真価を発揮するのはお互いに手札を消耗した中盤以降です。主な運用としては試合展開の中で氷結界(罠)の墓地効果を複数回使用する事が多い為、その中で墓地に落としておいて伝道師で蘇生して蓋をするといった形が多く、このカードで蓋をして詰めた試合もあります。氷結界(罠)で落とす択でかつ場に出して妨害要素となるモンスターとして1枚採用しています。

【ペンギン・ソルジャー】 1枚
このカードがリバースした場合、場のモンスター2体まで対象にとって手札バウンスする効果を持った下級モンスター。
このカードは後述するシンクロモンスターの【ペンギン勇者】と併せて採用する事で、照魔師1枚(+手札コスト1枚)から最低限の妨害を構える手段の一つとして採用しています。バウンス効果で運よく相手の展開が止まってくれて場にペンギン勇者とこのカードが維持出来た場合はシンクロやリンクの素材として用いることが出来ます。
素引きすると上述の動きは出来なくなりますが、枚数を増やしてまでしたい動きではない為素引きした時は割り切って最低限1枚の採用としています。

【氷水帝エジル・ラーン】 1枚
手札から氷水カードor水属性モンスターを捨てて自身を特殊召喚し、その後任意で氷水トークンを特殊召喚することが出来る効果を持った最上級モンスターで、単独性能の高さ故にもはや水属性超汎用カードとなりつつあるカード。
このカードは水属性モンスターのコストさえあれば自身のみで展開し【氷水啼エジル・ギュミル】や【相剣大公ー承影】をシンクロ召喚出来る為、妨害手段を立てる選択肢の一つになれるカードです。また、コーラルアネモネをリンク召喚して展開の補助として使用する事も出来る他、依巫の墓地効果で特殊召喚したトークンが場にいれば【氷結界の還零龍トリシューラ】のシンクロ召喚に繋げる事も出来ます。
このデッキでは氷結界(罠)を使用する機会が多く、墓地効果でアクセスする選択肢として1枚採用しています。

【灰流うらら】【増殖するG】 各3枚
汎用手札誘発枠。氷結界は展開において複数回の特殊召喚をすることが多くGが刺さる為うららは必要と考えます。増Gに関しても現在の構築は展開型では無くミッドレンジ寄りのデッキであり、圧倒的な妨害数で制圧するタイプのデッキでは無い為相手の展開の抑止力は欲しいので採用しています。

【氷結界の紋章】 3枚
デッキから「氷結界」モンスター1体を手札に加えることが出来る通常魔法カード。ターン1もついていなければ特に制約もないという過去の氷結界だから許された様な優秀なサーチカードです。デッキの安定性を高めてくれるカードで減らす理由が見当たらない為3枚必須だと思います。

【氷結界に至る晴嵐】 2枚
自分の場の「氷結界」モンスターを任意の数リリースしてリリースした数だけデッキからレベル4以下の「氷結界」モンスターを特殊召喚する効果、墓地から除外する事で墓地か除外されている「氷結界」モンスターを回収する効果を持った通常魔法。
主な運用としては展開効果を持たない氷結界モンスターを照魔師の様な展開効果を持つモンスターに変換する、盤面にロックモンスターを添える為に場のモンスターとデッキのモンスターを入れ替えるといった所になります。
展開や盤面形成に繋がる効果である為安定性向上に寄与するカードではありますが、【灰流うらら】に非常に弱く、このカードにうららを食らったらゲームエンドレベルの打撃を受けかねないので、使用するタイミングに関しては注意が必要です。
基本的にはこのカードを使わないと展開が出来ないという場面を除いてはこのカードを率先して使用するということはしません。相手の手札にうららがあるかどうか確認できるような挙動を行うまで発動を待てるのであればそこまで待つのが望ましいと思います。展開札にアクセス出来ている状況であれば墓地効果を利用するために手札コストにしてしまう事も結構あります。
ウェインからのサーチ先の択として最低限1枚の採用でもいいかもしれませんが、照魔師や依巫、随身と除外される効果が多い氷結界において除外から氷結界モンスターを回収出来る墓地効果が優秀で、手札にきても手札コストとして切りやすいことから2枚採用しています。

【氷結界の晶壁】 1枚
発動時に墓地のレベル4以下の「氷結界」モンスターを蘇生する効果、このカードが魔法・罠ゾーンに存在し自分の場に「氷結界」モンスターが3体以上存在する限り自分の場の「氷結界」モンスターはEXから特殊召喚された相手モンスターが発動した効果を受けない効果を持った永続魔法カード。
ウェインからサーチして展開を広げる択として使用します。このカードを採用していないとウェインから展開する際の選択肢が限られてくるため1枚は採用したいカードです。永続魔法カードである為【氷結界の虎王ドゥローレン】を積極的に活用していくような型であれば複数枚採用を検討できるカードかもしれません。
耐性付与効果に関しては刺さる状況が限定的な部分がある為積極的に狙いにいくことはありませんが、あまりにも隠された効果であるが故に相手の意識外の耐性となって裏目を発生させることが出来る事もある為あったらありがたいこともあるなあといった効果です。

【金満で謙虚な壺】 2枚※準制限カード
氷結界は展開をしていく上で照魔師やウェインにアクセス出来るという事が望ましいですが、照魔師に直接アクセス出来るカードは照魔師本体+紋章の6枚で初動で引ける確率としては57%程度(ウェインに関しても氷結界を含めずに考えると同確率)と高くはなく、晴嵐やウェインからもアクセス出来る為結果的にアクセス出来ている事は多いとはいえ初動で考えれば安定性が高いとは言い難いです。また、氷結界は複数カードの組み合わせで動くテーマである為、安定性向上の手段として採用しています。
除外するカードは使用場面が限定的であったり対面による部分が大きい【白闘気白鯨】、【水晶機巧ークオンダム】、【深淵に潜む者】、【海晶乙女グレート・バブル・リーフ】あたりを優先的に除外する事が多く、その他のカードについては先攻・後攻、対面や状況によって変化するといった感じにしています。

【墓穴の指名者】 2枚※準制限カード
手札誘発対策となるカード。氷結界はいずれの展開の起点においても手札誘発が刺さる部分があり、手札誘発に対し強いとは言えない為、誘発に対する対策として採用しています。

【氷結界】 3枚
相手モンスターの攻撃宣言時に相手モンスターの攻撃力を0にして効果を無効にし、表示形式変更を封じる効果、次の自分ターンまで水属性縛りがかかる制約の代わりに墓地から除外する事でデッキからレベル5以上の水属性モンスターを墓地に送り、墓地から水属性モンスターをなんでも回収できる効果を持った通常罠カード。
このカード自体は本来氷結界のカードとして登場したカードというわけではありませんが、カード名がしっかりと「氷結界」名称の為ウェインでサーチすることが出来ます。
効果としてもしっかり氷結界と噛み合いの良いものとなっており、照魔師の手札コストとして使用してもウェインやエジル・ラーンへアクセスし展開に繋ぐ事ができますし、伏せて使用する場合破術師等のロックを突破する為に戦闘突破を図ってきた際にモンスターを守る役割を持ちます。
中盤以降はウェインからこのカードにアクセスし、照魔師の効果のコストに使用して墓地効果でライホウにアクセスし、ライホウで蓋をするといった展開を行う事もあります。
現在の構築においてはウェインとともに展開の補助、リソースの確保、防御の役目に寄与する重要なカードであると考えている為3枚採用しています。

【神の氷結】 3枚
場に水属性モンスターが2体以上存在する場合、相手の場の表側表示モンスターを対象に取り、そのモンスターの効果を無効にして攻撃を封じる効果、墓地に存在する状態で自分の場にレベル5以上の水属性モンスターが召喚・特殊召喚された場合にこのカードを場に再度セットする効果(この効果でセットされたこのカードは場から離れた場合に除外される)を持った通常罠カード。
効果を見ると性質的には発動条件のある無限泡影の様なカードで、発動条件があり手札誘発の様に使用する事も出来ない為無限泡影の方が使いやすさという点では勝るかもしれませんが、氷結界においては非常に相性のいいカードと考えており、現在の構築において重要な位置づけとして考えているカードでもあります。
氷結界はテーマの性質上場に複数体モンスターを並べることを基本的なコンセプトとしており、戦術的にこのカードの発動条件を満たしやすく、このカードは無限泡影と異なり対象に取ったモンスターの攻撃も封じることが出来る為ロック盤面を保護することに寄与することが出来ます。また、墓地効果で再セットする事が出来る為照魔師の効果のコストに使用しても腐ることが無く、シンクロモンスターやウェイン等レベル5以上のモンスターが場に出る事が多い事で墓地からの再セットの条件を満たすことも容易である点も相性がいいと思います。
ウェインの召喚・特殊召喚時効果やトリシューラのシンクロ召喚時効果にこのカードの墓地効果をチェーンして発動することで、ウェインやトリシューラの効果に対する直接のチェーンを避ける事が出来るのもこのカードの利点だと思います。
以前より妨害手段に乏しい現在の氷結界において複数回の妨害を行える要素のあるカードは貴重であり、上記の様な相性の良さも含めて3枚採用しています。カード名が「神の氷結界」だったら最高でした。

エクストラデッキの採用カードについて

【氷結界の還零龍トリシューラ】 1枚
シンクロ召喚成功時に相手の場のカードを3枚まで選んで除外する効果、シンクロ召喚されたこのカードが相手によって破壊された場合に自分のEXデッキ、墓地から【氷結界の龍トリシューラ】1体を攻撃力を3300にして特殊召喚し、相手の場のモンスターの攻撃力を半分にして効果を無効化する効果を持った氷結界の新エースとなるレベル11シンクロモンスター。
相手の場のカードを複数枚対象に取らず除外するという効果は盤面突破の手段として言わずもがな強力で、このデッキの返しの力を支えるカードです。
基本的には照魔師+依巫、照魔師+ウェイン(レベル4+4+3orレベル4+5+2)で出す事が多いですが、このデッキの場合EXモンスターを含めるとレベルがばらけていることに加え、霜精がレベル変動効果を有していることもありその他組み合わせで出せる場面も多いです。
被破壊時効果も受動的な部分はありますが自爆特攻で発動する事もでき、完全耐性持ち以外の攻撃力6600以下のモンスターなら突破出来る手段となります。この効果のおかげで解決出来たという場面もある為あると助かる効果です。

【氷結界の龍トリシューラ】 1枚
シンクロ召喚成功時に相手の手札・場・墓地のカードをそれぞれ1枚まで選んで除外できる効果を持った氷結界の元祖エースといえるレベル9シンクロモンスター。
効果は還零龍と干渉出来る範囲が異なり、一気に3枚ものアドバンテージを奪うことが出来るものでシンプルに強いです。
こちらは還零龍と異なり照魔師+ウェインで出す事が出来ない点はありますが、還零龍よりレベルが低い分依巫のトークンや随身の墓地効果等を絡めて出しやすかったりと出す選択肢は多いです。
還零龍の被破壊時効果で直接出す事も出来ますがその場合蘇生制限を満たさずシンクロ召喚時効果を使用する事も出来ない為、状況による部分はありますが可能であればこのカードを先に出しておけると強いです。

【氷水啼エジル・ギュミル】 1枚
フリーチェーンで自分の場のモンスターに破壊・除外耐性を付与し、相手の効果にチェーンしてこの効果を発動した場合その同名カードを場・墓地から全て除外する効果、相手の効果でカードが除外された場合に自己蘇生する効果を持ったレベル10シンクロモンスター。
照魔師+依巫、照魔師+ウェインの組み合わせや霜精+トリシューラ等で出す事も可能ですが、基本的には妨害を追加して構えたい時に氷結界(罠)からエジル・ラーンをサーチして出すという事が多いです。
同レベルである承影との択になりますが、このカードは承影と異なり単体で機能する妨害効果を有している為、承影の効果を誘発することが出来る状況でない場合はこちらを使用することが多いです。

【相剣大公ー承影】 1枚
除外されているカードの数だけ自身の好守を上げて相手モンスターの好守を下げる効果と墓地除外を条件とした効果破壊耐性、カードが除外された場合相手の場と墓地のカードを選んで除外する効果を持ったレベル10シンクロモンスター。
このデッキにおいては氷結界(罠)や墓地から再セットされた神の氷結等フリーチェーンでカードを除外出来る方法が比較的多く、その他にも照魔師、依巫、随身、晴嵐の墓地効果、ウェインの魔法罠除外効果等カードを除外する機会が多い為承影の効果を誘発させやすいです。
上述の通り同レベルであるエジル・ギュミルと出す方法についてはほぼ同じですが、単体では妨害として機能しない為状況によってエジル・ギュミルと択になるカードです。効果の発動条件を満たしている状況であれば強力なカードである為、そういった場合はこのカードを優先して出す事があります。

【白闘気白鯨】 1枚
シンクロ召喚成功時に相手の場の攻撃表示モンスターを全て破壊する効果、1度のバトルフェイズに2回までモンスターに攻撃できる効果、守備表示モンスターを攻撃した場合に守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える貫通効果、相手によって破壊され墓地に送られた場合にこのカード以外の墓地の水属性を除外する事でチューナー扱いで自己蘇生する効果を持ったレベル8シンクロモンスター。
このカードを出す手段としては照魔師+依巫や霜精(守護陣)+ウェイン等があり、突破力に優れた効果を有していることから返しのターンでの突破手段の1つとして使用する事がある他、後述する【水晶機巧ークオンダム】を絡めて相手ターンシンクロを行う事で妨害手段の1つとして使用する為にも採用しています。
このカードとクオンダムの組み合わせを採用しておくことで伝道師等を展開に絡める必要がある際に妨害の選択肢を増やすことが出来ます。
自己蘇生効果はターン1が無く墓地に水属性モンスターがある限り使用する事が出来る為場持ちが良く、チューナーとなる為場に残ればレベル10シンクロや還零龍に繋いでいくことが出来る点も便利だと思います。

【魔救の奇跡ードラガイト】 1枚
自分の墓地に水属性モンスターが存在することを条件に相手が魔法・罠の効果を発動した時にその発動を無効にし破壊する効果を持ったレベル8シンクロモンスター。素材条件としては白鯨より緩くはあるものの出し方としてはほぼ同様です。
メタの範囲としては破術師とやや被る部分もありますが、こちらは単体で妨害として機能する、ステータスが高い、罠に対してのカウンターも可能ということで差別化は図れており貴重な妨害を構える手段の1つとして採用しています。

【氷結界の龍グングニール】 1枚
ターン1で手札を2枚まで墓地に捨てる事で捨てた数だけ相手の場のカードを破壊する効果を持ったレベル7シンクロモンスター。
氷結界モンスターだけあってこのデッキでは出しやすく、トリシューラ等と比較して緩い条件で出す事が可能で相手の場に触れる事が出来る手段として使用しています。
似たような効果を持つモンスターに【瑚之龍】が存在し、あちらはチューナーでかつドロー効果を有している点で勝りますが、こちらは1度出しておけば伝道師で蘇生して再度破壊効果を使用していくといった事が可能であったり照魔師の墓地効果でコストを肩代わり出来たりとテーマ内でのサポートを受けられる点で勝る上、氷結界名称を持つということがこのデッキにおいては重要となる為こちらを採用しています。

【氷結界の龍ブリューナク】 1枚
ターン1で手札を任意の枚数墓地に捨てて捨てた数だけ相手の場のカードを手札に戻す効果を持ったレベル6シンクロモンスター。
こちらもグングニールと同様に出しやすく、運用としてはグングニールと類似した部分はありますが、こちらは破壊耐性を持ったモンスターや被破壊時効果を持ったモンスターの効果を使わせたくない時に使用したい為、相手の場の除去を図る際のグングニールとの択として使用します。
こちらも瑚之龍とレベルが同じでかつ除去能力を持ったモンスターという点で類似していますが、上述の様にテーマの噛み合いという点が大きい為こちらを採用しています。

【ペンギン勇者】 1枚
シンクロ召喚成功時にデッキから「ペンギン」モンスター1体を裏守備で特殊召喚する効果、このカードが場に存在する限り自分の場の裏守備モンスターに対象耐性を付与する効果、相手がモンスター効果を発動した時に自分の場の水属性裏守備モンスター1体をリバースする効果を持ったレベル6シンクロモンスター。
前述のペンギン・ソルジャーの項でも述べましたが、照魔師1枚(+手札コスト)から最低限の妨害を構える手段の1つとして採用しています。
このカードからペンギン・ソルジャーを特殊召喚し、相手のモンスター効果発動時に効果でペンギン・ソルジャーをリバースする事でバウンスによる妨害を行う事が出来ます。発動条件としてやや受動的な部分はあり過信は出来ませんが、1枚から構えることの出来る妨害手段を入れておくことで妨害の手数を増やしやすくなる為採用しています。

【水晶機巧ークオンダム】1枚
相手メイン・バトルフェイズにこのカードを含む自分の場のモンスターでシンクロ召喚を行う効果を持ったレベル4シンクロチューナーモンスター。
主に伝道師を展開に絡める必要があった時に相手ターンシンクロで白鯨やドラガイトに繋げて妨害を構える為に使用します。霜精(守護陣)+氷結界トークン等でシンクロ召喚するといった選択肢もあり、上振れ要素ではありますが場合によってはこのカードを用いることで相手ターントリシューラを狙う事も出来ます。
総じてこのカードを採用しておくことで展開の選択肢を増やすことが出来る為採用しています。

【深淵に潜む者】 1枚
水属性モンスターをX素材にしている場合自分の場の水属性モンスターの攻撃力を500アップする効果、フリーチェーンでX素材を取り除きターン中の相手の墓地効果発動を封じる効果を持ったランク4エクシーズモンスター。
基本的に照魔師+依巫で出す事になり、ティアラメンツ等墓地効果を多用する様なテーマに対しては高い制圧力を発揮できるモンスターである為、対面によっては重要になるカードです。
氷結界は墓地に干渉する手段はありはしますが発動を封じるといった要素は有していない為、方向性の異なる妨害の手段の1つとして採用しています。

【No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン】 1枚
場の表側表示モンスターを全て水属性に変更する属性変更効果、自分・相手メインフェイズに相手の場の水属性モンスター1体を選んで破壊し、その攻撃力の半分のダメージを相手に与える効果を持ったランク4エクシーズモンスター。
こちらも深淵に潜む者と同様に基本的に照魔師+依巫で出す事になり、照魔師に手札誘発等の妨害を打たれた際に依巫で貫通し妨害を構える為に使用する事が多いです。破壊効果の他、属性に依存した性質を持ったデッキ相手であれば属性変更効果が刺さることがある為、対面によって深淵に潜む者と選択肢になるかと思います。
他にこのカードが破壊された場合にEXデッキから【ステルス・クラーゲン・エフィラ】を特殊召喚する効果を有しており、エフィラを採用していればエフィラを経由し再度このカードを特殊召喚できる可能性がある為破壊に対する耐性を強める事が出来はしますが、このカードを出したうえでこのカードを破壊してさらにエフィラまで破壊してくれる、といった場面がほとんどなかった為、枠の都合もありエフィラの採用まではしていません。

【海晶乙女コーラルアネモネ】 2枚
墓地の攻撃力1500以下の水属性モンスターを蘇生する効果を持つ水属性汎用リンク2モンスター。霜精で落としたモンスターにアクセス出来る事から基本展開に使用する事も多い他、このカードから伝道師を経由する事で実質全ての氷結界モンスターを蘇生する事が出来る為使用したい場面は非常に多いです。氷結界トークン等の低ステータスなモンスターを打点に変更しながら展開を伸ばすことが出来るという意味でもこのデッキにおいて非常に有用であり、試合において複数回使用したい事が多い為2枚採用しています。

【海晶乙女グレート・バブル・リーフ】 1枚
お互いのスタンバイフェイズに場か墓地の水属性モンスターを除外して1ドローする効果、モンスターが除外されるたびにターン終了時まで除外されたモンスターの数×600攻撃力がアップする効果、手札から水属性モンスターを墓地に送って除外されているマリンセスモンスターを特殊召喚する効果を持ったリンク4モンスター。
モンスターの数を盤面に増やす手段は有しているデッキである為、出す事自体は比較的容易ですが、このカード自体が妨害効果や耐性を持っているわけでは無い為、積極的にこのカードを初動で出していくということをする場面は少ないですが、カードが除外される機会が多いこのデッキにおいて高打点を出しやすいリンクモンスターという事で打点で突破したい時にあると便利な場面があります。

プレイ面で意識していること

現在の氷結界は規制の影響もあり、元々展開の起点から水属性縛りがかかりやすいということも相まって以前の様に万能無効の様な強力かつ相手を選ばないような妨害を複数構える展開を行うということが困難になっている分、現在の構築ではそれぞれ性質の異なる妨害手段を散らして採用して選択肢を増やすことで相手によって刺さる要素のある妨害を選択して凌ぐということを意識したものとなっており、手札や相手によって構える妨害手段の種類・数の組み合わせを変化させながら戦う必要があります。
また、同様の展開の起点から構える事の出来る妨害の選択肢が複数あり、逆に言うとに一つの展開ルートを選択する場合同一ターンではその他の展開ルートを諦める必要がある場合があります。前述のように妨害の内容がEXモンスター、ロックモンスター、汎用カード共に万能無効といった類では無くそれぞれ性質が異なるものであり刺さるものと刺さらないものに分かれやすい為手札の組み合わせによってどの展開ルートを使用しどの妨害を構えるか、妨害の種類を上乗せ出来るかを意識して動かしていく事が重要になります。
構築上墓地リソースからアドバンテージを回復しやすいカードを多めに採用していたり、返しのターンからアドを稼ぎながら展開を伸ばすことの出来るウェインを使いやすくなることや各種氷結界シンクロモンスターの突破力の高さから、1ターン目で相手の動きを中途半端で終わらせて凌ぐことさえ出来れば返しのターン以降は手数を上乗せしていきながら捲っていくことが比較的しやすい為、1ターン目は手札の使用が多くなったとしてもなるべく妨害の手数を増やすor盤面を硬くして凌ぐことが出来るようにという事を重視するようにしています。妨害を構える手段を散らしてかつ選択肢を増やすように意識しているのはここに起因しています。
氷結界特有のロック効果を使用していく場合、場に複数氷結界を存在させる必要がある為、その場合はEXモンスター展開時の場のモンスターの消費を抑える展開を選択する必要があったり、神の氷結を引いている場合はコーラルアネモネをあえて挟んで複数枚の水属性モンスターを維持しやすくして神の氷結が発動出来ないという状況にならない様にしておく等はプレイする上で注意している部分です。
このような手札に応じた展開の分岐や相手による選択肢の選択といった流動的な動きが必要になるところが難しくも使っていて楽しいと感じる部分でもあり、現在の構築の個人的に気に入っている部分でもあります。

終わりに

今回は現在使用している氷結界の構築に対する自分の考えをまとめさせていただきました。氷結界はストラク人気投票にて1位を獲得したことでストラクチャーデッキが発売され日の目を浴びながらも、新規でしっかり強化はされたものの強化内容がストラク1位となった期待値を満たすものでは無かったり(しかもストラク人気投票2位のデッキの方が超良強化を貰っている)、その後ブースターパックで待望の追加新規が登場したと思ったらその新規の性能が期待を大きく裏切るようなものであったり(しかも同ブースターパックで登場した他テーマの新規はかなり強力なものが多かった)、自身は全く規制されていないのにも関わらずとばっちり規制によって強烈な弱体化を余儀なくされたりと何かと不遇な道のりを歩んできたテーマですが、氷水と同じく氷雪系モチーフであることもあり好きなテーマなので今後も試行錯誤しながら使い続けていきたいと思っています(強い新規の登場を切に願います)。
拙い文章・内容ではありましたが読んでくださったことで氷結界に興味を持ってくださる方がいたり氷結界の救済に尽力してくれる仲間が増えてくれたら嬉しい限りです。

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