心の傷 殺菌消毒

傷つきたくないなら、方法はあるよ。

誰とも会わずに、誰の話も聞かずに、何も喋らずに、刺激を受けずにいたらいい。

そうやって1人になって、誰の助けも借りずに、周りを見ると自分は深い穴に落ちていて、陽は差し込まず、声も届かない場所にいる。

傷つかないことは、心を殺すことだ。

見たくないもの 見たくないなら 目を潰してしまえばいいんだ。
聞きたくないもの 聞きたくないなら 鼓膜破ってしまえばいいんだ。
そうやって悪意から逃げて、涙がぼたぼた地面に落ちて、それでもあたしはどこかに走って走って、息を切らして駆けていく。

不幸が終わる日はいつ？どんな時？

静かに呼吸をして、感情を起こさないように。

忍び足で歩く毎日は心が死んでいる。

泥のような地面にぬかるむ、やがて沈んでゆく。

こころの傷を見せたくて、あたしは腕を切った。
この傷は肉体的な損傷ではなく、精神的な損傷だと気づいて欲しかった。痛いのはそこじゃなくて、心なんだと。消毒液はしみるけど、出てきた涙は「だから」じゃない。

早く隕石が地球にぶつからないかなー。

終末を待ってる、いつまでも。
終わる世界できみは誰と二人きり？