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白銀の大縦走~北海道分水嶺ルート670キロ

NHK北海道制作「白銀の大縦走~北海道分水嶺ルート670キロ」を見た。日本にこんな過酷な登山ルートがあってそれに挑戦するひとがいることに驚き。夏場は藪が生い茂るから、厳冬期でないと踏破できないという。

当初は単独行であることに価値を置いていたけれど、補給物資をネズミに食い荒らされる事態に陥る。それまでに先人のトレースや小屋の助けを感じてきたことで人の手を借りることを素直に認める。こんな状況でもひとりではないと思える感情の変化はいいなと思う。

「本当に60日かかるんだな」実際に踏破したひとでないと言えないことば。

日本人なら誰でも理解できるルートを目標に置いたことがNHKで再放送を組まれるほど注目される成功を得られた要因だと感じる。たとえば黒部源流っていってもたいていのひとは想像できないけど、北海道の地図なら頭に思い描くことができる。これって他の分野にも関係がありそうで、素人が理解できる業績を獲得していることがその分野の第一線で生きていくにはとても重要なことなんだろう。

自室の本棚に「サバイバル登山家」と「極夜行」があったことで急に親近感が湧いた。厳冬期の日高山脈に行くことはできないけど、同じ本を読むことはできる。遠い世界のひとではない感じがする。

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