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サクラ・クーピーペンシル〜「なつかし断捨離日記」

みなさん、こんにちは。
ケイズハウスのなかの人です。
ケイズハウスは、実家じまい(相続)や
マンスリーマンションを得意とする不動産会社です。

古ぼけてしまった大切な実家。
まるでタイムスリップしてしまったかのような子供部屋。
親と子の未来を見据えた断捨離は、宝物と感動でいっぱい。

このコラムでは、昭和の昔、
こどもたちには「ちょっとだけ手の出しにくかった」
ベストセラー商品の当時の価格や時代背景を探りながら、
その魅力を語っていきたいと思います。

             ◇ 


色鉛筆に季語を設けるとしたら、果たしてどんな季節が似合うのでしょうか。夏休みの日記用、晩秋のスケッチ用、早春の落書き用。物体としては単に鉛筆に色がついたものなのに、その存在は妙にロマンチックです。

先日観た、お懐かし映画の名作「ALWAYS続・三丁目の夕日」でも、鼻を垂らした少年の、少女に渡す渾身のプレゼントは、キラキラときらめく24色の色鉛筆でした。

使いもしないのに、私も最近、色鉛筆を買いました。憧れの24色です。そういう意味では色鉛筆は、そろそろ黄昏を知る「晩秋」の季語なのかもしれません。

そんな色鉛筆の風合いに「クレヨンの無邪気さ」を合わせたものがこのクーピーペンシルでした。

クーピーペンシルは、サクラクレパスが1973年から製造販売しているブランドです。発売当時、子どもたちの間で話題になりました。

本体と芯が分かれていないので、筆を寝かせたりひっくり返したりできる使い心地がおもしろかったし、何よりも手が汚れないのが良かった。

クーピーペンシルはフランスの文具メーカー、ペニヨール・ファルジョン社との共同開発で、初期の製品には「MADE IN FRANCE」の刻印がありました。あのなんとなく垢抜けていたデザインは、なるほど「舶来」由来かと少し納得がいきます。

当時のキャッチフレーズは「全部が芯」。

デザインのクールさや風合いというよりは、お得感をあおった商品だったわけです。価格は1500円前後(参考価格)。これは現在の価格です。

当時の価格を調べるまでもなく今でも「現役感」バリバリの商品。約40年以上にも渡って子どもたちに楽しみやワクワク感を与え続け、ついでにおじさんたちにも郷愁やロマンを与え続けている、とても優秀な商品なのです。

では、また、次回をお楽しみに。



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