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乳がんになったときの話②

①の続き

いざ手術日が決まると、準備に取りかかりました。

入院は10日前後の予定。

夫は仕事があるし、一人で娘のお世話をしてもらうことは不可能なので

早速、両家の親に手伝いをお願いして、自宅に来てもらうことにしました。

娘には離乳食が始まっていたので、大量にストックを作っておきました。

寝かしつけは毎日私がしていたので、そこだけは少し心配でした。

並行して、入院の準備も。

入院グッズは色々紹介されていると思うので、

私の特に持っていってよかったのは、

・授乳クッション(U字型のクッション)

・ふりかけ

・延長コード

の3つでした。あとは暇を潰せるものがあれば大丈夫。

授乳クッションである必要はないかもしれませんがU字が最高で

術側の右腕をのせたり、座るときに腰に当てたり、枕にしたり、

持っていってよかったです。

ふりかけは、数種類入った大人のふりかけを持っていきましたが、

それも飽きて、最後は家族に追加で持ってきてもらいましたw

延長コードは、携帯を充電しながら枕元で使用できてよかった。

もろもろの準備をして、手術の前日に入院です。

手術を受ける前に、センチネルリンパ節生検のため、乳輪に注射をします。

この注射がとても痛いとネットに書いてあったので、

緊張しましたが、想像しているよりはマシでした。。。

(どんだけ痛い想像をしていたのか私…)

ちなみにセンチネルリンパ節生検は、日本乳癌学会のガイドラインによると

下記のとおりです。

センチネルリンパ節生検は乳房の手術の際に行います。腫瘍の周りや乳輪に微量の放射性同位元素(ほうしゃせいどういげんそ)(わずかな放射線を発する物質,アイソトープ)あるいは色素を注射すると,その放射性同位元素(または色素)はリンパ管を通じてセンチネルリンパ節に集まります。放射線が検出されたり,色に染まったりしたリンパ節(センチネルリンパ節)を摘出して,転移の有無を顕微鏡で調べます。                    出典:日本乳癌学会 患者さんのための乳癌診療ガイドライン2019年版


私の大雑把な解釈だと、手術中に胸に一番近いリンパを数個とって

がん細胞がリンパに流れてないか調べる検査ですね。

手術日前日の大イベントはこれだけです。

手術前日の夜は流石になかなか寝付けませんでした。

そして、翌朝も5時くらいに起床、

好きな音楽を聞いてテンション高めてました。(ナゼ…)

手術前に、夫や両親が付きそいに来てくれました。

手術が午後一番、それまで絶飲絶食だったので早く終わらせて

ご飯が食べたかったです。。。


予定時間より少し遅れて手術室へ。

初めての手術、初めての全身麻酔、ドキドキでした。。。。

「本当にドラマでみるような手術室だ〜」なんて思っているうちに

あっという間に準備完了、主治医の先生の顔を見たら

なぜか安心して泣きそうでした。

気づかなかったけど不安マックスだったんですね。頑張った私。

麻酔で、目の前がぐわ〜んってなって、

気づいたら手術室をでるところでした!体感3秒くらい!

目が冷めた瞬間、(ちゃんと喋れてたかはわかりませんが)

先生にセンチネルリンパ節生検の結果を聞いていました。

(聞かねば!とずっと思ってたんですかね。)

幸いにもリンパ節に転移はなく、ほっとしながら病室へ向かいました。

手術は約3時間ほどでした。麻酔で気分が悪くなることもなく、

痛み止めが効いてて全然痛く感じませんでした。

病室にもどって数時間後には、夕ご飯を食べてました。

翌日からは、胸を失ったショックよりも、

体からがんを取ってもらった安心感と手術が終わった安心感で

気持ちは元気いっぱいでした。

痛み止めのおかげで、そこまで痛みも気になりませんでした。

少し右の脇から下にかけてしびれてるような違和感はありました。

ドレーン(チューブの管)が脇の下に入っていて邪魔でしたが、

それ以外はいたって元気なので、

夫や両親、義母も娘を連れてお見舞いに来てくれたので遊んだり、

元同僚や親友がお見舞いに来てくれて院内のカフェで3時間くらい話したり、

何より娘が生まれてから初めての一人時間、、、

海外ドラマ(クリミナル・マインドとグレイズ・アナトミー)を

イッキ見していたらあっという間に時間が過ぎて行きました笑

胸元は最初は見るのが怖かったんですが、

毎日恐る恐る見ては、あぁ本当になくなってしまったと実感。

胸のあたりや腕は動かしにくかったんですが、

わりとすぐに顔を洗ったり、洗髪することができました。

術後7日くらいでドレーンが抜けたので退院となりました。


どうでもいい話ですが、病院食に冷凍インゲンが出すぎて

インゲン嫌いになりました。


③に続きます〜。

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