その揶揄、本末転倒では?防弾少年団「原爆Tシャツ」問題に思うこと
原爆投下を揶揄するTシャツを着ていたことが問題視された韓国のアイドルグループ「防弾少年団(BTS)」が、今年のNHK紅白への出場が内定したというニュースが流れ、さらなるバッシングを受けている。
さらにここに来てテレビ朝日系「ミュージックステーション」への出演が予定されたことで保守層を中心にした批判が殺到し大炎上状態だ。
問題のTシャツはファンからもらったもので、着用が確認されたのは数年前だが、当時も韓国内でも話題になったという。
ファンに貰ったとはいえ、その意味は容易に判断できたものと思われ、日本人としては到底受け入れられるものではない。この問題を解決しないまま日本で活動すれば何年たっても批判は止まないだろう。
一方で、この問題を取り上げる側にも問題が生じている。
一部のネットユーザーや保守系の人物が防弾少年団を「原爆少年団」と表記して批判しているのだ。これは本末転倒で、批判する側までもが原子爆弾を揶揄してしまっている。
原爆の揶揄に関しては肯定も否定も関係なく、やるべきではない。正直、この揶揄を使っている人が原爆の悲惨さを我が事として考えているとは思えない。韓国人憎しで容赦なくバッシングしているだけではないのか。
個人的には防弾少年団側から誠意ある謝罪があるまでは、日本で活動はしないでほしい。謝罪無きまま出演を強行しても、少なくとも私は見ない。
しかし、あまり過激なバッシングや「原爆少年団」と言う揶揄を続ければ、サッカー韓国代表にラフプレーや差別表現問題が生じた際に「日本人が先に挑発してきた」と言い訳したように、今度は「日本人も原爆を揶揄している」という話になりそうな気がする。
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