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ソフトバンクグループが投資先として好むプラットフォームビジネス

こんにちわ。ソフトバンクグループに集中投資しているZUZUです!

プラットフォームビジネスが大好きで、その魅力が皆さんに伝わればと思い、記事にしてみました!

・プラットフォームビジネスとは

買い手と売り手を円滑化するビジネスモデル」のことです。
例えば、UberEatsのような食事したい消費者(買い手)と食事提供したい店舗(売り手)と配達労働を提供したい(売り手)をマッチングさせています。他には楽天モールの消費者と店舗の市場提供や、Pairsのような男女出会いをサポートする恋愛マッチングアプリなどもプラットフォームビジネスに該当します。
それではプラットフォームの優れた点について解説していきます!

プラットフォームのメリット


 ①ネットワーク外部性


ネットワーク外部性とは「製品やサービスの利用者数が増えるに従い、質やメリット、利便性が利用者そのものに還元される現象」を指します。

先に例を挙げたUberEatsではユーザー側からしたら、店舗がたくさんある方が魅力的だし、店舗側からしても、ユーザーがたくさん利用してくれるほうが売り上げに直結します。配達員も取引が多いほど仕事が増えます。

買い手側:商品が多くて価格比較でき、安く買える
売り手側:ユーザーが多くて売り上げ伸びる
→双方の価値が上がる

 ②参入障壁高い

 参加するユーザーが増え、ネットワークが大きくなると、正のフィードバックが働き、ユーザーはそのアプリサービスに留まります。同様の価格やサービスで競合が後発で参入しようとしても、構築するまでに極端なクーポン割引や膨大な広告が必要となるため、資金も多くかかります。よって、参入障壁が高くなります。

例を挙げると、コミュニケーションアプリLINEがあります。LINEを使っている理由は「皆が使っているから、自分も使っている」が大半ではないでしょうか?今から他のアプリにスイッチングするためには相当なインセンティブが必要であり、覆すのは難しいです。

 ③勝者は市場総取り

 ネットワーク拡大により参入障壁を高くすれば、競合が入りづらいため、市場を総取りできます。ユーザーや商品サービス提供側が分断されること自体が、お互いの価値を損ねあう結果となるため、独占や寡占が起きやすいです。

そして、かつての独占や寡占と異なり、競争は多いほうが良いという考え方はプラットフォーム市場には当てはまりません。なぜなら、競争相手がいれば、ネットワークが分断され、価値が縮小されるからです。よって、競合が少ないほうが、ユーザーにとってメリットだという状況を作り出しています。

例として、Pairsを挙げておきますが、ユーザー数が一番多く、マッチングアプリ界でも価格が一番低いです。人が集まるから、単価を下げても人数でカバーできるので、問題ありません。

逆に競合は人数が少ない状態で値段を下げると損益分岐を下回るため、値段は上げざるを得ません。値段を上げると人が集まりづらくなります。負のスパイラルに陥ります。

 ④N対Nモデル

 1対Nという1企業(もしくは1個人)が生んだ価値を大量生産によって、複数人(N人)にレバレッジを効かせて届けるモデルがあり、バリューチェーン(価値をつなげる)モデルやパイプラインモデルと呼んだりします。1対Nの場合、常に1企業が価値を提供し続ける必要があります。

対してプラットフォームビジネスはN対Nです。買い手N人、売り手N人で、人が増えればそれだけ魅力的な市場価値を作り上げることができます。そして、価値を作っているのは、プラットフォーム企業ではなく、参加しているユーザー同士です!企業がコストをかけて作るのではなく、自動で価値が向上していくというモデルなんです!コストをかけていないのだから、おのずと利益率は高くなります。

 ⑤顧客データ取得で自社ブランド

 魅力的な市場を作り、人を集めれば、データがたまります。そのデータを利用して、さらに稼ぐ手段があります。例えば、Amazonでは売れてる商品を見つけ自社ブランドで商品を出しています。Netflixでは視聴率が良い番組を抽出して、自社で同系統の番組をつくってしまいます。売れ筋良いと分かっているので、失敗する確率は低く、粗利も良くなります。

 ⑥限界費用の圧縮

 プラットフォームは生産手段を所有しないから、在庫を確保するための設備投資をする必要はなく、自社コストかかりません。価値は周りが勝手に作ってくれるため、売り上げは伸びる。そうなってくると、限界コスト(=増産コスト)というのは売り上げに対して著しく低くなっていきます。

例えば、ウーバーはタクシーを所有せず、アリババは商品を自社で生産せず、グーグルはユーチューブで動画を作成するわけではありません。生産の限界費用が低いということは、原価が売上を上回るペースで増えないことを意味しています。

・プラットフォームのデメリット

 クリティカル到達までの資金リスク

 ネットワークを構築する最初の段階で、ユーザーに在庫(Airbnbの場合は部屋や家)を掲載する十分な数がない場合、ユーザーに加わる意味がないと判断されてしまうラインがあります。これをクリティカルマス(最小必要人数)と呼ばれます。
ただし、ソフトバンクグループの投資は上場一歩手前のレイターステージで投資をしており、このクリティカルマスは超えている状態で、拡大ステージのため、リスクは少ない状態で投資しています。


以上、プラットフォームに関するメリット、デメリットでした!
ソフトバンクグループ投資先はプラットフォームばかりで、大化けする銘柄が複数個出てくると思っており、楽しみです。
ご指摘有ればコメントお待ちしています!

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