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【娯楽メモ vol.2】ジャルジャルアイランド『突然、理解しがたいNG出す奴』


あらすじ


ドラマの告知番宣。ディレクターからの注文に応えて何度も撮り直していると……ん?


感想(※ネタバレあり)


サムネ見ただけで「絶対おもしろいでしょこんなの」と、再生せずにはいられませんでした。

ジャルジャルタワーの方はストイックな白壁でもちろんおもしろい。

一方アイランドの方は、サムネにタイトル文字が入ってるのもあって、「なにこれ笑」とついつい開いてしまうんですよね。タイトルだけで笑わせに来るのズルい。

それから、ロケに出ているのもあって、日常に潜んでいる感がよりおもしろさを引き立てている感じがします。

アイランドの動画の中だと、僕は初期の頃の『変な司会者の奴』内のしりとりトーク企画が特に好きです。また復活してくれないかな。

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「今回は遊園地シリーズ。菅原ケイジでございます。」

これ何のドラマなんですかね笑。他にどんなシリーズがあって、これは何作目なんでしょうか。あと「ケイジ」は名前なのか、それとも「刑事」なのか。あとあと、このセリフだけ撮ってどう編集するつもりなの。

《そんな細かいことはどうでもいい》

これこそがジャルジャルさんの強みです。

見ている側に想像の余地を与えて、心の中で(何がやねん…!笑)とツッコむ。

笑いには遊びというか、心のゆとりみたいなものがあってこそなので、そこをうまく掻き立てているなぁといつも感心します。

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カットの度に出てくるカメラ同期の人、音声さん、メイクさん

テレビ番組の裏側とか見ていると、カットがかかる度にメイクさんが直しに来ますよね。あれって、何が変わるんだろうといつも思います。

風が強くて前髪が…とか、汗かいてテカリが…とかならわかるんですけど、座っているだけのスタジオ収録でもメイクチェックするイメージがあります。全く動いてもないのに。

まぁメイクさんにもメイクさんの仕事というものがありますから。もしかしたら毎回《直しているテイ》だったりするのかもしれません。

この謎は僕が今後番組制作に携わるようになったら解明してやろうと思います。

そんなことはさておき、ジャルジャルさんのコントは、どんなに内容がバカバカしいもの(もちろんいい意味)でも、こういう細かい演出に手を抜かないのがいいですよね。ネタサロン会員の方が参加するきっかけにもなりますし。

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「お昼の時間です。野上銀平、いただきます。」

?????

理解しがたいNGとはどんなものか、待ちに待っていましたが、斜め上からきました。

本当に意味がわからない。なんの脈絡もないし、かといって下ネタでもない。絶妙ですよね笑。

一瞬、何が起こったか誰も理解できない。そんな瞬間って面白いんだなと、気づかされました。

それを作ろうとするのが難しいんですけども。

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すごく当たり前のことを言います。

ジャルジャルさんって、エチュードの天才。

僕も演劇経験がありまして、エチュードというものを初めて体験したとき、自分のできなさ加減に落胆したのを覚えています。

アドリブって、本当に難しいんです。辻褄を合わせながら話を進めないといけないし、考える時間で変な間が空かないよう、頭は常にフル回転です。

僕は苦手でしたけど、それが感覚的にできてしまう人も結構いるんです。この2人はそのトップですよね。

なによりジャルジャルさんは《言い訳のレパートリーがすごい》と感じます。

設定一つで話が始まるので、受け答え次第ではすぐに終わってしまう。それを、ああでもないこうでもないと色んな言い訳をつけて、話にボリュームを出していきます。

そしてそれがちょうどいい長さで終わるので、決して時間を稼いでいるとか、引き伸ばしているわけではないというのもよくわかる。

まさにプロ。かっこいいです。


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