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コスプレイヤーとオタクイベントと今と昔とその2

どーもー。みさきさくらです。前回は女装コスプレをはじめようとしてボクというところで終わっていたかしら?今回はその続きから。

高校卒業したら、声優さんの専門学校にいくと決めていたボク。が、立ちはだかるのは親よね。大学に進学しろという親と声優さんになりたいボク。実際はそんな甘い世界ではないのだけれど、若いボクにはわからないわけで。結局、進学したらWスクールをしてもよいという結論から、大学に進学を決めたボク。といってもね、受験勉強だって甘くないわよね。高校生のとき、散々オタクイベントにいき、オタクライフを満喫していたボクが勉強なんてできるはずもない。なんとか一浪して進学したわけよ。

大学生ってすごいわね。大人のくせに子供扱いしてもらえるから、自由気まま。速攻でオタクライフに逆戻りよ。JKの時は、オンリーイベントに主に顔を出していたボクは、JDになって初めて、コスプレ単体のイベントに足を向けたの。もうネットでイベント開催を纏めてくれるありがたいサイトもあって、容易に調べることができた。

オールジャンルイベントで知り合った人と一緒にいざ出陣。ダンパに近いイベントで、そこで生涯のレイヤー仲間と出会うの。

ところでレイヤーさん達って、最初から友達みたいに仲良くしているけれど、最初から友達の人なんて殆どいないと思う。今はSNSで先に知り合ってから、イベントにてご対面っていうパターンは多数あるだろうけれど、昔はイベントで声かけて、友達パターンが殆どだった。ナンパに近いわよね。自分がいいなって思ったレイヤーさんに声かけて、お写真撮らせてもらい、あわよくばアフター、あっ、アフターはイベント後にご飯食べにいったりする略称ね、とにかくそこまでご一緒して、携帯の番号交換したりとか。

本名も素性もわからない人と、突然友達になるんだから、すごい世界よね。

兎に角、そこで知りあった方と次回のイベントの予定を立て、ご一緒してもらうことになったボク。

ここで、イベントイベントと繰り返していますが、どういったものがあるかを簡単におさらいします。

前回少し触れたオンリーイベントのようなものは20スペから300スペにも及ぶ大型のものまであるイベントのこと。

スペース数は様々だけれど、わりかし小規模なものが殆ど。ここでいうスペースとは、同人誌を出すサークルさんの数のこと。イベントでは基本的に2次創作の漫画や小説、アクセサリーなどのハンドメイド品を自分のお店としてスペースをとり販売できる場所。フリーマッケットみたいな感じよね。そこに当然、それをかいにくるお客さんがいるわけ。殆どの人は購入のみなんだけれど、コスプレO.K.なイベントには、レイヤーさんがきて、キャラクターのコスプレを楽しむ

といった感じかしら。でもあくまでもオンリーなので、同ジャンル同カップリングの人の集まりで、話題もおおいし、共通認識が多い。だから、比較的企画やイベントなどで盛り上がれるわけよ。

これが、オールジャンルのイベントとなると、場所もスペース数もぐっと増える。加えて、コスプレだけを目当てにきているレイヤーさんと、オンリーイベントには殆どいない、カメラマンさんが参加しているわけ。このでいうカメラマンさんとは、通称カメコといわれる人達のことね。モーターショーなんかでキャンギャルのお姉様がたを囲むカメラマンと同じように、イベントにきているレイヤーを撮影しにきているわけ。

大型イベントでは撮影の時に暗黙のルールがあるのはご存知かしら?

勝手に撮る。つまり盗撮は禁止

は当たり前よ。

イベントに参加すると、コスプレする人はコスプレ登録料。撮影する人も撮影登録料が発生をし、ステッカーやバッジといった目印になるものをつけていないと、コスプレしたり、撮影したりしちゃいけないの。

撮影もどこでもしていいわけではなく、サークルさんの邪魔にならないように、場所がある程度指定されており、他の人が写り込まないように大体壁際であることが多いわね。

撮影前は必ず「お写真宜しいですか?」と一言断りを得てから、レイヤーさんを撮影できるという流れがあるの。当時はTwitterなんてないから、レイヤーさんもカメラマンさんも自分のホムペのアドレスの入った名刺を持参していて、それを交換。あとから、メールで写真をおくったり、現像した写真を渡したりするわけ。

でね、ここで、でてくるのが、列レイヤーよ。

列レイヤーとは、1人のレイヤーさんに撮影するためにカメラマンさんが並ぶこと。アイドルの握手会を想像してくれたらいいわね。1人の持ち時間がきまっているわけではないのだけれど、あまりに並ばれているレイヤーさんは、自然と1人のカメラマンさんの持ち時間が短くなるわけ。その中で、良い写真を撮り、会話をし、名刺を渡して覚えてもらわなきゃいけないのだから、カメラマンさんも大変よね。

アイドルやモデルならまだしも、レイヤーなんて素人だしね。

でも気軽に撮れるちょっと可愛い娘、尚且つ自分の好きなキャラをコスプレしているとなれば、並ぶかしら。

そんなイベントに、さくらちゃんのコスプレでこの前友人になったAちゃんと合わせに参加したボク。Aちゃんは何度かイベントに参加しているし、可愛いし、衣装もすごい。たちまち、カメラマンさんの列がズラーッと並ぶ。

立ち尽くすボク。そんなボクに「合わせ、いいですね!写真宜しいですか?」

は?ボク?ボクに話しかけてる?えっ?

流れるまま、空いている壁で写真を撮ってもらうことに。ポーズとかわからないからAちゃんを見よう見真似でなんとかその場をしのぐ。

「名刺、ありますか?」

ねぇよ!

とはいえず、なんとかその場をクリア。はあ。これでAちゃんと写真をと思った矢先、「お写真宜しいですか?」

気がつくと、ボクのところにもカメラマンさんの列ってやつが!!

後で気がついたことは、女装していれば、かなりの高確率でカメラマンさんが並ぶということ。彼らは列ができているレイヤーさんのところに、順番に並んでは撮影をしているのだ。加えて、ボクはまだこの時、十代。顔面偏差値35のボクでも若いというだけで並ばれる。

素人がちやほやされ、勘違いしてしまう原点はこういうところにあるのよね。

こうして、オンリーイベントとは違うコスプレの魅力にどっぷりはまっていくことになるのだけれど、またその話は次回。

拙い文章を読んでくれてありがとう。

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