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ビジネスのヒント

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新規事業開発や商品企画にかぎらず、ビジネスのヒントになるような記事をまとめています
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#ソニー

失敗に敏感になりすぎてはいませんか?

「新規事業開発での失敗事例を教えて下さい」 というリクエストを企業さんやプロジェクトチームの方から 受けることがあります。 また、セミナーのご依頼の際には 「失敗しない新規事業開発のコツ」 といったタイトルのご指定を受けることもあります。 今回は新規事業開発・商品企画を進める上で ”失敗する” ということの捉え方についてお伝えします。 |失敗と捉えるか、検証と捉えるか 新規事業に限らず 人は "失敗" にはどうしても敏感になりますね。 新規事業に失敗はつきもの 失敗は

我が社の役割ってなんですか?

私が新規プロジェクトに伴走支援で関わらせていただくときは 様々な企業の事例や関わったプロジェクトの事例の紹介だけでなく 必ずミッション・ビジョンの話をします。 成文化されたその会社のミッション・ビジョンと そこで働く社員各人が会社の役割をどのようにとらえているか この2つの観点については、興味深いエピソードがあり 私はよく次のような話をします。 |ソニー社員が思うソニーの役割 私がいたソニーでは、社風といえるかもしれませんが 「何か新しいことをやる」 「世の中にまだな

「よし、それじゃ利益を出すことに決めよう!」~元ソニー副社長 大曾根語録から~

初代ウォークマンの開発者であり、元ソニー副社長である大曾根幸三さんは 大変ユニークな方であり、その発言は大曾根語録として知られています。 今回は大曾根語録から面白いエピソードをお伝えします。 |大曾根語録とは 前回の記事ではこんなことをお伝えしました。 新規事業開発でまず初めにすべきことは 「絶対立ち上げるとまず決めること」と。 この考え方をするようになったきっかけは 私が敬愛する元ソニー副社長 大曾根幸三さんにあります。 大曾根さんは 私がソニーに入社して設計を3年