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剣鉾とお神輿を追いかけた日

昨年、粟田祭の神幸祭を見てから剣鉾とお神輿が好きになった子ども。それから半年ぐらいは「けんぼことおみこし!」と言って当日撮影した動画を見せろとせがんでいたし、以降そういう民間の祭事全般を好き好んで見るようになった(一昨日も近所の神社で行われていた神楽を1時間近く立ちっぱなしで見ていた)。ということで今年も粟田祭を見にいくことに。

東山駅に着いたのは11時過ぎ。神事が始まるのが11時45分だったのでさっと食べられるものをと思い、アルペンローズでパンセットをいただく。

入り口上のローズのステンドグラスがかわいい
カウンター内には魚のステンドグラス
パンは店内で焼いているそう
さくらんぼののったコーヒーゼリーがかわいい。

レトロな店内は山の洋館風。照明はろうそくを模したランプで、振り子がチクタクする壁かけ時計も。パンセットは店内にあるパンから3つ選べる。このパンは取り寄せでなく手作りで、お店のオーブンで焼いているとのこと。冷めていたものは温めなおしてくださった。

個人のこだわりが見えるお店にまた新しく出会えてうれしい。そしてこういうテイストのお店に子どもと一緒に来れるようになったこともうれしい。

それからは粟田神社へ。鉾とお神輿が出発するのを見送る。

剣鉾
会長は一澤信三郎さんらしく、頒布のカバンやエプロンをつけられている方もちらほら
お神輿の手綱を引かせてもらいました
沿道のふるまい餅
神輿と市バスと大鳥居

しばらくお神輿についていったあとは、三条通に戻って次に鉾を追う。瓜生石まで来たところで子どもは寝てしまった。

知恩院下へおり、白川沿いを北へ進み餅寅さんへ。今年もお祭りに赤飯を出されていたそうで、店頭には栗赤飯が。

この辺りに来たら買って帰りたくなる
お祭りの栗赤飯

今回はじめて知ったのが、餅寅さんは町家一軒貸しの宿を営まれているということ。チェックインは和菓子店の店頭で行い、お父さんとお母さんが案内してくださるという。新しい業態かと思いきや、2013年からされているそう。

和菓子屋さんの宿

気になるし、ひとりあたり1万ぐらいで一軒貸しにしてはリーズナブルだし、いつか泊まりにいきたい。

コーヒーでも飲みに行こうかと思ったところで子どもが起きたので、次は祇園饅頭へ。

祇園饅頭工場店
塩豆もちと志んこのニッキ味
剣鉾のリンリンという音が聞こえてきて見に出かける職人さん

お外で食べられるようお盆を貸してくださるサービスが誕生していた(去年はなかった)。塩豆もちはあんこが多くておいしかった。塩気と甘さが絶妙。小腹が空いたとき和菓子という選択肢があるのはいいなと京都に来ると思う。

店先で食べていると三条通の方から剣鉾の音が。子どもが行きたいというので剣鉾を追いかけて白川沿いを南下し、再び餅寅さんのあたりへ。

餅寅さんの前で剣鉾が立っていた。何度も「ありがとう」というお母さんが印象的でした。

それからは鉾についていき、白川沿いを南下したあと古川町商店街を横切り、東大路通を横切り、信三郎帆布の裏ですべての鉾が立つのを見届ける。あまりにお腹が空いたので三条のマックでハッピーセットを食べていると、鉾がやってきてたまたま辻回しを見れた。

マックの店員さんも笑顔で見ていた。祭だ!

そんな一日中お神輿と鉾を追いかけた日でした。お神輿と鉾を見る以外に特にあてもなく、目的なく同じエリアをじっくり歩いたのが久しぶりで(京都を離れてからというものいつもあれもこれもと目的をつくってしまう)贅沢な時間の過ごし方をしたなと思う。京都に住んでいた頃を思い出したし、あの頃はこんなに贅沢な時間を毎日送っていたのだなと思ったりもした。

子どもは今年もお神輿をひけたのが楽しかったよう。来年も行こうね。



今回買ったものたち

餅寅の光秀饅頭
祇園饅頭工場店の三色おはぎ
餅寅の栗饅頭。お月さまがのぼっているみたい。

そういえば京都のおでかけブログを作ろうと最近頑張っています。外向けにやろうと思っているのでこことはテンションが違う感じになるかと思いますが、完成したら見てくださると嬉しいです。

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