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みどりの窓口に、みどりの手帳が行列する

3年前までは440の駅にあったJRみどりの窓口、それが合理化で半分以下の209に減ったという。最寄り駅にはまだ「ある」けれど、ふたつとなり駅のは廃止された。行くたびに長い行列、サービスの低下だ。

これまで新幹線や在来特急はネットで予約し、チケットレスで乗ってきた。みどりの窓口が減ろうが気にしなかった。だけと、今はちがう。ジパング倶楽部の「みどりの手帳」を持って窓口に並ばないといけない。そう、3割引きには代えられないのだ。

広島に行くことになった。JR東日本管内だとネットで予約し券売機で買える。ところが、JR東海や他のJRグループにまたがるチケットは窓口に行かないと割引にならないのだ。

緑の窓口カウンターに沿って3重に折れ曲がっての行列だった。20人はいる。大半がトシヨリ、片手には「みどりの手帳」をしっかり携えている。わたしも、そうだ。

彼ら・彼女らのひとり当たりの窓口占有時間が長い。観察していると、行先はきまっているが、どの特急にするか、座席、乗り継ぎなどを相談しているようなのだ。係員は知識が豊富だし親切だから、いくつか候補をあげてアドバイスする。おつきがいるとそこで検討がはじまり、なかなか決まらない。だれかに電話するひともいた。

この日は順番がくるまで1時間かかった。

トシヨリ相手のこんな窓口対応は今にはじまったことじゃない。親切にしてあげてほしい。だけど、みどりの手帳をもった人、すべてがこうではないはずだ。ネット予約できるトシヨリも、いるのだ。

並ばなくても買えるようにしてほしい。他のJRにまたがるチケットも、全部ネット予約し、チケットレスで利用できるようにしてほしい。割引しないチケットはそれができるのだから、そう難しくはないはずと思うのだが。

せっかくの3割引きサービス、毎回1時間も並ぶんじゃ、お得感が減ったように感じる。これでは損でしょう、JRさん。

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