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軍師は、皇帝や将軍のような政治・軍事の最高指導者の側近くにあって作戦参謀を務める首席補佐官です。人類が国家を作って活動を始めた歴史とほぼ同じ長さの歴史があります。紀元前11世紀までさかのぼると、周の軍師で斉の始祖になった太公望こと呂尚が有名です。中国の三国時代(184~280)になると、のちのいろいろな書物に登場する諸葛亮(諸葛孔明)や司馬懿(司馬仲達)が活躍します。
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日本と世界の歴史、特に政治権力や宗教の主導権の抗争の歴史には、しばしば重大な背信、裏切りが事件として生じています。日本の歴史では、明智光秀が織田信長に対して謀反を起こした本能寺の変(1582)や、関ヶ原の戦い(1600)の最中、最重要局面での小早川秀秋の離反などは、悪名の高い裏切りとして語り継がれています。15世紀末~16世紀末、戦国時代の日本は安定した社会からはほど遠く、下克上がいたるところで起きていました。大小さまざまなの類似の事件を挙げればきりがないと思われますが、それ