ラブリラン3話:眼鏡外しから紐解く、恋は見た目で始まるのか問題

「ラブリラン」の面白さって、さやかの過去の記憶が少しずつ戻ってきて、今にどうつながっているのかが少しずつ明らかになっていくところだと思う。
私たちは過去と現在を行き来しながら恋の始まりを追体験していくのだ。

で、3話のあの胸キュンシーンを振り返る。
公園のベンチに並んで座るさやかと町田。
亮介にフラれたさやかは、泣きながら変わりたい、と言う。
(泣いてるさやかを見る町田の視線が切なくてたまらないいんだ、これが)
町田はそっとさやかの眼鏡を外す。
「じゃあまずは…見た目からじゃねぇの」

なるほど、町田は女として見てもらうためには、まずは見た目が大事だと。
でもさ。でもさでもさでもさ。普通女として見ていない人の眼鏡、外します?距離感近い近い近い!(落ち着け)

…つまり、もうこの時点で、町田はさやかのことを女として意識しているのではないかと思うんですよ。町田は気付いてないかもしれないけど、彼にとっては見た目=女として意識すること、ではないんじゃないか。
そもそも何とも思ってない女と、冬に公園のベンチに並んで座ったりしないわけだよ。寒いっつーの。

なら、町田にとって見た目より大事な恋のきっかけってなんなんだろうか。
気になるシーンが2つある。

まずは橋の上の回想シーン。
亮介と瑞希が並んで歩くところをたまたま目撃してしまうさやか。
ショックを受けているさやかを心配そうに見つめる町田はさやかの手を取り、そのまま歩き始める。
「とりあえず、行きましょうか」

そして、1話に戻って、記憶を失くしたさやかを公園に迎えに行くシーン。
「一人にさせらんないって言ってんの」
「ほっとけないんだよ」

この2つから考えるに、町田にとって、さやかは放っておけない、守ってあげたいと思わせる存在なんじゃないか。
もどかしくて、危なっかしい片想いをしている、彼女が。

再び2話に戻る。橋の上の回想シーン、手をつないだままの会話。
「私、もう少し早く変われてたら、少しは女として見てもらえたかな」
「ああ、次はちゃんと女として見てもらえますよ。だって俺は…素敵だと思ってますから、今の南さん」

ここで町田が言う「次」は「俺」なのかもしれないけど、町田が素敵だと思ってるのは、変わろうとしている「今」のさやかの中身であって、たぶん見た目のことじゃない。
だって見た目変わる前から女として見てるもん、町田。
さやかの恋に、だいぶ肩入れして応援しちゃってる時点で、もう女として見てるってことだもの。

応援したい、守ってあげたい、から始まる恋。町田がさらに想いを深める理由は他にあるのだけれど、それは回を追って明かされていく。
この先の展開にもドキドキだけど、最終回までちゃんと放送されるのかにもドキドキしちゃうんだな(笑)

※「ラブリラン特別編」として何話まで再放送されるか未定の段階で書いています

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