愛知県知事リコール 西尾市署名簿提出状況
はじめに
半ばシリーズ化している愛知県知事リコールの署名簿提出状況。今回は西尾市です。
実はここの市は提出署名簿数が多く、打ち込み解析に躊躇していましたが、やってみると新たな発見がありました。
中川区や豊川市、蟹江町など、現状調べている他の市区町村と比べると大きく違う傾向がありました。
引用元
いつもの田中弁護士ブログ
あわせて、愛知県の調査報告
提出状況
署名簿数:8555冊
署名人数:19054筆
ちなみに、以降で使う、私が作成したグラフデータとは1筆ずれてます。が、誤差範囲として一旦目をつむります。
署名簿親番状況
最初に、尾張旭と同様、親番(署名簿冊毎に打つ番号)の状況についてみてみます。
1~4861号の塊と、30001号からの塊と2つの塊が判ります。当初、私はこれをA3とA4にわけて、二手で親番ナンバリングしたのかな?と思いましたが、結論としてはA3/A4の仕分けではなかったようです。
委任有無
一旦次に行きます。委任状況について、一目でこれまで解析してきた他地区との違いが判ります。
ほとんどが委任無しです。佐賀署名ばかり?とおもいきや、そうとも言えないのが西尾の特殊性です。次を見ましょう。
署名簿毎人数
まずは1~4860号
見事にすべて1人署名&委任無し。条件的にはA4のように見えます。
つぎに、30000番台以降
まず、他地区と比べ不思議なのは、「委任無し10名ないし9名署名簿」の多さ。
9名は散発的に発生しており、ほとんど10名とみてよい状況と思います。
そして、時々委任有も混じっている状況です。
委任有・委任無
ここで、選管判定の「委任有」「委任無」は何なのか?にも気を使う必要があるかもしれないな、と思いました。
私が考える「委任無」は以下パターン
①委任状そのものが無い(A4署名簿)
②委任状の書式はあるが、×打ちされている(県選管通達A3状況)
③委任状の書式はあるが、受任者名が書かれていない
④委任状の書式があり、受任者記載があるが、日付押印等形式要件を満たさない
⑤委任状の書式があり、受任者記載があり、日付押印等形式要件を満たすが、受任者が存在しない(報道情報)
逆に、「委任有」も以下パターン
1 委任状そのものがある(A3署名簿)
2 委任状の書式はあり、×打ちされていない(県選管通達A3状況)
3 委任状の書式はあり、受任者名が書かれている
4 委任状の書式があり、受任者記載があり、日付押印等形式要件を満たす
5 委任状の書式があり、受任者記載があり、日付押印等形式要件を満たし、受任者が存在する
上記の①~⑤ないし1~5のどれに基づき判定するか?により、考察を変える必要があります。
今回の調査元である点検表は、11/4ないし11/5に署名簿転記により作成され、作成後に受領証発行の作業が待っている、という状況を加味すると、受任者存在有無(生きている実在するひとか?)まではやっていないでしょう。しかし4項(形式的審査)や3項(受任者有無)は、見ているともいないとも何とも言えません(地区によっても違うだろうと推察)
10人署名
これは私の妄想ですが、西尾市という地区の特性、病院等での署名活動があった等の情報から、白紙署名簿をコピーして署名させた等の所謂収集不正が発生してしまったか、さもなくばA3の受任者欄×打ちで大量に収集できた可能性も否定はできないでしょう。
ただ、報道等で出ている佐賀署名(6~7人書き)とは全く違うように見えるのは事実と思います。
子番ナンバリング状況
まず1号から5000号付近まで。
ただのまっすぐ。子番も1番から打たれています。
つぎに30001号以降
3つの子番ナンバリングの状況がわかります。
西尾は作業者が4名ほどいたのかな?
おまけ:選管調査
選管発表の有効と認められる/認められない数
有効と認められる:4957筆
有効と認められない:14097筆
あれ?署名簿の最初1号~4860号は、すべて1人筆だから4860筆。
有効と認められる数と似ていますね。ただの偶然でしょうかね?
だんだんメンドクサイ都市だけが残っていきます。。。
ぼちぼち解析は続けていきたいと思います。
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