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J2 10年生 新スタジアムでの挑戦〜来るJ2開幕戦に向けて〜 中編

今回は中編といたしまして、移籍市場の評価と今季のチーム編成について書いて行こうと思います。

要は戦力分析です。

真の2020シーズン展望は次の後編になります。
開幕1週間前までには書くつもりですが未定です。

⬇前編はこちらから⬇

前編と繋がるお話もあるので、そちらを斜め読みするとよりわかりやすいかもしれません。

読んでほしいところはグレー囲い、ポイントとなる部分は太文字にしてあります。参考にしてください。

はじめに

※情報源は主に以下の通り
・京都サンガ公式HP、公式Twitter
・京都新聞
・サンガタウン(練習場)での練習見学

これらで得た情報を基に予測していきたいと思います。

※ただし練習やトレーニングマッチの見学で得た情報全てを書くつもりはありません。京都サンガ公式やメディアに出ていない情報はあくまで僕の推測です。ご了承ください。

壁に耳あり障子に目あり。僕のnoteが他クラブの利益になるような事はあってはならないので、書ける範囲で書いていきます。

『それ書いていいの?』ということがありましたらご指摘よろしくお願いします。

第1章 OUT

まずは退団(レンタル移籍等含む)から見ていきましょう。
退団した選手は以下の通り。

(引用元:siraida.com)

合計で18名。その内訳は
【引退】1
【契約満了】5
【完全移籍】7
【レンタル満了】3
【レンタル移籍】2

引退した闘莉王選手は3シーズンに渡り京都の中心選手のひとりとして最後に一花咲かせてくれました。本当にお疲れ様でした。

全体的な印象として真っ当に人員整理を行ったと思います。出場機会の限られていた湯澤やエスクデロらは契約切れと同時に0円移籍といったところでしょう。一美を除くレンタル満了の2名もチームの力になれたとは言えませんでした。

やはり特筆すべきは小屋松、仙頭、重廣、一美です。

一美に関してはガンバ大阪からの育成型期限付き移籍のため京都に保有権がありません。京都側はレンタル延長を望んでいましたが一美もガンバ側もJ1でのプレーを選択し、横浜FCへレンタル移籍しました。

小屋松、仙頭は大活躍してましたしJ1から声が掛かることは明らかでした。京都が昇格できなかったことが慰留失敗の原因でしょう。恐らく移籍金は残してくれてるはずです。

重廣はシーズン中に規律違反を起こした上怪我で離脱していました。大きな戦力なので個人的には契約延長を望んでいましたが、京都側が拒否したのか重廣自身が環境を変える決心をしたのかは分かりません。昇格のライバルとなるJ2のアビスパ福岡に移籍したことはかなりの痛手です。

第2章 補強ポイント

大前提として、J1昇格を目指すのであれば、数合わせではなく戦力となりうる質の高い選手が各ポジションで複数人必要です。

①年間2桁ゴールが計算できるセンターフォワード(一美の穴)
②ドリブル突破やチャンスメイクだけでなくゴールも期待できるウイング(小屋松、仙頭の穴)
③ハーフスペースでのプレーが得意なインサイドハーフ(重廣の穴)

④対人守備(競り合いや1対1などのデュエル)に優れ、なおかつパスを繋ぐ技術のあるセンターバック
⑤石櫃や黒木とポジション争いのできるサイドバック
⑥守備能力(ボール奪取やカバーリング)に長けたボランチ


アンカーは庄司とモッタがおり、荻野のレンタル復帰もあります。ゴールキーパーは現在3人ですが、4人体制にするのなら獲得が必要になります。ただしここに大きな資金を投入することは難しいです。
アンカーとゴールキーパーの優先順位は低いでしょう。

上記の①〜④は必須です。
⑤のサイドバックが必要な理由はそもそもの枚数が少ないからです。昨季は黒木が41試合に出場したおかげで目立ちませんでしたが、仮に離脱するとなると左サイドバックは冨田しかいません。
右サイドバックは石櫃が怪我したことで福岡や安藤が代わりを務めており、他のポジションにも影響が出ていました。

繰り返しになりますが、J1に上がるのであれば実質全ポジションで補強が必要なのは当然といえば当然です。

ところで京都は資金力に乏しいのをご存知でしょうか。
せいぜいJ2中位程度です。なにしろJ2に9年もいたので年々落ちてきています。

かつてのように札束で殴る補強はできませんので、補強ポイントの分析、獲得を試みる選手の見極めが非常に重要です。強化部の手腕が問われる場面です。

第3章 IN

後出しではありますが補強ポイントの整理を終えましたので、次は新加入選手の顔ぶれを見ていきましょう。

新加入選手は17名(レンタル復帰等を含む)。その内訳は、
【完全移籍】10名
【レンタル復帰】4名
【ユース昇格】2名
【高卒入団】1名

まずフォワードですが、昨季甲府で20ゴールを挙げたウタカをはじめ、李や野田といったタイプの異なるストライカーが3人加入しました。未知数ではありますが服部がブラジルから戻ってきました。

次にウイングです。ここは複数人の獲得を予想していましたが荒木1人に留まりました。小屋松、仙頭の穴があまりにも大きく、彼らに匹敵する選手の獲得は難しかったでしょうが、枚数すら揃えないというのはいかがなものでしょうか。疑問です。

補強ポイント3つめのインサイドハーフは曽根田、中川の2人を獲得しました。この2人はサイドやシャドーなどでもプレーが可能です。高卒入団の谷内田は特別指定選手として練習やトレーニングマッチにも参加していましたね。

頭数の減ったセンターバックには徳島からバイス、浦和から森脇を補強しました。質の高い補強にはなりましたが残りは既存戦力とレンタルバックの麻田に頼る部分が大きそうです。

最後にサイドバックです。右サイドバックを主戦場とする飯田を獲得しました。スタメン争いはもちろん、25歳ということでベテラン石櫃の後釜になりえます。左サイドバックは黒木が磐石ということで見送ったのでしょうか。

アンカーはブラジルから荻野をレンタルバック、ユースから川崎を昇格させました。庄司とモッタがいるので外部からの補強は行われませんでした

ゴールキーパーは富山から太田が加入し4人体制になりました。

第4章 補強の総括

メンバーだけを見れば大型補強の部類に入るでしょう。しかし戦力の補強・上積みという面から見ると物足りなさを感じます。
第2章で挙げた補強ポイント①〜⑥のうち補強に成功したと言えるのは①センターフォワードと③インサイドハーフの2箇所のみです。全体では甘く見積って及第点です。

⑤のサイドバックも本職が左右2枚ずつになったことを思えば悪くは無いでしょう。

有力なウイングが獲得できなかった理由は

・J1へステップアップするケースが増え獲得できなかった
・昨季は両サイドの個の力に頼りすぎたことを踏まえ、センターラインを強化して中央から崩せるメンバーを揃えたかった
・センターラインの強化に資金を投入したため資金的な余裕がなかった


といったところでしょうか。

昨季のサッカーを継続する以上ウイングの質が試合を左右することは間違いないのですが…

新加入選手はいずれもすぐスタメン争いに加わるでしょう。
ブラジルからレンタル復帰組のうち麻田、荻野、服部はトレーニングマッチ等でアピールできればチャンスはあるかもしれませんが、天皇杯でアピールしてシーズン中盤〜終盤にかけて出場機会を掴めたら上出来というのが現実的なところです。
ルーキーの3人の中ではフィジカル面では山田、戦術へのフィットでは谷内田が秀でていますが、3人ともまずはベンチ入りを目指すことになりそうです。

トータルすると良い補強ができたとは言い難いです。
J2優勝を狙えるほどの資金力がないというのを実感しますね。
シーズンオフに入ってから強化部長に山道さんを招聘したことで、移籍市場で遅れをとったのも要因のひとつと考えられます。

第5章 チーム編成

ここでは新加入選手と契約更新した選手の計35名を、昨季同様の4123、3421の2つのフォーメーションに当てはめ、どのような編成になったのか見ていきたいと思います。

4123

センターフォワード(CF):ウタカ、李、野田、宮吉、服部とタイプの違うストライカーが揃いかなり層が厚いポジションとなっています。ウタカは2桁ゴールが狙えますし、他の選手もコンスタントに出場すれば5点以上は見込める選手ばかりです。

ウイング(WG):スタメンが確約されているのは荒木くらいでしょう。小屋松、仙頭2人合わせて昨季78試合19ゴールを、昨季出番の少なかった中野、ジュニーニョ、上月とJ1スタメン4試合(途中出場24試合)1ゴールの荒木で補わなければならず、非常に厳しいです。
J2屈指だったポジションが今季はウィークポイントになるかもしれません。ここに資金を投入できなかったことが悔やまれる予感がします。

インサイドハーフ(IH):曽根田、中川の加入により重廣の穴を埋めることはもちろん戦力を上積みすることに成功しました。またキャンプで野田を起用して好感触を得たことから、ポジション争いが最も激しくなりそうです。
ルーキーからベテランまで年齢層のバランスも良くなりました。唯一の懸念は守備に秀でた選手がいないことでしょうか。

アンカー(CH):司令塔庄司、バックアッパーとして十分期待できるモッタがいるので安泰でしょう。ルーキーの川崎はともかく、荻野は超えるべき壁が高そうです。
こちらもインサイドハーフ同様フィルター役になれる選手がいないのはやや不安です。

センターバック(CB)バイス、安藤、森脇が中心になりそうです。ただスピードに難があるため上夷は重宝されるかも知れません。江川は実力的にまだまだ発展途上、宮城も怪我がちでフルシーズンで計算しにくいため、麻田がどれくらいできるかによってこのポジションの安定性が変わると思います。
怪我で長期離脱中の本多が帰ってくれば磐石になるでしょう。

サイドバック(SB):飯田の加入によって右サイドは層が厚くなりました。オプションで起用できる選手が多いためです。
一方左サイドは手薄なままで、黒木と冨田のどちらかが怪我をすると回らなくなります。キャンプでは福岡や川崎が務めるなどオプションを増やす試みがなされているようです。

ゴールキーパー(GK):太田の加入で4人体制になりました。現状では昨季26試合出場の清水が1番手と見ていますが、絶対的守護神と言える存在がいませんので、誰がポジションを掴むか開幕まで分かりません。ポジション争いはJ2の中でかなりレベルの高い方だと思います。

3トップを除く昨季の主力のほとんどが残留したこととセンターラインを重点的に補強したことで昨季より見栄えが良くなりました。
しかしながら4123の生命線であるウイングの質が明らかに落ちておりウィークポイントとなっています。また前編で2019シーズンの課題に挙げた"アンカー脇のケア"をできる守備的な選手がいないのも懸念ポイントです。

3421

キャンプのトレーニングマッチは見ていませんが、3421での選手の適性ポジションはこのような感じになると考えています。

※3バックの左右のセンターバックをHV(ハルプフェアタイディガー)と呼ぶそうなので、それに準じます

※4バックから3バックに変えた時は
・センターフォワード➡センターフォワード(CF)
・インサイドハーフ、ウイング➡シャドー(SH)
・ウイング、サイドバック➡ウイングバック(WB)
・インサイドハーフ、アンカー➡ディフェンシブハーフ(DH)
・センターバック➡センターバック(CB)、HV
として起用されることが多いです。

※本多が怪我離脱中なのでキャンプでは左HVを安藤が務めていたようです

3421ではサイドに配置する数を減らせる上に、ウイングやサイドバックの選手をウイングバックとして起用できるのでここの層はかなり厚くなります。
シャドーやセンターフォワードもかなり安定してるでしょう。

サイドが少ない分は後ろに人を置くわけですが、特に森脇が右HVで活きるので頼もしい限りです。ですがセンターバックの陣容自体は不十分ですので、離脱者が出ると一気にクオリティが下がると思います。

3421のウィークポイントはディフェンシブハーフです。
このシステムは4123と比べて中盤の真ん中がやや手薄なため、ディフェンシブハーフには必ずといっていいほど守備的な選手(ボール奪取やカバーリングが得意)が起用されます。
しかし京都のチーム編には見当たりません。強いていうなれば福岡くらいでしょうか。正直言って致命的な弱点になります。


守備的な中盤の選手が必要とされる理由はここなのです。

4123、3421の二刀流で併用しながら完成度を上げていくようですが、チーム編成にいびつさが残り、昇格争いをするのにかなりのウィークポイントがあるように思います。

これをいかにしてカバーしていくか、実好監督の腕の見せどころです。

さいごに

1度書き上げたものが投稿と同時に何故か消えてしまいました。
最初に書いたものがかなり自信作だっただけに、クオリティが落ちてしまった気がします。残念です。

中編では京都の2020シーズンの戦力分析のようなものを行いました。

次は後編ということで、これらをどう組みあわせて、ピッチで何を表現するのか、それを探っていこうと思います。

後編の投稿はプレシーズンマッチ以降開幕以前を予定しております。お楽しみに。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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