化身したいの？

化身したいの？　

　
何かに行き詰ったとき、自分を変えたいと思うことがあるものだ。
おそらく、誰しも一度くらいは経験したことがあるだろう。

しかし、あれこれやってみてもうまくいかず、
逆に苦しくなって、変わることを諦めてしまうことがある。
徒労感で逆にめいってしまう。

そんなとき、どうしたらいいのかわからなくなるものだ。

と、まあ、難しく考えることはない。

環境や居場所を変えるだけで、
案外カンタンに自分を変えることはできたりする。

「なんだ、そんなことか」
「そんな話なら、すでに知っている」

とはいえ、
行動に移したことはあるだろうか。

おそらく、なかなか重い腰があがらず、
現状に留まることを選んでしまったのではないだろうか。

それにまつわる話で、私はこんな体験をしたことがある。

　
私の娘は、現在アメリカに居る。
娘の夫の仕事で海外転任決まったからだ。
２年は日本に帰ってこれないという。

そこで私は妻と相談して、
夫婦でアメリカへ行くことにしたのだ。
　
なぜ私達がアメリカへ行こうと思ったのかというと
娘夫婦に会いに行くという目的だけではなかった。
極端な環境に身を置いてみたいと考えたからだ。

そうすることで、何かが変わるかもと感じた。
極端な環境とは、未知の領域ともいえる。
未知の世界に飛び出すと、
まるで脱皮したかのように自分の人生を変えることができそう？。

私がこれまで
変わりたかったことには、２つの理由があった。

ひとつは、障がい者になった私でも、
そこからまた違った人生を歩むことができることを体感したかったから。

もうひとつは、アメリカへ行って自分たちの目で未知の世界を体験してこようと考えたから。　

2つ目の理由には続きがある

　（つづく）