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大相撲 2024年三月場所 番付予想

2024年一月場所 の感想

久しぶりに大相撲らしい取り組みが見られた2024年の一月場所。

終盤まで横綱・大関が優勝争いをして、案の定小結陣は惜敗を繰り返し、新入幕の大の里の躍進、休場したものの勝ち越しで力を示した朝乃山、良くも悪くも期待を裏切らない一月場所だったのではないかと思います。

2024年一月場所の番付結果 及び 三月場所の番付予想

例によってなんとなーくで予想します。

$$
\begin{array}{|c|c|c|c|} \hline
\text{四股名} & \text{一月場所番付} & \text{\bf{三月場所予想}} & \text{上昇下降} \\ \hline
\text{照ノ富士} & \text{東横綱1} & \text{東横綱1} & - \\
\text{霧島} & \text{東大関1} & \text{東大関1} & - \\
\text{豊昇龍} & \text{西大関1} & \text{西大関1} & - \\
\text{琴ノ若} & \text{東関脇1} & \text{東大関2} & \text{大関昇格} \\
\text{貴景勝} & \text{西大関2} & \text{西大関2} & - \\
\text{大栄翔} & \text{西関脇1} & \text{東関脇1} & \text{Up ↑} \\
\text{若元春} & \text{東前1} & \text{西関脇1} & \text{Up ↑} \\
\text{阿炎} & \text{西前2} & \text{東小結1} & \text{Up ↑} \\
\text{錦木} & \text{西前5} & \text{西小結1} & \text{Up ↑} \\
\text{宇良} & \text{西小結1} & \text{東前1} & \text{Down ↓} \\
\text{熱海富士} & \text{西前1} & \text{西前1} & - \\
\text{翔猿} & \text{東前4} & \text{東前2} & \text{Up ↑} \\
\text{翠富士} & \text{東前2} & \text{西前2} & \text{Down ↓} \\
\text{高安} & \text{東小結1} & \text{東前3} & \text{Down ↓} \\
\text{豪ノ山} & \text{東前3} & \text{西前3} & \text{Down ↓} \\
\text{朝乃山} & \text{西前7} & \text{東前4} & \text{Up ↑} \\
\text{金峰山} & \text{東前6} & \text{西前4} & \text{Up ↑} \\
\text{大の里} & \text{西前15} & \text{東前5} & \text{Up ↑} \\
\text{北勝富士} & \text{西前3} & \text{西前5} & \text{Down ↓} \\
\text{正代} & \text{西前4} & \text{東前6} & \text{Down ↓} \\
\text{平戸海} & \text{西前8} & \text{西前6} & \text{Up ↑} \\
\text{明生} & \text{西前9} & \text{東前7} & \text{Up ↑} \\
\text{玉鷲} & \text{東前10} & \text{西前7} & \text{Up ↑} \\
\text{王鵬} & \text{西前11} & \text{東前8} & \text{Up ↑} \\
\text{竜電} & \text{東前5} & \text{西前8} & \text{Down ↓} \\
\text{一山本} & \text{東前7} & \text{東前9} & \text{Down ↓} \\
\text{隆の勝} & \text{東前12} & \text{西前9} & \text{Up ↑} \\
\text{湘南乃海} & \text{西前6} & \text{東前10} & \text{Down ↓} \\
\text{佐田の海} & \text{西前10} & \text{西前10} & \text{Up ↑} \\
\text{御嶽海} & \text{東前9} & \text{東前11} & \text{Down ↓} \\
\text{阿武咲} & \text{西前14} & \text{西前11} & \text{Up ↑} \\
\text{剣翔} & \text{東前11} & \text{東前12} & \text{Down ↓} \\
\text{琴勝峰} & \text{東前14} & \text{西前12} & \text{Up ↑} \\
\text{北青鵬} & \text{東前8} & \text{東前13} & \text{Down ↓} \\
\text{美ノ海} & \text{東前13} & \text{西前13} & \text{Down ↓} \\
\text{妙義龍} & \text{西前12} & \text{東前14} & \text{Down ↓} \\
\text{島津海} & \text{東前17} & \text{西前14} & \text{Up ↑} \\
\text{遠藤} & \text{西前13} & \text{東前15} & \text{Down ↓} \\
\text{友風} & \text{東前15} & \text{西前15} & \text{Down ↓} \\
\text{宝富士} & \text{東前16} & \text{東前16} & - \\
\text{大奄美} & \text{東十両1} & \text{西前16} & \text{Up ↑} \\
\text{錦富士} & \text{東十両2} & \text{東前17} & \text{Up ↑} \\
\hline
\end{array}
$$

一月場所短評

照ノ富士

横綱とは休場明けはこんなにも強いものか、白鳳や鶴竜を見るたびに思っていたが、今場所も照ノ富士を見てそう感じた。
休場でしっかりと回復する時間があるのは横綱特権とはいえ、勢いのある 大関・関脇陣をものともせず、優勝決定戦まで決めたのは流石の一言。
こうなってくると、照ノ富士の休場中を狙わないとまだまだ大関陣には連覇の壁は非常に厚いのが残念でもある。

霧島

綱取りをかけた今場所であったが、なかなか思うように行かず、一番悔しい思いを下のは本人のはず。
千秋楽の照ノ富士との一戦も横綱との格の違いを見せられるような内容であったと言わざるを得ないのではないかと思う。大関としての実力は疑う余地はないが、横綱の壁はやはり高く厚かった。

豊昇龍

 少し危うげではあったものの、終盤まで優勝争いに絡んでいたのはさすが大関。これまた、霧島戦での負け方が負傷という形に繋がったのはよろしくなかった。
琴ノ若が上がってきて、より厳しさを増す横綱争い。腰を据えた強さを発揮してほしい。

貴景勝

大関としては、据え置きなるものの、最下位となり来場所角番。琴ノ若が大関に上がることで、大関四人となり、一時期の大関不足も解消されたことから、大関としての使命感と勝ち越しを続ける大変さが増したと思われる。

琴ノ若

一月場所の結果を持って文句なしの大関昇格。
今場所の成績を見ても今後の優勝争いが楽しみ。
四股名を変えるのかも注目。
優勝決定戦では再度照ノ富士に破れてしまったが、それが今の実力さということなのであろう。今後の糧には間違いなくなっているはず。

大栄翔

関脇で勝ち越しを決めたものの、大関昇進目安にはなかなか届かない。
今後大関陣が充実し、四人大関となるとなんとかして引きずり下ろさないとその上は見えないか。実力はある、結果を出せるかどうか。

高安

今場所好調に見えたが、休場してしまった。
やはり、身体の調子が今ひとつのようだ。ただ、相撲が取れたら強いことには変わりがない。15日間取り続けることはもはやなかなか難しいか。現状簡単には引退を決めないだろうが、この一年が見極めになりそうだ。

宇良

小結の洗礼をまともに受けた今場所。
初日から横綱大関と繰り返される取り組みはなかなかにハードであったに違いない。
元来の取組は良く言うと粘り強い、悪く言うと悪足掻きが持ち味ではあるものの、実力差のある相手との取組でお互い怪我につながるような一番にはならないことを願いたい。

若元春

実力を上げてきたことは間違いなく、次は三役での場所になるはず。
これまた横綱大関との取組でどのような結果を出すかが楽しみである。

熱海富士

先場所の活躍から、大出世した今場所、上位の洗礼を余すところなく受けた初場所ではなかったか。
今場所大活躍の 大の里と今後番付近傍で切磋琢磨となるのが楽しみである。

翠富士

新生小兵力士の看板は定着したかのように思える。宇良や炎鵬 とはまた違う旨さが見ていて安心感がある。上位陣はドンドン厚くなってきているので、しんどい取組が続くだろうが、番狂わせの要因になることを期待している。

阿炎

前頭上位で気を吐いた結果を残し、全盛期の実力まで戻ってくるのはもう少しか。三役復帰することで、大関陣への一矢を大いに期待するのと同時に、下位との力の差を示さないといけない次場所になるだろう。

豪の山

今場所洗礼を受けた組。
豊昇龍との一番は大したものだったので、番付が一旦落ちるにしても次場所前半は勝ちを重ねて、終盤で上位とあたる取組を期待している。

北勝富士

場所中に土俵から猛烈な落ち方をして、そのまま休場に入ってしまった怪我の程度が心配される。
二ヶ月間でどこまで治して練習をできるか。鬼気迫る気迫とその取り口が真面目なだけに三月場所で復活をして欲しいが、この年齢での怪我はなかなか時間がかかるであろうし、無理を重ねるとさらに悪くなるので悩ましい。

翔猿

まさかの千秋楽、琴ノ若戦。
周りも本人も予定してなかったに違いない一番。
千秋楽の結果はさておき、三役に名を連ねるだけの実力視野ではあるので、やや上がりとなるであろう三月場所番付で気を吐いてもらいたい。

朝乃山

勝って、負けて、休んで、勝って。と、大関か横綱の様な回し方だなぁと思わずに入られないが、それでも勝ち越しを決めるあたりが凄い。
状況と相手を見ての出た入ったりではあるだろうから、あまり見上げたやり方ではないかなとは思わざるを得ないが、とにかく三役に復帰して、大関昇進レースに加わることが重要。
残された時間も多くない中で、今年一年でどこまで要領よく且つ愚直に結果を出せるか。

大の里

今場所の立役者の一人であることは間違いない。
番付はこのぐらいは駆け上がるであろう、今場所の熱海富士同様に上位の洗礼があることを期待したいが、上位陣とも数をこなすうちに定着することは間違いない。あとは不要な怪我をしないように普段の稽古を丹念にやるのと、無理な相撲を取らないことを気をつけてほしい。

総括

ここ数場所は上位陣の定着と番付通りの結果というところで、場所がおもしろくなっていることは間違いない。
また、幕下・十両からも新しい世代が上がってくることで、毎場所新しい風が吹きそれがまた場所を盛り上げていることも確かである。

一昔前とは 三役のメンツもガラッと変わり、この一年間はなかなか番狂わせの平幕優勝というのは見れないかもしれない。それだけ、大関陣は綱取りに向けて死にものぐるいになるであろうし、結果を出すことができれば、今年中の新横綱も期待できると言うものであると思われる。

番付予想結果の答え合わせも楽しみだ。


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