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大相撲 2024年5月場所 番付予想

2024年3月場所感想

近年稀にみるというか、110年ぶりの大荒れの場所になったので、感想も何もないですが、大枠での感想を述べます。

横綱

照ノ富士の一横綱時代もそろそろ解消されそうな気配が少しはするものの、なかなか次の横綱が出てこないので、照ノ富士の負担は結構なものであると想像する。
場所前に照ノ富士は「二桁優勝に向けて」と意気込みを語っていたが、やはり二場所連続で取り切るには身体の方がもはや相当にしんどいのではないだろうか。序盤に三敗を期したものの、12勝上げれば優勝戦線に留まれるだけに、どれだけ連敗しても6日目まで臨んだのは流石の一言ではあるが、四日目からの三連敗は全て同じ形で負けとなり、調子の悪さに拍車を掛ける結果となってしまったのではないかと心配である。一人横綱が故、本人の気丈故無理をする結果となっていないことを祈るばかりである。

大関

四人大関となって初めての場所。霧島以外は勝ち越し。
霧島はどう見ても不調だった。これも本人の気丈と言うものはあるであろうが、休場してもカド番制度があるのが大関の特権と言うもの。不調であれば休場を活用するぐらいの気概があっても良い気がする。
他三大関も優勝戦線に最後まで絡むことが出来なかったのは不甲斐ない思いであったことであろうと想像するが、特に二日目の豊昇龍以外三人負けの日は悲しかったのが正直なところである。

三役

前場所からの予想通りの三役顔ぶれとなったが、大きく明暗が分かれる場所でもあった。特に錦木は三役復帰の場所となったが、どうもハマらなかったようだ。大栄翔もハマらなかった一人であり、大関を目指す位置ではあるものの、結果がついてこなかったのはこちらも悔しい思いであった。

前頭

今場所の番付予想は当たらずとも遠からずが多かった。
大阪場所であることも考えて、宇良 が筆頭となることは予想できたが、朝乃山が躍進して筆頭まで来ることは予想していなかった。
正直、大阪場所であり、石川県出身であり、そろそろ三役に復帰してほしいという思いの表れであり。と、様々な思惑も入った上での筆頭であったのかもしれない。番付は生き物なので、色々勘ぐっても仕方はないが、朝乃山自身実力は十分であり、現に尊富士をしっかりと止めたのもその実力がゆえであると考える。

それ以外の前頭は勝ったり負けたり、大勝ちするものそこまでいなかったが、大の里豪ノ山は今後も凄く楽しみな実力者であることを改めて示した場所であった。今後の場所は上位に定着することを実に期待したい。

翔猿高安は改めて実力があることを示した場所であったと思う。この二人は良い相撲を取るし、見ていて危なげがない。番付が上位になると苦戦することもあるが、中盤であれば確実に勝ちを重ね、場所を盛り上げる存在であった。

世間の様々なところで記事になっているので、特筆することもないが、尊富士の優勝は正に素晴らしいの一言であった。
場所前に 照ノ富士が優勝パレードで旗持ちを指名したのはこの景色を見させておきたかったからだ。とのインタビューがあったが、その思いそのままに、15日間を通じて自身の型をきっちりと体現して大躍進を遂げたのは素晴らしい。怪我はあったものの今後を担う力士の一人として楽しみにしたい。

2024年3月場所の番付結果 及び 5月場所の番付予想

いずれによって、なんとな~~くで予想はするものの、3月場所のように少しは付加要素も考慮して、こうなれば面白いな。という形で予想する。

$$
\begin{array}{|c|c|c|c|c|c|c|c|c|} \hline
\text{四股名} & \text{よみがな} & \text{番付 (令6.5)} & \text{UpDown} & \text{番付 (令6.3)} & \text{勝} & \text{敗} & \text{休} & \text{成績} \\ \hline
\text{照ノ富士} & \text{てるのふじ} & \text{東横綱1} & \text{--} & \text{東横綱1} & \text{2} & \text{5} & \text{8} & \text{-11} \\ \hline
\text{豊昇龍} & \text{ほうしょうりゅう} & \text{東大関1} & \text{↑Up} & \text{西大関1} & \text{11} & \text{4} & \text{0} & \text{7} \\
\text{琴ノ若} & \text{ことのわか} & \text{西大関1} & \text{↑Up} & \text{西大関2} & \text{10} & \text{5} & \text{0} & \text{5} \\
\text{貴景勝} & \text{たかけいしょう} & \text{東大関2} & \text{--} & \text{東大関2} & \text{8} & \text{6} & \text{1} & \text{1} \\
\text{霧島} & \text{きりしま} & \text{西大関2} & \text{↓Down} & \text{東大関1} & \text{5} & \text{10} & \text{0} & \text{-5} \\ \hline
\text{若元春} & \text{わかもとはる} & \text{東関脇1} & \text{↑Up} & \text{西関脇1} & \text{9} & \text{6} & \text{0} & \text{3} \\
\text{阿炎} & \text{あび} & \text{西関脇1} & \text{↑Up} & \text{東小結1} & \text{9} & \text{6} & \text{0} & \text{3} \\
\text{朝乃山} & \text{あさのやま} & \text{東小結1} & \text{↑Up} & \text{西前頭1} & \text{9} & \text{6} & \text{0} & \text{3} \\
\text{熱海富士} & \text{あたみふじ} & \text{西小結1} & \text{↑Up} & \text{東前頭2} & \text{8} & \text{7} & \text{0} & \text{1} \\ \hline
\text{\bf{尊富士}} & \text{\bf{たけるふじ}} & \text{\bf{東前頭1}} & \text{\bf{↑Up}} & \text{東前頭17} & \text{13} & \text{2} & \text{0} & \text{11} \\
\text{大栄翔} & \text{だいえいしょう} & \text{西前頭1} & \text{↓Down} & \text{東関脇1} & \text{6} & \text{9} & \text{0} & \text{-3} \\
\text{大の里} & \text{おおのさと} & \text{東前頭2} & \text{↑Up} & \text{西前頭5} & \text{11} & \text{4} & \text{0} & \text{7} \\
\text{宇良} & \text{うら} & \text{西前頭2} & \text{↓Down} & \text{東前頭1} & \text{6} & \text{9} & \text{0} & \text{-3} \\
\text{平戸海} & \text{ひらどうみ} & \text{東前頭3} & \text{↑Up} & \text{西前頭4} & \text{9} & \text{6} & \text{0} & \text{3} \\
\text{翔猿} & \text{とびざる} & \text{西前頭3} & \text{↑Up} & \text{東前頭4} & \text{8} & \text{7} & \text{0} & \text{1} \\
\text{豪ノ山} & \text{ごうのやま} & \text{東前頭4} & \text{↑Up} & \text{西前頭6} & \text{10} & \text{5} & \text{0} & \text{5} \\
\text{高安} & \text{たかやす} & \text{西前頭4} & \text{↑Up} & \text{西前頭8} & \text{11} & \text{4} & \text{0} & \text{7} \\
\text{王鵬} & \text{おうほう} & \text{東前頭5} & \text{↓Down} & \text{東前頭3} & \text{7} & \text{8} & \text{0} & \text{-1} \\
\text{翠富士} & \text{みどりふじ} & \text{西前頭5} & \text{↓Down} & \text{東前頭5} & \text{7} & \text{8} & \text{0} & \text{-1} \\
\text{明生} & \text{めいせい} & \text{東前頭6} & \text{↓Down} & \text{西前頭2} & \text{6} & \text{9} & \text{0} & \text{-3} \\
\text{錦木} & \text{にしきぎ} & \text{西前頭6} & \text{↓Down} & \text{西小結1} & \text{3} & \text{12} & \text{0} & \text{-9} \\
\text{隆の勝} & \text{たかのしょう} & \text{東前頭7} & \text{↓Down} & \text{西前頭3} & \text{5} & \text{10} & \text{0} & \text{-5} \\
\text{阿武咲} & \text{おうのしょう} & \text{西前頭7} & \text{↑Up} & \text{東前頭8} & \text{9} & \text{6} & \text{0} & \text{3} \\
\text{玉鷲} & \text{たまわし} & \text{東前頭8} & \text{↓Down} & \text{西前頭7} & \text{7} & \text{8} & \text{0} & \text{-1} \\
\text{琴勝峰} & \text{ことしょうほう} & \text{西前頭8} & \text{↑Up} & \text{西前頭9} & \text{8} & \text{7} & \text{0} & \text{1} \\
\text{御嶽海} & \text{みたけうみ} & \text{東前頭9} & \text{↑Up} & \text{西前頭10} & \text{9} & \text{6} & \text{0} & \text{3} \\
\text{正代} & \text{しょうだい} & \text{西前頭9} & \text{↑Up} & \text{東前頭10} & \text{8} & \text{7} & \text{0} & \text{1} \\
\text{金峰山} & \text{きんぼうざん} & \text{東前頭10} & \text{↓Down} & \text{東前頭7} & \text{6} & \text{7} & \text{2} & \text{-3} \\
\text{北勝富士} & \text{ほくとふじ} & \text{西前頭10} & \text{↓Down} & \text{東前頭9} & \text{6} & \text{9} & \text{0} & \text{-3} \\
\text{湘南乃海} & \text{しょうなんのうみ} & \text{東前頭11} & \text{↑Up} & \text{東前頭12} & \text{9} & \text{6} & \text{0} & \text{3} \\
\text{佐田の海} & \text{さだのうみ} & \text{西前頭11} & \text{--} & \text{西前頭11} & \text{8} & \text{7} & \text{0} & \text{1} \\
\text{一山本} & \text{いちやまもと} & \text{東前頭12} & \text{↓Down} & \text{東前頭11} & \text{7} & \text{8} & \text{0} & \text{-1} \\
\text{剣翔} & \text{つるぎしょう} & \text{西前頭12} & \text{↓Down} & \text{東前頭6} & \text{2} & \text{3} & \text{10} & \text{-11} \\
\text{錦富士} & \text{にしきふじ} & \text{東前頭13} & \text{↑Up} & \text{東前頭14} & \text{8} & \text{7} & \text{0} & \text{1} \\
\text{美ノ海} & \text{ちゅらのうみ} & \text{西前頭13} & \text{↓Down} & \text{西前頭13} & \text{7} & \text{8} & \text{0} & \text{-1} \\
\text{竜電} & \text{りゅうでん} & \text{東前頭14} & \text{↓Down} & \text{東前頭13} & \text{6} & \text{9} & \text{0} & \text{-3} \\
\text{狼雅} & \text{ろうが} & \text{西前頭14} & \text{↓Down} & \text{西前頭15} & \text{7} & \text{8} & \text{0} & \text{-1} \\
\text{大奄美} & \text{だいあまみ} & \text{東前頭15} & \text{↓Down} & \text{西前頭16} & \text{7} & \text{8} & \text{0} & \text{-1} \\
\text{妙義龍} & \text{みょうぎりゅう} & \text{西前頭15} & \text{↓Down} & \text{東前頭15} & \text{6} & \text{9} & \text{0} & \text{-3} \\
\text{遠藤} & \text{えんどう} & \text{東前頭16} & \text{↓Down} & \text{東前頭16} & \text{5} & \text{10} & \text{0} & \text{-5} \\
\text{島津海} & \text{しまづうみ} & \text{} & \text{↓Down} & \text{西前頭12} & \text{0} & \text{4} & \text{11} & \text{-15} \\
\text{北の若} & \text{きたのわか} & \text{} & \text{↓Down} & \text{西前頭14} & \text{3} & \text{12} & \text{0} & \text{-9} \\
\hline
\end{array}
$$

さてはて、どうなるものやらという感じではありますが。
協会と世間の期待と 結果に報いるということで、尊富士は 前頭筆頭にはなるでしょう。足の怪我さえ治れば、今まで以上に強靭になり、年内の大関昇進も夢ではないかもしれません。一方で豊昇龍が同学年の意地と大関としての重みを見せた 今場所でもあったので、そう易易と上がれるものではないでしょうが、一年前とはガラッと変わった番付での場所が5月以降から観ることが出来そうです。

あとは 熱海富士・大の里 といった若手も上位に上がってくるでしょうからより一層面白くなりそうです。
十両からは上がって2名かなと思います。遠藤はなんだかんだで幕内に残るでしょう。


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