仲間とその他の人間
ハンターハンターという
冨樫義博という天才が奏でる作品がある
そこで登場するAクラスの犯罪盗賊
幻影旅団ってのがいる
盗みはもちろん
殺し、放火、略奪も平気で行う集団であり
欲しいモノは全て奪う
という信念がある盗賊集団
そんな彼らは
超実力主義の仕組みで生きており
メンバーに入りたければ、団員と戦って勝てたら入る事が可能という
さて
そこまでの犯罪集団やのに
面白い倫理道徳がある
それが分かるのがこのシーン
そう
その犯罪集団は
殺害も平気で行うのに
自分らの仲間が殺された時は
非常に感情的になる場面がある
特にウヴォーギンという
結成当時からの仲間が殺された際には
この幻影旅団の感情は大きく揺らいだ
そこで主人公が
幻影旅団に感情をぶつけるのが
このシーン
仲間のために泣けるんだね。
血も涙もない連中と思ってた。
だったらなぜ他の人にもその気持ちを
分ける事ができなかったの??
これは非常に大切な視点でしょう
ちなみに
このウヴォーギンが殺された時は
団長も弔います
さて
この幻影旅団の倫理道徳は
世の中にあふれています
つまり
身内以外の人間には興味がない
死んでも別に構わない
という心理は
残念ですが人間に備わってます
あなたの身内と
見知らぬ人間が2人溺れていて
死にかけてた時は
あなたは1人しか救えないなら
どっちを救う?
これに対して
見知らぬ者を救うなんて人間は
異常者でしょう
みんな身内を助けます
ちなみにガザ地区の紛争でもそうですが
みんな自分達の身内には
シンジられない程に優しく接します
アラブ人はアラブ人を愛し
ペルシャ人はペルシャ人を愛し
ユダヤ人はユダヤ人を愛し
スラヴ人はスラヴ人を愛します
しかし
自分ら以外はゴミ扱いもします
平気で殺しますし
子どもですら殺します
実際
歴史を見たらわかりますよね。
これが人間の恐ろしさであり
避けちゃいけない本質です
世の中は
綺麗な視点だけじゃいけません
こういう事実とも向き合わないと
幻影旅団は
その心理を教えてくれます
仲間のために
泣けるし、弔えるし、愛せるのに
それが仲間以外になると
ゴミクズ当然に扱える
同じ人間なのに…?
なんなんでしょうね
この人間の心理ってのは
冨樫義博が天才と言われるのは
このようにテーゼとアンチテーゼと
そして新たなテーゼを
表現するところです
幻影旅団は
人間の心理そのものです
人間は身内の為なら
命を捧げれるのも事実
そして
身内の為なら
命を奪えるのも事実
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