日本を考える

日本。っていつから日本人は自分達の事を日本と認識したんでしょ?僕は、明治から近代化へ向かった時からと思います。

それまでって、鎌倉だったら国の管理を守護がやってたって記載がある。その国って今でいう都道府県。
戦国時代もそれぞれに大名がいて、それぞれの国がありました。江戸であれば地方分権。これまたそれぞれがそれぞれの法律で生活していました。例えば僕の出身は岡山ですが、元々岡山は吉備という国です。その名残で吉備団子が有名ですよね。

という事で、今までは国が色々とあり集まっているだけのアメリカ合衆国みたいな感じで、+で幕府なりのトップがいるって時代。
日本人が我々は日本人だ!ってなりだしたのは、そのバラバラの国を1つにする必要ができた明治の中央集権だと思います。
ま、当時は大日本帝国だと思いますが。

急ぎ近代化に向かい、欧州と米国から取り入れた日本。
刑法はドイツから。民法はフランスからを参考にしました。
大日本帝国憲法はドイツ式。
日本国憲法は米国式
ずっと集団長屋STYLEだったのに、急に個人という概念を取り入れた。

その際の印象が強すぎて、西洋最強って意識が今でもあるのではないでしょうか?
何かあれば、留学やら海外に学びにいくなんてよく聞く気がします。
どこか日本人の心には、日本以外の国が素晴らしくて、日本人はダメだ的な空気を感じる事もあります。 
確かに、鎖国の250年はあまりにも遅れをとりました。近代近代言うてる時に、日本だけ近世と呼ばれる超古いやり方をしていました。
結果、最後は黒船に脅されて不平等条約を叩きつけられましたよね。日本はその時、屈するしかなかった。が、だからといってなんでもかんでも西洋最強意識はよくありません。

みなさんは知っていますか?
1867年、パリ万博への出品。ジャポニスムと呼ばれた浮世絵に工芸品の文化は非常に注目されたこと。ゴッホの名所江戸百景の模写から
クロード・モネの着物を着た少女に
ドガ、ロートレックという名だたる西洋作家たちに大きな影響を与え、当時は欧米人が憧れた文化が日本にはあったことを、どれだけの日本人が理解しているのだろう。

LOUIS VUITTON。1888年に発表したダミエラインと呼ばれたデザインは日本の市松模様からヒントを得て考案されました。
1896年二代目ジョルジュヴィトンが発表したLOUIS VUITTON社トレードマークのモノグラムデザインは万博で目にした家紋からインスピレーションを受けたという有名な話を、日本人はちゃんと知っているだろうか?

日本人は、ゴッホやモネ。LOUIS VUITTONなどはよく知っているくせに
彼らに大きな影響を与えた、
葛飾北斎、写楽、桃山文化の狩野派、長谷川等伯、伊藤若沖。
刀、彫刻、陶芸には全く興味ないという。

今、インバウンドで驚かれてるのは
ゲームにアニメ、和洋折衷な料理に、電化製品、お菓子、カップラーメンに、冷凍食品。
各国から訪れて、驚く商品に日本人は何も感じない。しかも幸福度ランキングでは下にいる信じにくい民族扱いもされてるわけです。 

日本人は、僕はほんとに素晴らしく、誇れる民族だと思います。聡明で器用なのが我々です。

今一度、海外最強説に染まる前に
この国の素晴らしさ、
勉強してみてください。

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