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綺麗事はより多くの人を不幸にする

情熱の国スペイン🇪🇸と呼ばれるが
確かに情熱的

エンコミエンダ制なんてのをやってたんやから

エンコミエンダ制とは、
新たに「発見」された土地を征服した者の功績に応じて一定の土地とインディオ(先住民)に対する支配権を認める
インディオのキリスト教への改宗を委託すると同時に
彼らから徴税し、
彼らを労働力として使役する権限を与えた制度

まあ早い話
他所様の土地にいきなり踏み込んでって
自分らの好き放題にするって事

そこに住んでた者を暴力で支配して
自分らと同じ宗教に改宗させて
しかも奴隷として扱って
食糧も金も搾取する
なんでもありな暴力がエンコミエンダ制

さすが
情熱の国ですわな

で、
その惨状をみたラス・カサスっていうスペインの聖職者がおったんです

ここに記載されてる通り
あまりに酷い惨劇やったから
インディアン(原住民)の奴隷制とか
過酷な徴税とか
虐待、虐殺をやめよ
とかを訴えたわけです

今では
そんなん当たり前じゃない!?
ってなるでしょ?

それだけ令和は
豊かで平和ボケなのです

当時は
人権。なんて意識がどれだけ低い
……
いや、低いっていうか…ない??
のがわかると思います

聖職者として
見聞を広げ、了見が広い者で
やっとギリギリ声をあげるくらいで
その他大勢は
そもそも異宗教やら
異民族に関しては
人間とすら思ってないのが常でしたから

すごいっしょ?人間って

ただね
このラス・カサスが原住民虐待を批判して
行動を起こしたのはいいんですけど

綺麗な視点だけってのは
往々にして
新たな問題を必ず引き起こすのです

このラス・カサスは
黒人から最低最悪の評価を受けています

理由はこの通り

先住民の奴隷が禁止されただけであり
その奴隷の矛先はアフリカの黒人に向いたのです

先ほども言いましたが
基本的にこの時代では
人権という意識は皆無に近いのです

誰も別に異民族異宗教の動物を
どんな風に使おうが何とも思わない
ってのが大衆心理ですから

やからね
原住民の奴隷やめろ!!
って了見の広い聖職者が言ったらどうなったかってSimpleですよ

じゃあ他の所から奴隷とってくるわ(´ε

ってなっただけです

結局は奴隷を拡大化させてしまい
関係のない民族まで巻き込む結果となった

ここでの学びは
目先の短期的な綺麗事を優先した場合
さらなる悪化を招く危険がある

ってこと

 打ち手ってのは非常に大事

このように
本当にたくさんの人間を巻き込んでしまう

黒人奴隷の契機にすらなってしまったのやから

原住民を守りたいって気持ちには
何も言うことはない

が、戦略としては最悪

自分の発言や行動が
どのような結果をもたらすのか?

想像不足と言える

オバマ大統領も同じようなもの
彼も歴代大統領のワーストトップ③に入る

そりゃそうです

目先的な綺麗な話として
移民や難民を受け入れたり
手厚く保証しようとしたり
オバマケアとして国民皆保険にメス入れようとしたりしたけど

それがどうなったか?
は、既知でしょう

その尻拭いを
トランプが担ってたりするのですよ

あれはトランプの意見じゃなくて
トランプは国民の声を代表するのがうまいんです

あれはアメリカ国民の多くが
思ってるのです

それを代弁して
メディアでコメントしているだけの話

みーんなトランプの手のひらで踊ってる

綺麗事を言うのは簡単やし
誰でも言えますよね

それは僕は悪手やと思うのです

人間ってのは
そんな綺麗事では進まない

改めて
毎日ニュースで報道される事件を
しっかり聞いてください

人間社会は
常に綺麗事では進まない

パーティ券がなんじゃ
賄賂がなんじゃ
裏金がなんじゃ

そもそも
世の中が綺麗に進んでると考えるのは危険

ラス・カサスのように
目先的だけな綺麗な正論を掲げているなら
まずは歴史をもう一度勉強することを
オススメします












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