KRYラジオ「大人の音楽堂」:ザ・ビートルズ③(2023.1.28 OA)
アルバムタイトルが「THE BEATLES」。真っ白なカバーデザインで俗にいう「ホワイトアルバム」。かなりカッコいい写真がいっぱいあります。レスポールを抱えるジョージがいい。そして4人の表情がとてもいい。しかも30曲収録。本格的なマルチレコーディングが可能になったためソロ作品が目立ちますが、そのためそれまでのビートルズと違った興味深い作品がたくさんあります。レコーディングに関わる人も豊富です。時代は1967年から1968年。激動の時代。レコーディング技術や楽器、設備がそれまでと違い飛躍的に進んできたころです。マルチレコーディングの夜明けであります。1950年代や60年代はじめは、スタジオに楽器を持ったメンバーが「せーのっ!」で演奏したものをレコーダーへ…しかし、マルチになるとある程度のベースを録音、そしてそれを聴きながらリード楽器や歌を録音…画期的です。そういったスタジオ機材を開発した方が凄い…。ビートルズのメンバーも楽しくて仕方なかったことと想像しますね。
しかしこの「ホワイトアルバム」、聴けば聴くほど魅力が分かります。メールにもありましたがやはりクラプトンさんが参加したジョージの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」は心にしみます。ポールの幅広い音楽性…変わっていくジョン、クールで多彩なリンゴに才能発揮のジョージ…さすがです。
俺も若い頃は2台のカセットデッキを利用して真似事をした思い出があります。バンドしていた経験がある方はそんなことしたと思いますね。例えばこうです。ドラムに何本かマイクをセット、それをミキサーへ送りついでにミキサーにベースを入れて演奏(ギターや歌も演奏するのだがあくまでもそれはガイド的な演奏…)ミキサーからレコーダーへはドラムとベースが録音されます。2トラックのレコーダーですからとりあえずそれでいっぱいなので、今度はその録音したもの改めてミキサー接続。それを再生しながらギターやキーボードを弾き、もう一台のレコーダーへ…これを繰り返すのです…とても楽しいのですが苦労しました。いい思い出です。今の時代はパソコンで簡単に録音できますが、そんなアナログ的な録音もいいと思いますね。その後4トラック8トラックレコーダーが出てきてアマチュアミュージシャンも活用しました。
次回はいよいよ崩壊していくあまりにも大きなビートルズ。しかし出来上がったアルバムは最高のクオリティー。歴史的名盤「アビイ・ロード」。お楽しみに。
今回オンエア
BACK IN THE U.S.S.R.
GLASS ONION
MARTHA MY DEAR
I'M SO TIRED
I WILL
HELTER SKELTER
BIRTHDAY
BLACKBIRD
WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS
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