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KRYラジオ「大人の音楽堂」:DIO/Ronnie James Dio(2022.5.7 OA)

「大人の音楽堂~ういろう、ひねってみました」
山口放送KRYラジオで毎週土曜日よる9時半~10時放送中!
パーソナリティ山根由紀夫がリアルタイムで観た、聴いた、演奏してきた体験を生かした、洋楽中心の音楽番組です。

Ronnie James Dioを生で観たのはRAINBOWの初来日。広島市公会堂、今の広島国際会議場。17歳の頃でした。ステージに大きな虹がセットされたあの時代です。バックドロップには『銀嶺の覇者』『虹を翔る覇者』、レインボーの1st、2ndのジャケットが観客に向かって凄い威圧感を与える、ものすごいライブでした。ドラムはもちろんコージー・パウエル。この様子は1977年のミュンヘンのライブがオフィシャルで出ているので確認していただきたいです。
 
ロニーはELFというバンドでDEEP PURPLEの前座をしていました。その後リッチー・ブラックモアに誘われ…というのは有名な話。レインボーで3枚のアルバムをリリース後に何故か脱退…ブラック・サバスに加入…一体何があったのだろうかと心配したのは俺だけではないでしょう。それなりに成功はするのですが、サバス時代のヴィニー・アピスを伴い新しく「DIO」を結成。他のメンバーは、ギタリストにアイルランド出身のヴィヴィアン・キャンベル、そしてレインボー時代のベーシスト、ジミー・ベイン。時代はヘヴィーメタル・ムーブメント。そのクオリティーとキャリアの後押しもあり、受けまくり。1983年『情念の炎~ホーリィ・ダイヴァー』'84年『ラスト・イン・ライン』'85年『セイクレッド・ハート』という歴史的作品を次々にリリース。シーンの中心的バンドとなります。サウンド的には、アメリカ出身ですがレインボー時代のなごりか、リッチー・ブラックモアと同じように16世紀のヨーロッパをイメージさせる様式美を感じさせる楽曲が多い。ロード・オブ・リングのような感じです。それだけではなく、そこにある意味アメリカン・ハードのようなアレンジも感じます。これはやはり多少の「売れるため」の作戦でしょう。 

まぁとにかく歌が強烈…ものすごい歌唱力、そして世界観…。そしてバブル期もあってかなりの売り上げを出しますが、看板ギタリストのヴィヴィアン・キャンベルが脱退、クレイグ・ゴールディ等が加入しますが、サウンドの変化もありその後のアルバムはあまりパッとしません。個人的には2002年の元ライオン、バッドムーン・ライジングのダグ・アルドリッチ加入のアルバム『キリング・ザ・ドラゴン』は原点回帰的で好きな作品です。後にホワイトスネイクに加入する、このダグ・アルドリッチはもっと評価されていいギタリストです。テクニックは勿論、カッコイイのです。
 
さて、ロニーはブラックサバス時代のメンバーとDIOと並行してヘヴン・アンド・ヘルを結成…コマーシャルリズムのかけらもないダークなハードロックを展開、これが大当たり。世界的に支持されます。しかしロニーが病気により他界…。
 
お薦めの映像作品があります。ひとつは1986年の『セイクレッド・ハート・ライブ』デカいドラゴンが動くステージセットが強烈。そして2007年のHEAVEN&HELLのライブ…最高です。ロニーの残した多くの軌跡、未だにその人気は衰えてはいません。レジェンドです。この方の歌を聴くとワクワクします。

さて次回は、ガラッと雰囲気を変えます。1971年キャロル・キングの「タペストリー」です。定番中の定番ですが改めて聴いて下さい。
 
今回オンエア
ROCK'N' ROLL CHILDREN
THE LAST IN LINE
RAINBOW IN THE DARK
WE ROCK
KILLING THE DRAGON
DON'T TALK TO STRANGERS


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