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KRYラジオ「大人の音楽堂」:ヴァン・ヘイレン(2022.6.25OA)


1978年のはじめでした。友人がコーラとトリス、そしてリリースされたばかりのヴァン・ヘイレンのファーストアルバム「炎の導火線」を持ってきました。早速レコードをターンテーブルへ…。衝撃的とはこのこと。忘れもしません。エディのギターだけの「暗闇の爆撃"Eruption" 」…どうやって引いているのかが謎でした。そして音楽雑誌などで大きな話題となり、ライトハンド奏法、今ではタッピング奏法という、ギターのフレットを指でタップする奏法がこのエドワード・ヴァン・ヘイレンによってめでたく日の目を見ることになったわけです。このフレットを指でタップするというのはジミヘン等幾人かはやってましたが、このエディのようにすさまじい速さで連続するというのはおそらく初めて、世界中のギタリストが注目したに違いありません。しかもかっこよすぎ。もともとは運指の練習用のフレーズだったそうで、練習している時にプロデューサー「デッド・テンプルマン」がアルバムに収録することにします。この「暗闇の爆撃」から「ユー・リアリー・ガット・ミー」に続くという曲順は最高ですね。ロックの新しい歴史でした。 

さてVAN HALEN、アレックスとエドワードの兄弟を軸にLAで1970年ころから活動開始、はじめはどのバンドとも同じようにライブハウス等でDEEP PURPLE、LED ZEPPELIN、KISSなどのコピーを中心にオリジナルをミックスしたものを演奏。たまたまライブを見ていたあのKISSのジーン・シモンズの資金援助でデモテープを作り各レコード会社に売り込みをしますが、反応は無し…しかしある日ワーナーの社長がテッド・テンプルマンを連れてきてその場で契約。晴れてワーナーからメジャーデビュー。1978年の1月にキンクスのカバー「ユー・リアリー・ガット・ミー」でデビュー。その後「炎の導火線」「伝説の爆撃機」「暗闇の掟」「戒厳令」「ダイヴァーダウン」とすべてがプラチナアルバムとなる作品をリリース。
 
そしてあの「1984」の世界的大ヒット。しかしこのアルバムを最後にヴォーカリストのデビッド・リー・ロスがソロに転向…そして元モントローズのサミー・ヘイガーが加入し、1986年のアルバム「5150」が全米1位。その人気に改めて感心させられます。その後サミーも脱退。一時期ゲイリー・シャローン加入。サミー復帰、活動休止…デビッド・リー・ロス復帰…エディ発病…しかし2011年正式に活動再開…ニューアルバムリリースなどいい情報もありましたがエディの癌が再び…しかし大手術後2013年見事にツアー復活、来日公演で大いに沸きました。(この時は撮影OKで会場は大騒ぎでした。)
 

しかし2020年にエディが死去…残念ですが、発病してからも思った以上の活動をしたことには感動します。ジミヘン、ジェフ・ベック、そしてエドワード・ヴァン・ヘイレン…今そんな気がします。彼のギターテクもそうですが、とにかく音作りが最高。とてもいい音を奏でます。そしてサミー加入後のアルバムの音、ものすごくいいですね。聴き比べたらすぐにわかります。 

さて来週は久しぶりにERIC CLAPTON。新譜(LIVE)を予定しています。お楽しみに。
 
今回オンエア
AIN'T TALKIN' 'BOUT LOVE
RUNNIN' WITH THE DEVIL
ERUPTION 
YOU REALLY GOT ME
JUMP
PANAMA
ATOMIC PUNK

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