見出し画像

KRYラジオ「大人の音楽堂」:ZZ TOP(2023.11.25OA)

メンバーチェンジが無いというのはファンにとってありがたいというか安心です。多くのバンドは長い活動において何度かメンバーが変わります。原因は健康上、音楽性の違い、お金、ドラッグ…中には技術的なことも…

ですが今回のZZ TOPは1971年デビュー以来、ベースのダスティー・ヒルが2021年に亡くなるまで不動の三人。ギターは言わずと知れたビリー・ギボンズ、ドラムにフランク・ベアード。バンドは長年ギターテクをしていたエルウッド・フランシスをメンバーに迎え活動を継続しているようです。デビュー当時からブルースをベースにした、トリオならではのぶっといサウンドがかっこいい。

彼らは1970年代凄い勢いでライブ活動を展開、大きなトレーラーにステージセットや音響、照明機材を乗せて北米をツアーしまくり。演出に本物のバッファローや大きなヘビを登場させたとも聞いています。疲労困憊のメンバーやスタッフは1977年から2年間休みに入ります。その間ビリーとダスティーはその後トレードマークとなる長~い髭を伸ばします。(ふたりは打ち合わせたのではなく偶然だったそうです)

バンドは休養を終え活動再開。しかしロックシーンはそれまで主流だったブルース・ロックやハード・ロックはニューウエイブやパンクに押されてきたころです。ZZ TOPはその頃開発されたシーケンサー(シンセサイザー)を導入太いトリオサウンドの後ろに邪魔にならない程度のバランスでミックス…大当たりです。アルバム「イリミネーター」は代表作になります。今聴いても新鮮さを感じますし、ソリッドでエッジの利いたリフとリズムがたまりません。ブギーサウンドならZZ TOPでしょう。彼らはアメリカでは国民的バンド。映画にもよく使用されます。バック・トゥ・ザ・フューチャーⅢでは出演もしています。

次回はギブソンJ-50がトレードマーク。しっとりとアコースティッギター・サウンドを楽しんでください。ジェームス・テイラーです。お楽しみに。

今回オンエア
GIMME ALL YOUR LOVIN'
SHARP DRESSED MAN
DOUBLEBACK
LA GRANGE
GIVE IT UP
VIVA LAS VEGAS
TUSH


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?