final VR3000レビューとa3000比較+ze3000比較


概略(忙しい人向け)

finalのあの形のイヤホンでf-CORE DUを共に搭載し,値段帯が微妙に違う2つの機種について比較が気になったものの,vr3000を買おうとしていた2021当時には直接比較をあまり見かけなかった。なのでレビューと共に比較した感想をメモ程度に世の中に放流しようと思った。
アンプだったりdapだったりそういう出力部からの音の差を受けやすいという共通点があり,中高音域を主軸に丁寧な出力をし,聞こえればいい程度の低音を出すvr3000に対して,クリアな中高音に加え低音まで丁寧なカバーをするa3000といったものだと感じた次第である。
以下に使用した感想を長々と書き出す。

具体的に引き延ばした感想

共通点

共にf-CORE DUを搭載する。どちらも音色は寒い寄りで低音は控えめ。良く言えば騒がしくない,悪く言えば盛り上がりに欠ける。そこらに売られている低音マシマシなBluetoothスピーカーなんかの低音が好きな人には厳しいだろうし,同様にでっかいスピーカーの音に慣れている人には向かない(当たり前と言えば当たり前)。長時間聴いていてもしんどくならない系の温かみ薄い系イヤホン。どっちも音を出してる機器の差が分かるくらい根本の音を忠実に出してくる感じはする(プラシーボだろうね笑)。

VR3000の良いとこ・微妙なとこ

・良い点
音楽に絞れば、「中音域と準高音域を質良く聴きたい、さらに低音もある程度は聴きたい」そんな方にはおすすめできるイヤホン。解像度も充分あり(主観),フラットなモニターライクでありながらハイハットは潰れず、ベースも追える程度のバランスのよいイヤホンに感じた。しかし音の広がりはあまり感じられないかも。でもその裏返しとして,まとまりある(変にスカスカしない)音楽を楽しめる。

・微妙な点
ゲーミングイヤホンということなのだが,先述の通り音場は狭く,FPS・シューター系での音の方向感は掴みにくい。箱庭系のゲームとは相性良く、カジュアル系ゲームの音楽も楽しめる。ネイチャードキュメンタリーや、ホラー系も臨場感があるけど,イヤホン全般というかスピーカー全般,液晶モニター付属だったりノーパソ付属のスピーカーでなければどんなのでも臨場感を得られる気はするよね。まあそんな感じで映画鑑賞用にも微妙かも,とにかく広さを感じにくい。

ただし,標準でマイク付,遮音性もかなりあるといった点から遠隔授業やら電話会議やらの参加には丁度良い感じでオールラウンダー感は強い。何にでも75点は下回らないという感じ。

a3000と比べて

同じ筐体、出力部でチューニング違いだろうと思い、a3000と聴き比べてみたがそこそこ違いはある。低音にこだわりが無く、むしろ他の音域の邪魔だと感じるくらいであればvr3000がおすすめ。a3000の方がより低い周波数帯の音が出ていてリズミカルな低音だが,やはりでっけースピーカーの低音には届かない。
どちらのイヤホンもイコライザーでの変化を上手いこと拾ってくれる作りではあるので,イコライザを使って自分好みのチューニングをすればある程度化ける感じ。最後は人の好みになるかな~とは思う(←おい)。まあ量販店とかにも試聴機おいてあるとこあるし,試してみて~…

(おまけ:ze3000と比べて)

a3000から中音域の明るさを少し落とし,低音と高音にメリハリ付けた感じ,+ワイヤレスでごつごつになって装着感落ちたのがze3000って感想。何というか装着感さえ何とかなってればなあという感じ。音が出て操作ができる以外に特段面白い機能は無い(ノイキャンとか外音取り込みとか無い)ってのもすこしだけ残念には感じる,まあその分安めではあるのかな。

a4000は試聴の段階で好みではなく購入もしなかったので比較できず申し訳ないっす。

―終わり―

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