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ベッドの中で長く過ごしてはいけない理由!睡眠の科学

睡眠の科学に関する4つの誤解

今回は睡眠の科学に関する4つの誤解について話していきます。


睡眠学は新しい分野で、睡眠自体に関してもまだはっきりとわかっていないことも多いのですが、その中でも世間ではよく言われているけれど実は間違っているとわかっている事実について紹介していきます。


今回の話はカナダのトロントにあるライアソン大学で睡眠について研究しているコリーン・E・カーニー博士の話をもとに解説していきます。


睡眠に関する4つの誤解
睡眠時間は8時間取ると良い
目覚めの悪さは睡眠が足りないから?
夜中に目覚めるのはよく眠れていないから?
布団の中に入っている時間が多いと良く眠れる


というわけで、順番に解説していきます。



適切な睡眠時間は7~8時間ではない

意外な事実なのですが、実は適切な睡眠時間すらもよくわかっていません。というのも、適切な睡眠時間は個人差が大きいからです。


よく「7~8時間はきちんと寝ましょう」という忠告が目立ちますが、この数字はそこまで明確に証明されたわけではないのです。


もちろん3時間とか明らかなに短すぎる睡眠は体に悪いのですが、単純に8時間寝ればいいというわけでもありません。難しいですね。



睡眠時間は個人差が大きい

研究によると、健康的に生きるために必要な睡眠時間は人によって大きく異なり、7時間以下で十分なことも珍しくないことがわかっています。たまに「6時間くらいの眠りがちょうどいい!」という人がいますが、その感覚はあながち間違いではないのです。


そして睡眠時間は、健康的な睡眠に必要な要素の中の一つでしかないので、睡眠時間を確保すればそれで十分な睡眠が取れている!ということにもならないのです。



適切な睡眠時間を知ろう

そこでカーニー博士は、自分にとって適切な睡眠時間を知るために、まずは7時間睡眠を取った上で自分の体調がどう変わるかをチェックしましょうとアドバイスしています。


そこから自分の感覚と体調に合わせて睡眠時間を増減して調整していき、もっとも体調がよくなる時間を確かめていくしかないのだそうです。意外とアナログです。


感覚でわからない人は体調日記をつけたり、健康デバイスをつけて自分のデータを取ると良いです。

https://kruchoro.com/post-7035/


朝の目覚めが悪くても問題はなし

寝起きでぼんやりしていると眠れていない証拠だ!というような話がありますが、これも嘘です。


ほとんどの人はどんなに昨晩の睡眠の質が良くても、朝起床後の30分間は頭がぼんやりしてしまい、急に頭を働かせることはできません。


これは「睡眠慣性」や「睡眠酩酊」と呼ばれる現象で、睡眠から覚醒に移ろうとしているために起こる自然現象です。寝ぼけは誰にでも起こる現象なのです。


ただし、夜型の人ほどこの睡眠酩酊を経験しやすいことがわかっています。もしかすると夜型の人は覚醒するまでに時間がかかってスムーズに起きれないのかもしれません。



夜中に目が覚めてもいい

夜中に目覚めるということが睡眠の質が低いということなのではないかと心配する人もいるかもしれませんが、これも睡眠の質とは関係がないことがわかっています。


短時間の覚醒は誰にでも起こることです。研究によれば、どんな人でも一晩に平均で12回は目が覚めていることがわかっています。



すぐに眠れば問題ない

しかし、目が覚めても多くの場合すぐにまた眠ってしまうので夜中に起きていることを覚えていないのです。


なので、たとえ夜中に目が覚めても、30分以内に再び眠りにつけるなら問題はありません。


夜中に目が覚めてトイレに行くくらいの起床時間なら、睡眠にとって悪影響ということではならないのです。



布団の中に長くいると睡眠の質が下がる

実はベッドや布団の中に長くいながら活動していると睡眠の質が下がることがわかっています。


睡眠に関しては量よりも質のほうが重要です。長く眠ることよりも熟睡できることの方が健康状態を左右するのです。


さらには寝床に長くいると体内時計を狂わせてしまい、うつ傾向を悪化させてしまうこともあります。万年床は体に毒なのですね。


以上が睡眠の科学に関する4つの誤解です。繰り返しになりますが、睡眠は量よりも質が重要です。たくさん寝ることよりも短い時間で熟睡できるように生活に気を配っていきましょう。

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