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子どもが自分からやるべきことをやるようになる意外な教育方法!大人にも効果あり!

今回は子どもにも大人にも使える、目標達成率と行動力を上げるための心理テクニックについて話していきます。

アメリカ、スタンフォード大学の心理学者アルバート バンデューラ博士とデール シャンク博士は、小さな子供たちを対象に目標設定に関する心理実験を行いました。

この実験は、どのような目標設定をすれば忍耐強く努力を続け、結果として多くの目標を達成できるようになるのかを調べたものです。

まず、実験の対象者となった子供たちは2つのグループに分かれてもらい、それぞれ異なる目標設定を行い、結果に違いが出るのかを比べてみました。

片方のグループには「毎日5ページずつやろう」というような時間設定の小さい目標を与え、もう片方のグループには「最終的に200ページクリアしよう」というような時間設定の大きな目標を与えたのです。

言葉を言い換えると、グループごとに努力の結果がすぐにわかる近い未来の目標と、努力の結果が出るまでに時間のかかる遠い未来の目標を与えたのです。

すると、近い目標を与えられた子供たちのグループは、遠い目標を与えられた子供たちのグループよりもあらゆる点でデータが勝っていたのです。

数字を細かく見ていくと、以下のようなデータになりました。


忍耐強く努力を続けたかどうか

遠い目標が22%の改善率なのに対し、近い目標は90%の改善率だった。

与えられた課題に知的興味を持てたかどうか

遠い目標が40%の改善率の改善率なのに対し、近い目標は90%の改善率だった。

目標を達成できたかどうか

遠い目標のグループが目標全体の55%終わらせることができたのに対し、近い目標のグループは目標全体の74%を終わらせることができた。


といった数字に違いが出ました。

この結果を見る限り、努力するのであれば、より現実的でより小さな目標をコツコツとクリアしていったほうが本人の自信になり、努力を続けるモチベーションが保たれ、最終的な目標の達成度も高くなるということがわかります。

なので、「少なくとも」や「最低でも」という言葉を合言葉に、日々の目標設定の最小値を決めておきましょう。目標は細かい方が圧倒的に良いのです。

そして、そのようにして積み重ねる努力を日々小さく刻んでいくことが大切です。努力目標や超えるべきハードルを小さくすることで、行動する意欲が湧きやすくなるのです。

たとえ数は多くなってしまっても、目標は細かく具体化して、その都度進捗状況を把握していきましょう。

ただし最終的に目指す目標を変えたり、到達地点の異なる複数の目標を持つことは心理的な負担になりますので注意してください。

ただ単にたくさんの目標を持てばいいのではなく、一つの大きな目標を進行状況が把握しやすいように時間的な区切りや作業の区切りを細かく分けることが大切なのです。

大きな目標や結果が出るまで時間のかかる目標は達成がそれだけ困難ですが、細かく結果を見積もって努力を刻むことで目標を達成しやすくすることができるのです。

やっていることは同じで努力の量も同じでも、目標を細かく分けて段階的に成果を達成していると感じるように日々の努力の結果をわかりやすくすることで、目標の達成する確率も達成する回数も増やすことができるということを覚えておいてください。

少し感じ方を変えるだけで私たちは苦手な努力も我慢強く続けることができるようになるのです。

というわけで、目標を決めたらその次には定めた目標を細かく分解していきましょう。

参考資料
・勉強が苦手でも楽しみながら学べる心理読書術!キュリアスリーディング
・あなたのやる気を最大に高める科学的な目標設定の仕方!

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