2017727アクティビティの選び方

2017年7月27日、「今ここで何をすべきか」の指標作り

<PM理論>

<アクティビティのタイプ>

アイスブレイク

楽しく一緒に行なう、さまざまなゲームや課題解決型活動などを利用して、グループのメンバーが知り合い、メンバー同士が居心地よく感じ始める機会を提供する。

コミュニケーション

グループの意思決定プロセスの中で、聞くこと、話すこと、そして身体的スキルに焦点を当てた活動に参加することによって、メンバー同士で考えや感情、行動に関してコミュニケションする能力を強化する機会を提供する。

イニシアティブ・課題解決

簡単なものから難しいものまでバラエティに富んだ、課題解決(時に一連の流れの場合もある) をトライ&エラーしながら経験することによって、お互い同士がどう効果的に意思疎通を図り、協力し、妥協点を見つける機会を提供する。

トラスト(信頼感を生む)

何らかの身体的、感情的リスクを伴う活動を、段階を追ってやってみることによって、他人とかかわる上での身体的・感情的な不安に挑戦して、安全を信頼してみる機会を提供する。


<タックマンのグループ発達段階>

フォーミング FORMING=形成期

グループの初期段階を代表する。その集団の目的を明らかにしようとしたり、各個人がその集団に自分がどう合うか試したり、何が期待されているか理解しようとして集団やリーダーに頼ってみるというようなことがおこる段階。

ストーミング STORMING=本音のぶつかり合い

メンバーが起こっていることについて疑問を感じたり、リーダーの権力にたてついて挑戦したり、自分たちの意見やアイディアを主張するにつれ、しばしば対峙という形を伴う。ルールや影響力の強いメンバーに対して抵抗するということが典型的。

ノーミング NORMING=規律形成・暗黙の了解

メンバーはさまざまな実験から、そのグループが信頼するに値するグループであり、怒りや悲しみ、恐れや喜び、そのほかの感情を共有しても安全だと分かるようになる。集団内に、一つになった感情が芽生え、集団の結合力のようなものが高まるにつれ、他人を受け入れること、(自分とは)違う見方も尊重することができるようになる。そしてこのような集団は新しい行動を試すことができる場(コミュニティ)へと変わる。

パフォーミング PERFORMING=集団としての絶頂

グループは課題を効果的かつ効率的にこなすことができるようになる。集団のメンバーは、メンバー同士でお互いのかかわり度合いなどにとらわれたり、対峙しあうあどの邪魔なく、現在(今ここで)起きている問題に取り組むことができるようになる。この段階は、グループがグループとして最もよく機能している状態と言われ、この状態まで来ると、グループの解散(終了)まで、この状態が維持される。


<まとめ>

PM理論✕アクティビティのタイプ✕タックマンの発達段階

・アイスブレイクからコミュニケーションへ進むにつれ、グループのPM特性が顕れる。
・グループのPM能力に対して、逆のアクティビティを行う(バランスをとる)ことで、グループの成長を促すことができる。

目標達成能力が高いグループ=トラストを実施
集団維持能力が高いグループ=イニシアティブを実施