見出し画像

アメリカ英語の発音と音声の特徴を身に付ける

アメリカ英語(General Ame rican)を話す人たちの多くは、鼻音化した音声で発音します。

なぜ、彼(彼女)らの音声が鼻音化するのかと言いますと、英語ネイティブの人たちは、通常 舌の付け根辺りに力を込め、舌の後部(奥部)を盛り上げておいて発音します。
ここまでは英語圏の人たちの発音の仕方は皆 同じですが、General American(略GA)を話す人たちの音声が鼻音化するのは、盛り上げた舌の後部(奥部)を喉の奥の方に押し込むようにしているからです。

実際には,押し込むことなどできるわけがないのですが、このように 盛り上がった舌の奥部に力が加わることで,発声器官の ある部分が変化します。
変化するのは,鼻音の中心的な部分です。

実は、盛り上がった舌の後部(奥部)に力が加わると、口蓋垂(いわゆるノドチンコ)が垂れ下がった状態になるのです。

発音に関しての口蓋垂は、通常 軟口蓋の先端に垂れ下がることなくくっついていて、音声の鼻腔への侵入を防いでいます。
そして、mや n, ŋ を発音するときだけ自然に垂れ下がった状態になり、喉の奥から出てくる音声を鼻腔に導く役目をしているのです。

ところが、GAを話す人たちは強制的に口蓋垂を下げ、m,n,ŋ 以外の音声も鼻音化しているのです。

なぜこのようなことをするのか、アメリカの大きな図書館には詳しい資料があるのかも知れませんが...,

日本人の私たちが理由として考えられるのは、
☆音声の響きが心地よいから。
☆本国(イギリス)の英語と区別したかったから。
☆鼻音のフランス語に憧れていたから。
☆イギリスの一部の地域で、GAと同じ鼻音化された英語を話す人たちがいた。その人たちがアメリカで鼻音化発音を広めたから。
以上のようなことが考えられます。

英語学習者が知りたいのは、どのようにして音声を鼻音化しているのか、ということであって、なぜ鼻音化発音をするようになったのかなど、どうでもいいことだと思います。

GAを話す人たちの音声の鼻音化についての記述は、私たちが実証実験をして確認したことですので、間違いありません。
鼻音化発音に関心がおありの方は、この記事を参照にして、ご自分でおやりになってみてください。

今日は ここで終わります。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?