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英語教師が確実に(アメリカ)英語の発音を身に付けることができるたった一つの方法(2)

小中高で英語の授業を行っている先生の多くは、発音を苦手にしています。
なぜ苦手にしているのかと言いますと、日本語と英語では発声時の舌の状態が根本的に違っているにもかかわらず、彼(彼女)らは舌の状態を改めることなく、日本語を話すときの舌の状態のままで英語の発音を身に付けようとしているからです。
英語の発音を、日本語の舌の状態のままで習得するには、かなり複雑なプロセスを経なければならないのです。そのため、多くの学習者は発音の習得を諦めているのです。

つまり、彼(彼女)らは発音の習得を諦めてしまっている、あるいは、舌の状態を変えれば、簡単に確実に、そして正確に発音が習得できるということを知らないということです。

これまで何度も申し上げてきたことですが、英語の発音は舌の状態を英語ネイティブの人たちが英語を話しているときと同じ状態にすることで、英語の発音全体をあっけないくらい簡単に身に付けることができるのです。

今現在、日本で行われている発音指導や発音矯正等が間違っているとまでは申しませんが、発音を習得しようとしている人たちにかなりの負担をかけながら、物凄く遠回りした学習をさせていることは間違いのない事実です。

さて、今回は、前回のア系母音(ə,ʌ,a,ɑ等)に続いて、ア系の長母音(əː,ɑː)とr音声母音(ɚ)の発音の仕方を説明します。

まず əːの発音ですが、軽く弱く発音する曖昧母音のəと同じ口の構えのままで、強く長くアーと発音してください。
この発音(əː)ができると、発音全体が英語らしくなります。

次に、ɑːの発音ですが、短母音のɑと同じ発音の構えで、強くアーと発音すれば、ɑːの発音になります。
英語の舌で発音した場合、口の開き具合を変えることで、əːとɑːを明確に区別して発音することができます。

続いて r音声母音のɚの発音ですが、舌先をどこにも触れないようにして ラア、リイ、ルウ、レエ、ロオと言ってみてください。
この「ラ行」を、どこにも舌先を触れさせずに発音することで、母音の前のラリルレロが自然にrの発音になり、ra,ri,ru,re,roのようになるのです。

rの発音ができれば、ɚの発音もできます。
なぜなら、rもɚも発音の構えが同じだからです。

ɚの発音は、rの発音の構えのままで、弱くアまたは、ア−と発音すればいいのです。

以上のəː,ɑː,ɚの発音の説明は、アメリカ英語を発声するときの舌の状態を前提にしています。

今日は これで終わります。

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