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勉強は「個人戦」ではないと思う。

7月のCBTに向けて日々勉強に明け暮れていると思いきや、意外と授業の課題やらテスト勉強やらで手一杯になっている栗田です。

CBTが刻々と近づくにつれ、かつての大学受験のような雰囲気を感じたりしています。思い出せば、受験の時は「勉強は個人戦」「受験戦争」みたいな意識で何の疑問もなく過ごしていました。ですが、今になってこの考えに違和感を感じるようになったので、ちょっと真面目に考えてみます。

受験の時の目標は「入学試験の合格」であり、これは完全なる「競争」です。受験会場に集う受験生の上位○人に入れるか入れないか、0か100しかない熾烈な争いです。ですが、それに向けた勉強も極端な「競争」だったでしょうか?予備校の医進クラスにいた同級生とは、模試で点数を競うことはありましたが、日頃は分からない問題を教えあったり、勉強法を共有したり、一緒に昼飯を食べてモチベーションを高め合ったり、競争ではなく「協力」することもありました。自分は医学部落ちなんで偉そうなことも言えないですが、医学部に受かった友人が100%「競争」の勉強だけで受かった訳では無いでしょう。もし全員が競争の意識しかなかったのであれば、恐らく激しい荒事が起こっていたと思います。
それなのに受験勉強というものは、先に言ったような「個人戦」「受験戦争」みたいな表現がされ、「競争」の側面だけがクローズアップされているように思います。もちろん競争によって生まれる成長も必要ですが、他人との「協力」によって得られる情報や向上心にも価値があります。要は、「競争」と「協力」はバランスが大事だということです。

次なる目標である「国家試験の合格」も同じです。国家試験も入学試験と同じく相対評価の試験なので、国試それ自体は「競争」です。ですが、それに向けた勉強は100%「競争」である必要はないと思います。自分が分からない問題を友人に教えてもらえば、自分で勉強している時より記憶に残りやすいです。これは教える側の人にも当てはまるでしょう。「教える・教わる」という経験と共に記憶される、いわゆる「エピソード記憶」ってやつですね。また、自分が勉強に行き詰まった時、他の人の勉強の仕方を聞いてみるのも良いと思います。変にこだわった自分の勉強法に気付くことができ、効率の良い勉強にシフトできるかもしれません。
このように周りの人と「協力」することで、自分一人の勉強では決して得られないものが身に付くと思います。協力することの欠点としては、時間を少し使うことぐらいでしょうか。ずっと協力だけでやっていたら、成長スピードが遅くなってしまいます。結局、「競争」と「協力」のバランスが大事なのです。

ちなみにCBTは絶対評価なので、そもそも競い合いが生まれるはずがありません(大学の定期テストもそうですよね)。程良い競争はお互いを高め合うために必要ですが、それ以上の競争意識を芽生えさせるのはナンセンスだと思ってます。みんな協力も大事にして頑張っていきましょう。

週一回のペースで記事を書いていきたいけど、なかなか難しいですね。
ではまた。

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