2020年

なんか一年振り返っておきたい気分。
でもあんま覚えてない。
とりあえずGoogleカレンダーを見て、自分の一年をざっと見てみた。

一年なにしてたのか ざっくり

1~3月。
春休み。ほぼ建築、というよりほぼ模型作業。
三年間所属していたサークルの活動が落ち着き、建築頑張るか〜と思って先輩の手伝いとかバイトで模型を作り続けた。
京都に行ったり高松に行ったりはしたけど、弾丸で、ゆっくり観光っていう感じでもなかった。
(あ、今年一番美味しかった食べものは、京都で食べた餅でした。桂離宮の近くの、中村軒の麦代餅。朝一番で行ったら、つきたての衝撃的な柔らかさを体験しました。)
あとは、1人で映画見に行ったり、展覧会見に行ったりしてた。建築のイベントもちょこちょこ。
がむしゃらにやってたけど、手だけ動かしてて頭使ってないことを思い出してきた。モノとして形ができてくると、なんか「やった感」を感じれていただけだったと思う。

4~7月。
建築と、途中から就活。
建築の結構ハードな学期期間だったと思う。記憶ない時期オブザイヤー。
コロナでフルリモートになって、バイトもほぼしなかったらしい。あ、でも、建築での出費をカバーするために7月から家の隣の塾で働き始めたらしい。
設計課題は、映画館(劇場)と、団地が出てたのか。
17コマ分は講義の時間で埋まってて、土日の他の時間も課題に追われてたんじゃないかな。建築の設計課題の難しさに改めて恐れ慄いていたと思う。
あと、6月から、就活として夏休みの短期インターンの応募を始めてて、エントリーシートとか書くのに時間かかってた。
なんかろくな勉強とかインプットもせず、アウトプットが慎重になって、結局あんまり前進してないぞ?な状態にイヤな感じがしてたのを思い出してきた。ぐさぐさ。

8~9月。
アルバイトと就活、あと人生初の読書の試み。
サマーインターンに通らない。やばい。秋のインターンの準備を少し。
サマーインターンのために空けていた予定分もそうだし、膨大な時間を手にした。
読書を始めた。建築の先生から本を読めって言われた時に、自分の浅さに心当たりあり過ぎたから。
今年最大の成長は、本読むのいいなってなったことだと思う。
人と会う時間が減った分、新しい刺激がないなあと思ってたけど、本もとても刺激的だった。まだまだ趣味とは言えないけど、今後もちゃんと時間作ってたくさん読んでいきたい。
あと、QGISのリモート地獄バイトもちょこちょこ。
長野に行った旅行めちゃ楽しかった。また行きたい。
インスタライブとかやってた記憶も思い出した。
いろんな人との繋がりをメンテナンスして気軽なきっかけを作れたのはよかったなと思う。普通に少しだけ恥ずかしいけど。

10~11月。
建築と就活。時間と心の余裕なさ過ぎな時期オブザイヤー。
また学期が始まり、建築の17コマ(途中から15コマに減らした)分と、課題が復活。
就活も、危機感出てきて、OBOG訪問とか面接とかでいろんな面白い人にお話を聞いたり、インターンでもいい人たちに恵まれた。
就活に重心が乗ってきて、建築にも自分の興味の要素は含まれているけれど、自分のやりたいことってなんだろうっていうのを改めて真剣に言語化し始めた。
こんなことやりたいんだろうなあっていうものに対して、ストレートに言い表せる表現をバシッと当てるのはめちゃ難しい。言語化は、そこでなら踏ん張れるなっていう自信を自覚できるまではやり切りたい。
興味が近そうでいきいきとしている人と会って話して、他の人の言葉の中で、自分にしっくりくるものを拝借しつつ、その仮置きの言語化したものに従ってまた興味が近そうでいきいきしてる人に会って、って繰り返して、仕事にしたいことのレベルの言葉にたどり着くのは結構時間がかかりそう。

12月。
就活。
建築学科の醍醐味であるところの設計課題を断念してしまった。
上で書いたことに時間を使いすぎてるのかも、、。
人と話したり、本読んだりしたくて、そこから自分のことを考えるある程度の心の余裕を作ることを最優先にした。
ひとえに自分の頭の回転と要領がよくないからなのだけれど、睡眠時間削ると精神衛生にダイレクトに悪影響が出てくるので、しかたなし。

どんな年だったか ざっくり

ざっと自分がどんなことをしてきたのかを振り返ると、その時々の感情とかを何となく思い出してくる。

どんな年でしたか、だと、
自分にとってのめっちゃ背伸びするチャレンジみたいなのができていなかったなあ、
その分、非連続というか、想定外な自分の変化みたいなのが少なかったなあと思った。

でも一番は、なんか孤独な年でした。
それはそれで貴重だったと思うけど。

コロナ禍でみんなそう感じているのかもしれないけど、
それまでやってたサークルは自分から予定を作らなくても人と会う機会が定期的にあったし、その時間量が多かったので、そこを引退したことで、驚くほど人と会わなくなった。
マイブラザーも社会人になり、うどんの国に住み始めた。
建築の課題も、自分がやりたいこと、実現したいことが重要で、それを形にするために基本的に一人で格闘する個人作業。
就活も、自分がやりたいことは何だろうっていうのを自分で考える。
(相談に乗ってくれる友人の存在は本当にありがたい)
組織の立場とか役割とか責任感とか仲間からの要求とかが背中を押していて、自分を想定外の世界に連れて行ってくれることがあった以前と違って、自分を前に進めるのは自分の動機しかなくて、常に自分を動かし続ける必要性をプレッシャーに感じてた。

あと、意外と、自分を人と比べてしまうときもあった。
去年で人と比べることは卒業したかなあと思ってたけど、建築の課題に対してのアウトプットもそうだし、就活とかいうやつは相対評価に思えるし、ついつい人と比べて、自分に絶望しそうになり続けてた時期が割と長くあった。

自分の変化

人と比べなくていいやと思えたのは何がきっかけだったんだろう。
自分の興味が強くないところで、ほかの人よりあんまりできてない点、を無駄に気にしなくなっただけかも。
周りの人と同じ流れに乗っていることに安心したいために、その流れに乗ろうとして、遅れないようにしようと思ってたときはめちゃくちゃ気にした。
自分は自分の興味ないことはまじで頑張れないので意味ないし、だれか興味ある人に任せればいいやと思ったときに、諦めをポジティブに昇華しました。(何か本気で実現したいものが出てきたらがんばる。)

あと、自分の経験に基づく確かな違和感とか、こういうのあったら面白いよねみたいな自分の視点が役に立つことがあり、自分の視点の可能性を感じたのもあるかもしれない。
建築の設計課題でも、インターンのグループワークとかでもそうだけど、与えられた条件に対して、万人にとっていいもの(=八方美人な正解みたいなもの)をいかに作れるか、ということを最初に考えると、フォーマットの上やらフレームの中やらにいかに膨大な量の情報を処理し、判断していくかの能力勝負になってきちゃうし、かける時間の割にはそんなに面白くならないと思った。
(たくさんの先人たちが頭を使って積み上げ、検証してきたものに対して世間の共通認識的な方法で突進してイノベーションが起こせると思うのはそもそもよくわかんないような気もする。)
それよりも、なんかこれこうじゃね?みたいな自分のスタンスをいったんとってみることが思ったより大事で、それをどう成立させるのかを考えるところから面白いことが生まれたりする。
自分が面白そうかもと思ったことはある程度集中して取り組めることも何となくわかったし、それに対して共感する人もいることはいるということもなんとなくわかる。
みんなが、各自のスタンスをとって、面白いと思うことをやっていたら、そこから何かどんどん新しいものが生まれて楽しいと思う。

現状の自分に満足していて劣等感を感じなくなったというわけではない。
必要なベーススキルみたいなのはいろんな場面であると思うけど、それに足りていないときは、他の人と比べてどうとかいうわけではなく、絶対的に足りていないものなので、自分が努力するしかないというところ。

でも完全に人と比べなくなったわけではなく、まだちょっと人と比べるところはある。
働けるのか、食べて生きていけるのかの不安がある。

成長痛(?) / これからの伸びしろ

自分で自分を動かし続けるのがプレッシャーに感じているのはやばいと思う。
今年自分にとっての大きなチャレンジみたいなのがなかったのも、これが原因な気がしてる。
一人であることよりも、なんか仲間と一緒にやったりする方が自分にとって新しいチャレンジがしやすくなるし、新しい景色が見れて楽しいかも。

じゃあ仲間と同じ組織にいればいいんじゃない、という気もするんだけど、自分の自覚している弱さとどこかで通底していて、組織に所属すること自体はその弱さを見えなくしているだけな気がするから気になる。

今までは、人から興味を持たれて、とか、期待されて、誘われて、とかの入り口が多く、そこからある程度コミットするようになって愛を育む、みたいな場面が多かった。
組織の仲間と一緒に何かやる、ということも、そこに甘えている感が強い。
自分から好きを作り出せるかどうかが、すごく重要なテーマに思えてきた。

自分は普段から、目の前のものにフルコミットすることに対して自分をセーブしてしまいがち。
それゆえだと思うけど、スタンス取らないがち。スタンス取るまでが慎重。いろんな場面で、自分はあまり興味がないけれど、目の前のものに対してある程度の情熱を注いで取り組むことが必要な場合がよくある。
その時に興味を積極的に持とうとする姿勢が足りない気がする。
何かを好きになることに対して、その分の情熱とか時間とかを節約するように自己防衛している感。
他の選択肢を捨てることや、それを選択した先に期待した結果が得られない可能性もあることに対して大胆になれない。
情熱と時間を注いだその先にある自分の好きなものと久しく会えていない気がする。
自分から注ぐことができるようになりたいです。
決め切ったうえで、それを正解にしようと何とか全力を尽くす姿勢が大事。

2021年はこのテーマと格闘することになりそうです。
テーマしか見えてない。

メリークリスマス。
よいお年を。

社会に煽られて一年で一番孤独を感じてしまう日に、
今年の自分と向き合ってみた。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?