心理学検定キーワード第3章【発達・教育】3.5(ヴィゴツキーの発達理論)★★
一人でできるもん
1991年4月1日からシリーズ化し、ドラマ仕立ての内容で2年ごと(第1シリーズのみ3年)に主人公を変えながら放映された。当初は小学生の視聴者向けに、実際に小学生が料理をすることで簡単な料理を教える番組だったが、1998年度から2001年度の2シリーズは基本的な家事全般に範囲を拡大した。しかし、2002年度以降は料理専門に戻った。
テレビ番組で小さな子供に包丁や火を使わせること自体がタブーだったこの時代にあって、小学生向けの料理番組という意表を突いた新しいジャンルを切り開いた番組である(Wikipediaより)
当時からすれば、センセーショナルな番組でした。
まだ私は小学生でしたので、普通に見てましたし、この番組をみて自分でも料理しよってなったのを思い出しました。
いい番組でした。
さて、本日の内容はヴィゴーツキーの発達理論について
ピアジェの発達理論との違いなどを消化しながら
まとめていきます。
それでは、はじめていきますかー!!
→ヴィゴーツキーの発達理論(概要)
ヴィゴーツキー(Vygotsky,L.S.)は
旧ソ連の心理学者で発達過程を
「社会、文化、歴史的に構成された人間関係や文化的対象を獲得していく過程」として説明しました。
これを社会的文化的発達理論といいます。
因みに前回のピアジェはどうだったかというと
「論理的思考が可能になる過程」として説明しています。
ヴ:人間関係、文化的対象の獲得過程
ピ:論理的思考の獲得過程
となります。
ヴィゴーツキーの社会的発達理論は
以下3つの要因の必須性を想定しています。
①発達の内容や方向性を決める「発達の源泉」として
→人やモノ、社会文化的制度で構成される対象世界
②積極的に自分のものにしようとする「発達の言動力」として
→子供の対象獲得活動
③①と②の相互作用を媒介する「発達の条件」として
→大人や年長児の支援活動
があります。
→発達の最近接領域について
ヴィゴーツキーの発達理論で非常に重要な用語として
発達の最近接領域(最近接発達領域)があります。
これは
「他者の援助下で達成できる水準」の事です。
ヴィゴーツキーは発達の水準を
・子供が独力で達成できる水準
・他者の援助下で達成できる水準
の2つに区別しました。
この、他者の援助は主に大人や養育者の教育的働きかけであり
大人が与える援助を足場と呼びます。
大人が子供に足場を与えて、それを使いながら子供は発達し最終的に独力で遂行が可能となると足場を外していくという過程が大切です。
→内言と外言について
発達の最近接領域以外で重要なキーワードとして
人間の発話の異なる様式を表すためにヴィゴーツキーによって名付けられた
・内言:音声を伴わない心の中の発話、思考や意味処理機能が優位
・外言:通常の音声を伴う発話 伝達機能が優位
があります。
ヴィゴーツキーによると、社会的言語である外言が思考としての交流によって内化し、発生したものが内言であると考えます。
→本日の内容‐箇条書きまとめ
・ヴィゴーツキーの発達理論は、社会文化的発達理論という
・社会文化的発達理論は、人間関係や文化的対象を獲得していく過程
・社会文化的発達理論には3つの要因の必須性がある
・発達の源泉→対象世界
・原動力→子供の対象獲得活動
・発達の条件→大人、年長児の支援活動
・ヴィゴーツキーは発達水準と2つに分けた
・子供が独力で達成できるものと他者の援助下で達成できるもの
・他社の援助下で達成できる水準を発達の最近接領域という
・他社の援助のなかで大人が与えるものを足場という
・内言:心の中の発話
・外言:音声を伴う発話
以上。本日はヴィゴーツキーの発達理論でした
次回は「心の理論」について
お楽しみに。
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